人を見る目がない女62歳。ズルい四女を家に残し、優しい三女を追い出す
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
その通り、
相談者:
はい。ありがとうございます。
加藤諦三:
その通りなんですねえ。
相談者:
はい
加藤諦三:
最悪はね、会って「すいません」って言うことなんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
謝るなんていうことは、相手にとっては、も、本当に頭に来ることです。
相談者:
はい
相談者:
すいませんで済むことか?っていうことですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、さっきね、
相談者:
はい
加藤諦三:
大原先生が四女はそのまま、4年間居たって、心がわからないって言いましたけど、あなたはどう解釈してるの?
相談者:
う~ん・・
加藤諦三:
四女は、ずるい子じゃないの?
相談者:
ずるいですか?
加藤諦三:
うん、ずるいと思いますよ。
相談者:
う~ん
加藤諦三:
その四女のずるさと、
相談者:
はい
加藤諦三:
三女の優しさが結びついて、
相談者:
はい
加藤諦三:
起きてきてる事件なんです。
相談者:
ああ・・・
加藤諦三:
四女はあなたにいい顔して、あなたを利用してる。
だけど、最後にあなたを捨てるのは四女の方。
最後にあなたの世話をするのは、あなたが捨てた三女の方です。
相談者:
・・・
加藤諦三:
それでね、
相談者:
はい
加藤諦三:
これは30前後になってから出てきたことじゃないですから。
相談者:
はい、もう、ちさいときから
加藤諦三:
そ、
相談者:
双子のなんか・・・
加藤諦三:
30年間に渡る延々とした、
相談者:
はい
加藤諦三:
ずるい人間と優しい人間とのドラマが、後ろにあるんです。
相談者:
はああ
加藤諦三:
表面に現れた事件の背後に、必ず長いドラマがあるんです。
相談者:
ほおお・・・
加藤諦三:
あなたに欠けてるのはね、
相談者:
はい
加藤諦三:
人の違いを識別する能力なんです。
相談者:
ああ、
加藤諦三:
四女と三女は違います!
相談者:
ああ、そうですか。
加藤諦三:
うん。
ですから、まあ、動かないで、ひとつひとつの毎日の、言われたような形の生き方の選択をしてください。
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい、ありがとうございます
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
今日の悩みは昨日の出来事ではない、ベラン・ウルフ
(内容ここまで)
加藤:
四女はあなたを捨てる。
最後にあなたの世話をするのは、あなたが捨てた三女の方です。
母版リア王(*)か。
(*)リア王:
シェイクスピア四大悲劇のうちの一つ。
3人の娘を持つリア王。
自分に取り入った2人の娘に国を譲り、気に入らない末娘を追放するものの、2人の娘に裏切られ自分が国を追われる身となる。
他国の王女となっていた末娘に助けられ、手を組み戦うものの敗れ、末娘はリア王のために命を落とす。
実際はどうか分かんないけど、人間、振る舞いが全てだ。
多少断定が過ぎる感はあるが、両氏の見立てに納得したんだけど。
どう?
だいたい、4年前、片や普通に働いてんのに、片や28歳でなお学生の身分ってのも一体どういういきさつなんだか。
せっかく昨日、録り溜めてた「海街diary」(*)を観ていい気分になってたのに、こういうのってやっぱりファンタジーなんだよなあって(笑)
(*)海街diary(映画 うみまちダイアリー):
鎌倉を舞台にした3人姉妹+腹違いの妹の仲の良い4人姉妹の同居生活を描く。
吉田秋生による漫画の映画化。監督は是枝裕和。
長女 綾瀬はるか
次女 長澤まさみ
三女 夏帆
四女 広瀬すず
瞬間、瞬間の会話とか、小さなエピソードはリアル感をかもし出しているけど、全体としてはファンタジー。
ま、映画ってそういうもんだ。
でもさ、4人姉妹の2人双子ってだけで、かなり特定できるんじゃない?
是非コメントくれえ、三女、四女、あんたらのことだよ。
私も、タイトルだけで「リア王」が真っ先に浮かび上がりました(苦笑)。シェークスピアはよく人間を見ていましたね。三女さん、この相談内容を聞いて相談者と連絡取りたいと思うでしょうかね。この相談者、三女さんに詫びというより、自分の介護しか頭に無い気がする。
興味深いのは、
海外の作品、リア王や、
海外の心理学のサイトの解説(narcissist, scapegoat, golden child)など、
万国共通、時代を問わず、
人間が陥りやすいパターンなのですよね。
人間のサガと言っても良いですし、
ある種、動物的、本能的な行動パターンであるので、
どの時代、どの国でも同じような行動になる、と
分析もできます。
ナルシシストは、人間的な大脳の機能が弱く、
爬虫類的な扁桃体が優位になるため、
動物的、即物的な反応になるとの解説を読んだことがあります。