（回答者に交代）

大原敬子：
こんにちは。

相談者：
こんにちは。よろしくお願いします

大原敬子：
大変ですね。

相談者：
ありがとうございます。

大原敬子：
本当に心から、わかります。

相談者：
ありがとうございます。

大原敬子：
私もそういう経験しましたら。

相談者：
私は、父に、これからどう接していったらいいですか？

大原敬子：
あのね、

相談者：
はい

大原敬子：
私はね、

相談者：
はい

大原敬子：
「お父さん」

相談者：
はい

大原敬子：
「私今日来たけどね、」

相談者：
はい

大原敬子：
「本当は来たくなかったのよ。お父さんあんな意地悪したでしょ？でもね、」

相談者：
はい

大原敬子：
「お母さんが会いたいからってね」

相談者：
はい

大原敬子：
「私来てあげたの」
私はね

相談者：
はい

大原敬子：
父親の、

相談者：
はい

大原敬子：
足元でね、

相談者：
はい

大原敬子：
足を揉みながら言いました。あっはは。
わかりますか？(笑)

相談者：
（笑）

大原敬子：
触れます、絶対触れて。
でも顔は見ないで。
悪口言ってますから。

相談者：
うん

大原敬子：
で、足の裏を何回も何回も押しながら、マッサージしながら、

相談者：
うん

大原敬子：
「私にああいうことしたでしょ？」

相談者：
うん

大原敬子：
「わかった？、でも来てあげてんのよ、感謝してよね」、とか。

相談者：
聞こえてますかね？、父は。それは。

大原敬子：
聞こえてます。

相談者：
うん・・

大原敬子：
でも、そのとき一番怖いのは、

相談者：
はい

大原敬子：
僧侶も言ってましたけども

相談者：
はい

大原敬子：
手を触れなさいって。

相談者：
あ、触ってないです、父に私。

大原敬子：
触れないでしょ。

相談者：
はい

大原敬子：
足もとだっ、足の裏だったら触れるでしょ。

相談者：
ううん

大原敬子：
そしてね、

相談者：
はい

大原敬子：
帰るときに

相談者：
はい

大原敬子：
必ず

相談者：
はい

大原敬子：
頭に

相談者：
はい

大原敬子：
手を撫でてあげて

相談者：
はい

大原敬子：
耳元で、

相談者：
はい

大原敬子：
「頑張るのよ」って帰っていくんです。
それだけを、お見舞いに行ったときに、自分のやることだと思っていました。
今できるできないは聞きません。いいですか？

相談者：
はい

大原敬子：
じゃあ、なぜ私がそういうこと言うか？ってことですね。

相談者：
はい

大原敬子：
人間っていうのはね、

相談者：
はい

大原敬子：
感情が

相談者：
はい

大原敬子：
一生自分自身の足かせになるんです。

相談者：
・・

大原敬子：
今あなたは、

相談者：
はい

大原敬子：
お父様が生きていると、現存していることによって、あなた、お父様が

大原敬子：
はい

相談者：
頭では

大原敬子：
はい

相談者：
ね？

大原敬子：
はい

相談者：
この先、亡くなってしまうと思うかもしれないけれども、

相談者：
はい

大原敬子：
生きている人間に対して、

相談者：
はい

大原敬子：
過去のお父様と、

相談者：
はい

大原敬子：
同一視してるんですね？

相談者：
ううん・・ううん

大原敬子：
だからこそ、

相談者：
うん

大原敬子：
その寄せて来る大波に

相談者：
うん

大原敬子：
あなたはすごい怒りを出してるんです。

相談者：
うん

大原敬子：
でも

相談者：
ううん

大原敬子：
この怒る対象物が、

相談者：
はい

大原敬子：
いつかはいなくなるんですよね。

相談者：
はい

大原敬子：
そのときに

相談者：
はい

大原敬子：
自分がやってしまった、感情が

相談者：
はい

大原敬子：
全部消えたときに、残ってるのものは

相談者：
はい

大原敬子：
行動だけなんですよ。

相談者：
・・

大原敬子：
その行動、あなたみたいに優しい人は、せめて１ヶ月、

相談者：
（笑？泣？）優しくないです、先生、私（笑？泣？）

大原敬子：
いや、優しいから今日電話したんじゃないの。

相談者：
（泣）そうですかねえ。

大原敬子：
２ヶ月３ヶ月、父親がいなくなったときに、

相談者：
はい

大原敬子：
これから先、10年20年30年、生きたときに、

相談者：
はい

大原敬子：
あの、たった２ヶ月３ヶ月

相談者：
はい

大原敬子：
なぜ自分はできなかったのかな？、ということを、あなたの中にですね

相談者：
はい

大原敬子：
後悔の芽がね、

相談者：
はい

大原敬子：
育たないようにという願う気持ちで私は今言ってるんですね。

相談者：
ううんん

大原敬子：
これがあなたとお父さんの関係です。
決して、

相談者：
うんうん

大原敬子：
「やめなさい」とか、「あなたいい人になりなさい」っては言ってないんです。

相談者：
はい

大原敬子：
ただお見舞いに行ったときだけは

相談者：
はい

大原敬子：
必ず、愚痴は言っても

相談者：
はい

大原敬子：
お父さんは聞きますもん。

相談者：
・・

大原敬子：
自分だってことはわかりませんから。

相談者：
聞こえてますか。

大原敬子：
聞こえてます。

相談者：
父には。

大原敬子：
ただし触れてあげてくださいね。
顔を見たくなかったら、

相談者：
はい

大原敬子：
足裏でいいんです。

相談者：
はい

大原敬子：
そのときにね、

相談者：
はい

大原敬子：
小ちゃくなった足を見たときに

相談者：
はい

大原敬子：
・・（泣？）
・・・触れるとわかってきます。
触れなければ

相談者：
うん

大原敬子：
触れたくないっていう自分の感情が、

相談者：
はい

大原敬子：
勝（まさ）ってしまうんです。

相談者：
ああ、はい、はい

大原敬子：
そして、

相談者：
はい

大原敬子：
帰り際に

相談者：
はい

大原敬子：
非常に後悔することやってしまうんですね。

相談者：
うん

大原敬子：
わたくしの父もね、

相談者：
はい

大原敬子：
すっごく亭主関白だったんです。

相談者：
ああ、

大原敬子：
うるさくて

相談者：
そうでしたか？

大原敬子：
そうです。

相談者：
はい

大原敬子：
でも、その僧侶に言われたときに、

相談者：
はい

大原敬子：
やってみようかなって思ったんですね。

相談者：
うん・・

大原敬子：
で行くたんびに

相談者：
うん

大原敬子：
足の裏を揉みながら

相談者：
うん

大原敬子：
「私にこういうことしたんじゃないの」、

相談者：
うん

大原敬子：
「それでも来てあげてんのよ」って、

相談者：
んふふふ。

大原敬子：
「感謝するのよね」、って。

相談者：
うふふふふ

大原敬子：
「わかった？」って言うんですね？

相談者：
あははは

大原敬子：
そして帰るときに、

相談者：
はい

大原敬子：
髪の毛を撫でるんです。

相談者：
うん

大原敬子：
今になると

相談者：
うん

大原敬子：
やってよかったなあ、って思いました。

相談者：
・・

大原敬子：
亡くなって

相談者：
はい

大原敬子：
お墓の中に入ったときに、

相談者：
はい

大原敬子：
自分のやった仕打ちっていうものを、やっぱり、わかるんですよね。
だって、全部が自分正しいとは、ありませんもんね。

相談者：
はい

大原敬子：
誰もが人間、自分を愛して欲しいから

相談者：
はい

大原敬子：
この私をこういうふうに、邪険に扱ったこの人とと思うかもしれないけれども、

相談者：
はい、はい、はい。

大原敬子：
いなくなった人に

相談者：
うんん

大原敬子：
それをやってしまったかと思うと、

相談者：
うんん

大原敬子：
それは後悔が残りますよ。

相談者：
はい

大原敬子：
でね、

相談者：
はい

大原敬子：
次行っていいですか？

相談者：
はい

大原敬子：
お父様は、全部今受け入れてます。

相談者：
うん

大原敬子：
そして、過去の精算をしたいのがお父様です。
だからお父様は過去の精算できないんです。

相談者：
うん

大原敬子：
だから、あなたの非難とか、罵声を浴びることが

相談者：
うん

相談者：
過去の精算なんですよ、お父さんとっては。
だからお父様はそういう、受け入れていると思いますよ。
で、次、お母様です。

相談者：
はい

大原敬子：
お母様は

相談者：
はい

大原敬子：
本当に自分の中に何か感じるものがあるんでしょうね。

相談者：
はい

大原敬子：
あなたが今、することは、

相談者：
はい

大原敬子：
お母様の気持ちを汲んであげることが、大事だと思うんです。

相談者：
ああ、はい

大原敬子：
でね、

相談者：
はい

大原敬子：
あなたにどうしても最後に、なって、あなたに残したいことは、

相談者：
はい

大原敬子：
すべてが終わったときに

相談者：
はい

大原敬子：
自分の中に、心の中に、

相談者：
はい

大原敬子：
誰もわからなくっても

相談者：
はい

大原敬子：
なんか小骨がささったような生き方にして欲しくなかったんですね。

相談者：
ううん

大原敬子：
どんな理由ががあったとしても、人間には

相談者：
はい

大原敬子：
罪悪感とか

相談者：
はい

大原敬子：
倫理感があるんですね？

相談者：
はい

大原敬子：
そして、すごく、なんと追い詰められたときは考えられないことが

相談者：
はい

大原敬子：
時間が空いて、ゆるやかな時間になったときに、

相談者：
はい

大原敬子：
もしかしたら、あれはできたかもしれないっていう、小骨の生き方は、

相談者：
はい

大原敬子：
絶対にあなたは、送って欲しくないっていう私の切なる思いなんです。

相談者：
ううん

大原敬子：
ですからね

相談者：
はい

大原敬子：
是非とも

相談者：
はい

大原敬子：
もう最後は自分のためと思って

相談者：
はい

大原敬子：
一日一日を、送って欲しいと、

相談者：
（笑）

大原敬子：
心から思っておりますけど、先生いかがでしょうか？

（再びパーソナリティ）