いつも怒ってるような顔と言われる主婦43歳の自称する大変な生い立ちと本当の不安の相手
テレフォン人生相談 2016年4月16日 土曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 最上雄基(心理療法研究)
相談者: 女43歳 夫42歳(バツイチで高校生の息子がいる) 結婚12年 小2の息子
父は身体障碍者2級 母は30年前に他界 弟がいる
今日の一言: 本当の悩みを他人に転移すると、悩みは解決しません。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもしい?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、こんにちは。
よろしくお願い致しますう。
加藤諦三:
はい。
最初に、年齢を教えてください。
相談者:
43歳です。
加藤諦三:
43歳。
結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
42歳ですう。
加藤諦三:
42歳。
お子さんは?
相談者:
小学校2年生の息子が1人ですう。
加藤諦三:
はい、分かりました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
実家の両親の、件なんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
私いー、自身の心の中に、ちょっと両親のことを、あまり好きではないというか、許せない気持ちっていうのをずうっと持っていまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
そのことについての、解決、したいというか。
加藤諦三:
はい、分かりました。
両親が許せないっていうのは、どういうことがあったんですか?
相談者:
父の方が身体障碍者の2級でして、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、母の方は30年前に病気で他界しました。
加藤諦三:
はい
相談者:
そして、両親が結婚する時点で、反対、があった上での結婚で、あったということお、は、周りから聞かされてまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
えーとお、ま、父が、身体障のために母が、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、仕事と、あと、父の介護と、
加藤諦三:
はい
相談者:
あとお、私と、弟が1人いるんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
子供のお、世話と、ま、ストレスが大変、かかって苦労したと思うんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
まあ、そのせいかどうか、乳癌で、30年前に亡くなってしまったんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
母が亡くなった後は、
加藤諦三:
はい
相談者:
えーとお、私と弟で、父の身の回りの世話をしながら、
加藤諦三:
はい
相談者:
祖父母に預けえー、られて、大人になるまで、10代、の頃過ごしました。
加藤諦三:
はい
相談者:
それえ、が、やはりちょっと、10代の頃でし、たの、で、あのお、反抗期とかそういう、のも、言ってられる、状態じゃなく、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういった、もの、気持ちを抑えながら、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、身の回りの世話を、10代の子供2人で、するという、
加藤諦三:
はい
相談者:
ことが、非常に重く。
ま、無口な、人なので、余計に、心の交流があった上での、そういった身の回りの世話であれば、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、自分の気持ちの中で納得した上で、できたかもしれないんですけれども。
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、自分の、心の内を話さない人なので、
加藤諦三:
うん
相談者:
えーとお、余計に、こう、何を考えてるのか?分からないまま、ただただ、あのお、身の回りの世話をしなければいけないということが、
加藤諦三:
はい
相談者:
えと、非常にい、ま、辛かっ、たことで、
加藤諦三:
うん
相談者:
えーと、大人になってから、もお、あたしのこと見て、周りの人があ、えと、「いつも、怒ってるう、ような顔してる」とかあ、あの、息子の方にも、ああ、こう、「怖い」とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
あとお、友達にも、ある程度は仲良くできるんですけれども、途中から、もう、キレて暴言を吐いたりすることによって、それえ、で、疎遠になってしまって、
加藤諦三:
うん
相談者:
友達も出来づらいと、
加藤諦三:
うん
相談者:
いう、現状なんです。
加藤諦三:
うん
相談者:
それが、やはりあの、私1人のことであれば、相談、を迷ったんですが、やはり、、子供がいるということで、
加藤諦三:
ふうん
相談者:
あの、二十歳(ハタチ)までは、育てたい、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、ま、一人前にしたいというか(笑)、
加藤諦三:
いや、そ・・
相談者:
大袈裟ですけれども、ま・・
加藤諦三:
それで今あ、あなたから見ると、そういう、過去っていうのは、さっき、その、「許せない」っていう言葉を使いましたけどね?
相談者:
はい
加藤諦三:
その、お父さんを、「まだ許せない」っていう気持ちはあるわけですか?
相談者:
そうです、ねえ、あのお、気持ちを、家族、であるのに、
加藤諦三:
うん
相談者:
素直に、言ってくれれば、
加藤諦三:
うん
相談者:
いいじゃないかな、と、
加藤諦三:
ああ
相談者:
辛い、ことも、泣きたいことも、
加藤諦三:
うん
相談者:
全て、吐き出して、それで、家族、であると思うんですが、そこはあのお、ま、父方の方のお祖父ちゃんも、まあ、無口な人だったので、あのお、ま、「そういう、人なのかな」と思って。
自分から聞けば、あの、ある程度答えてはくれるんですけれども、聞かなければ一切、そういったことは、口にしないので。
ただ一つ、気になる、ことは、
加藤諦三:
うん
相談者:
身体障になったのが、二十歳(ハタチ)頃なんですけれども、その時に、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのおー、ま、父は被害者の方で、加害者の方(かた)の親が自殺されてるんですよね。
加藤諦三:
なんか、車、かなんか、大変な事故だったの?
相談者:
交通事故ではないんですけれども、あのお、料理の授業みたいなところお、で、
加藤諦三:
はい
相談者:
同じ、ぐらいの年頃お、のお、何人かであのお、ふざけていたことの延長線上に、それがヒートアップして、あのお、首の、上に、人が、思い切り、乗ったことで、首の、骨を、折って、首から下が、
加藤諦三:
うん
相談者:
もう機能しなくなったということになっ、てですね。
加藤諦三:
うーん、ふうん
相談者:
そして、その方のお父様が、その責任を感じられたようで、
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
そういうことに、
加藤諦三:
うん
相談者:
なったということが、
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
あの、やはり、父にとっては相当辛い、ことで、自分の、受けた、被害だけ、じゃなくて、そこに、更に、仲間の、お父様を、そういう風にしてしまったっていうことで、二重の苦しみは、自分に降りかかったんであろうと。
加藤諦三:
はいはいはい
相談者:
それが気持ちの中にあって、
加藤諦三:
はい
相談者:
あんまりこう、自分の中に、もう、そういったものを封印してるというか、
加藤諦三:
うんうん
相談者:
そこを聞かれたくないのかもしれないという、気持ちもあって、そこまで深く、聞いたことはないんですけれども、
加藤諦三:
うんうんうん
相談者:
まあ、気持ちの交流が、少なかったということで、使用人のような、気持ちになってしまって、10代の頃ですねえ。
加藤諦三:
ああ、うん、まあ、そうでしょうねえ。
だけど、自分の心の中で、処理をしようとしたってのは凄いですよねえ。
相談者:
はい
加藤諦三:
もう、どうにもならなくなって、パニックになって暴れたっていいわけですよね?
相談者:
ええ、あの、リハビリをしてる頃は、
加藤諦三:
うん
相談者:
「もう、生きている方が辛いのは、もう、この先見えてるんだから、生かして、おかないでくれ」って病院では、その当時は暴れたようです。
加藤諦三:
うん、つまり、それは暴れた、ことで、いろんな気持ちの整理も、
相談者:
はい
加藤諦三:
多少はできたんでしょうねえ。
ま、自分で背負って生きていこうとした。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、あなたの立場からすると、まあ、「許せない」っていうのも、それは分かるんですよね。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、お父さんの立場からすると、これは、もう、
相談者:
はい
加藤諦三:
大変、立派な方ですねえ。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
この自分の宿命をしっかりと、背負って、
相談者:
はい
加藤諦三:
苦しんで生きてくっていうね?
相談者:
はい
加藤諦三:
これがもう、ほんっとに、人間の最高の価値なんだけどねえ。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日あなた、そういう環境の中で、自分は、小学校の2年生の子供がいて、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の、両親に対する、「許せない」っていうな気持ちが、悪い影響を、与えるのを、恐れているっていうことなんでしょうね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どうしたらいいか?ということですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
今日はあの、心理療法研究の、最上雄基先生に、スタジオに来てもらってますので、伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、お願い致します。
(回答者に交代)
「あの時の辛さに比べたら…」と、不満を過小評価する癖がついてしまうと、とっくに堪忍袋が一杯になっていることに自分で気づかないのでしょうね。
他人とある程度の所で距離をとったり、ユーモアや冗談交じりに自分の不快感を表現することが下手なのではないでしょうか。 相談者さんが心を開く時は、堪忍袋の緒が切れる時だから、暴言じみた言動になるのでしょう。
…いつも読ませていただいています。実は、(内容ここまで)以降のコメントが楽しみだったりして(笑)
今回の相談者とすごく似た環境で育ったので、思わず私見を書きこませていただきました。