（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
ええ。
ああのお、

相談者：
はい

加藤諦三：
もう、流石、流石と、僕も、聞いてました。
大原、先生のおっしゃる通りなんですけどもね？

相談者：
はい

加藤諦三：
「決断しろ」ってえ、おっしゃいましたよね？

相談者：
はい

加藤諦三：
ま、好き好んで人は、狡（ずる）い人間になりませんから。

相談者：
はい

加藤諦三：
だけどね、狡さってのは、決定的なことなんです。
人間の幸せにとって。

相談者：
はあ・・

加藤諦三：
狡くて幸せになる人はいません。
狡くて社会的成功する人は沢山います。

相談者：
ああ

加藤諦三：
狡くて大金持ちになる人も沢山います。

相談者：
うん・・

加藤諦三：
狡くて権力の立場に就く、人も沢山います。

相談者：
はい

加藤諦三：
でも、狡くて幸せになれる人は1人もいない。

相談者：
ん～

加藤諦三：
ですから、今から自分を、裏切らないで、

相談者：
はい

加藤諦三：
生きてみよう。

大原敬子：
うん

加藤諦三：
自分を裏切らないってことは、

相談者：
はい

加藤諦三：
自分の感情をきちんと認識するっていうこと。

相談者：
はい

加藤諦三：
そしてその自分を、裏切らない。

相談者：
はい

加藤諦三：
もういいじゃないですか、もう、十分あなた、自分を裏切ってきましたから。

相談者：
はい。
分かりました。

加藤諦三：
よろしいですか？

相談者：
はい、ありがとうございました。

加藤諦三：
はい、どうも失礼します。

相談者：
はい、ありがとうございました。
失礼します。