投資に失敗していた頼りっきりの夫。結婚35年の女に離婚を勧める身内の本心

(内容ここまで)

夫は漢

リーマンショックは2008年。夫54歳のとき。
退職金でもまかなえない借金を抱えて普通の人間は平静ではいられない。

ところが、女が夫の借金に気付いたのは、定年退職して時も過ぎた2年前。
それも誰かさんからの告げ口。

夫は投資に失敗した後、一人金策に走り回り、取り乱すことなく仕事をこなし、相変わらず家事を引き受け、職場にも、あんたにも気付かれずにきたわけだ。

漢だ。

女が鈍感過ぎるのか?、夫の肝が据わっているのか?
ま、両方だ。

もうこのまま夫に身を預けて行けよ。

・旦那が好き。
・生活は困っていない。
・夫は「オレに任せとけ」

傍から見ても離婚する理由がない。

だいたい身内って誰よ。
書き起こしを読み返しても分りにくい。

夫が無心した相手は”夫の”身内だよね?
で、あんたに離婚を勧めるのは”あんたの”身内だよね?

ということは、情報の流れは、



夫の身内

あんた、か、↓

あんたの身内

こうだ。

一体、おしゃべりは誰だ?
たぶん、あんたもその内の一人なんでしょ?
うろたえて騒ぎを大きくしただけ。

「どうしてわたしに相談してくれないの?」って、夫があんたのことを、相談相手ではなく、守るべき存在としか見れないのも無理もないのよ。

ひょっとして、ナレソメは先生と生徒?
退職金3千万っていうのも校長先生のそれと妙に符号するんだけど。

夫の収入は全然分んないじゃなくって、ググってみたら?
公務員なら情報公開されていて、年金額だって数千円と違わず知ることが出来るから。
夫の「心配するな」って言うのを信じてもいい額だ。

 

やっぱり信用取引は怖い

「夫は投資で失敗して多額の借金を抱えた」

投資で失敗したときの最大損失は投資額だ。
100万円の株式を買って会社が潰れたら100万円は返ってこない。
だけど言い換えれば、投資額以上の損害を被ることはないってことだ。

じゃ、なんで、こういうことが起きるかって言うと、他人のカネ、つまり借金して投資しているからだ。
早い話、借金してマンションを買って地震で全壊すれば借金だけが残るのは当然だ。

株式投資や、FX(*)などの場合、この借金するという行為が簡単に出来てしまう。
信用取引だ。

(*)FX : Foreign Exchange 外国為替証拠金取引

要は、証券会社に預けている自分のカネの何倍もの取引を可能にする証券会社のサービス。
証券会社にとっては手数料収入が増える。

運用益10%の場合、投資額が100万円だと10万円の儲けにしかならない。
しかし、10倍の1千万を投資したことにすれば利益も10倍の100万円になるという仕組みだ。(「レバレッジをかける」と言う)

そうして得た利益でまたレバレッジをかければ・・
まさに倍々ゲーム。

もちろん損するときも10倍だ。

まさか、信用取引の仕組みを知らないで利用している人はいないと思うけど、借金しているという感覚が薄いのは確か。

自分のカネだけで投資している限り、いくら含み損を抱えようと、売らなければ損失は確定しない。
気長に相場の回復を待つこともできる。
実際、リーマンショックの数年後にアベノミクスだ。

ところがレバレッジをかけて含み損を抱えてしまった場合、追加の資金を提供出来なければ、証券会社が冷たく強制的に決済してしまう。
その瞬間、多額の借金だけが残り、人生が詰む。

これが今日の相談者の夫だ。

 

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