氏、家、名士、結納、学歴、カネ、ひとり形式にこだわる花嫁28歳が抱えるコンプレックス

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
あの、今ね?

相談者:
はい

加藤諦三:
マドモアゼル愛先生との話でえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
「嫁ぎ先ではなく、今の、家族に」

相談者:
はい

加藤諦三:
「誇りを持ってる」という事、

相談者:
はい

加藤諦三:
を何度か言ってましたけど、

相談者:
はい

加藤諦三:
ホントに誇りになってるかしら?

相談者:
誇りっていうか、自慢みたいな感じに、

加藤諦三:
そうそうそう、うん

相談者:
なってる・・

加藤諦三:
うん

相談者:
と思います。

加藤諦三:
ですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
そこにしがみついて生きて来てるんですよね?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
だから形が凄く大切になる訳ですよね?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
結納とか、披露宴とか、し、結婚式とかね?

相談者:
あー・・はい

加藤諦三:
心ではないんですよねえ。

相談者:
うん

加藤諦三:
実は、あなたあ、無意識ではあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの親族や家族から・・

相談者:
はい

加藤諦三:
本当に受け入れられてないという、感覚が、あるというのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
なんとなく、感じる事ないですか?

相談者:
うーん・・・

加藤諦三:
実は、所属感の欠如なんですよ。

相談者:
ああ・・・

加藤諦三:
本当は、あなたの誇りに思ってる、その親族に、あなたは受け入れられていないという事を、あなたは無意識で、知っている。

相談者:
うーん

加藤諦三:
だからこそ、形にこだわるんですよ。

相談者:
あー・・うーん

加藤諦三:
形にしがみつく人っていうのは、

相談者:
うん

加藤諦三:
自信のない人です。

相談者:
うん

加藤諦三:
だから、離婚するとかいうよりも、

相談者:
はい

加藤諦三:
もう、この世界をすっかり捨てたら?

相談者:
・・うん

加藤諦三:
夫と別れるんじゃなくて、

相談者:
はい

加藤諦三:
今まで居たこの世界と別れる。

相談者:
ああ・・・はい

加藤諦三:
で、いったん別れてみたら、この世界とね?
「わたしはこんな事、誤解してたんだなあ」とかっていう事も見えて来るかと思うんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
だって、本当にあなた苦しんでるのに、誰が助けてくれてます?
誇り誇りって、親族親族って言うけど。

相談者:
うん

加藤諦三:
誇り誇りと言ってても、あなたが本当に辛い時、誰も助けになってないんですよ?

相談者:
うん、そうですね。

加藤諦三:
で、今、行き詰って、電話掛けて来てくれたわけですから、

相談者:
はい

加藤諦三:
何故、行き詰ったか?っていうのも、分かったわけですよね?

相談者:
はい・・

加藤諦三:
「はい」と何となく自信がない。

相談者:
(笑)色々とこだわってるのはわたしだけでえ、これを機に?

加藤諦三:
うん、これを機に、

相談者:
色々変わる事になる方が、

加藤諦三:
そうです。

相談者:
自分のためにも、周りのためにも、

加藤諦三:
す、そうです。

相談者:
良い事、だなって・・

加藤諦三:
これを機に、

相談者:
はい

加藤諦三:
自分で、自分を変えましょう。

相談者:
はい

加藤諦三:
自分で自分を変えるっていう事は、自分が自分に対する態度を変えるっていう事です。

相談者:
はい

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい、ありがとうございます。

加藤諦三:
行き詰った時は、逆が正しい。
誇りの時は、敵意です。

(内容ここまで)

式と入籍と同居の順番の形式にはこだわらんのか?

ま、いい。
けど、
「名字を変えて家に入るということに、すごく抵抗がある」
入籍後、半年経った今言う?

「彼の親族への不満とかも含めて」
そう。
含めて、とかじゃなくって、それメイン。

 

「名字が変わるのがすごく辛くて、結納をきちんとするのが礼儀という感覚だった」

(笑)
もう、味噌もクソも一緒。
名字と結納は関係ないっつうの。
自分でも何がネックなのかが分かんなくなってんの。

これね、遅れて来たマリッジブルー(*)だ。

(*)マリッジブルー:
本来幸せの絶頂にあるハズの結婚を控えた女性が憂ウツになる状態のこと。
marriageとblueを組み合わせた和製英語(日本語、俗語)

 

式やら結婚の準備で考え方の違いが露見して、将来が不安になってくる。

女が気にしてることって、親がこだわって当人たちが巻き込まれるっていうのがありがちなんだけど、今日の相談は逆だ。

女の両親は達観している。
そらそう。
こうなるってことは20年以上も前に分かってたことだから。
とっくの昔に受け入れているわけさ。

女の親  「別にいいわよ、そちらの家族に合わせれば」
番組的には珍しい、ありがたい親なのに。

 

義理の祖母との一件もねえ、捉え方一つだと思うんだな。
アタシが正しい解釈してあげる。

お婆ちゃんが帰り際に1万円握らせたっていうのは、年寄りのすることだ、わざわざ来てくれて嬉しかったんだろうよ。

でもこれこそ無粋だし、あんたのこだわりからしたら不愉快になってもいいハズなんだけど、これはあんたも嬉しかったんだよね。

で、あんたが不愉快になったとかいう義母が耳打ちした下りなんだけど、これ、押し返し合う2人を見かねて、助け舟を出したつもりなんだってば。

義母は、あんたが困ってると思ったわけよ。
実際、困った顔してたでしょ?

もっとも、同じ助け舟出すんなら、
「返しちゃいなさい」
じゃなくって、
「貰っときなさい」
って耳打ちすべきなんだけどさ。

 

お金のことって、大半の人は表には出さずに、本心は隠したりするでしょう?
それを、
「(結納は)お金が掛かるから、無しって事で」
こんな、見栄を張らない、はっきり言う人って、付き合い易いかもよ。

きっと、あんたの両親は、自分の親族たちとは違う、相手方のそういう気質が、少なくとも嫌じゃないんだと思う。

こういう両親に育てられた女が、どうしてこだわる女になっちゃったのか?
コンプレックスの出所はもう少し聞きたかったけどさ。

 

何より不思議だったのは、話の中に夫が影も形もないこと。
そもそも夫婦生活を始めて半年も経つ女が、なぜにマリッジブルー?

言うけど、あんたの憂ウツの元凶は、実は捨てた姓でも、家柄でも、姑でもないんじゃない?

矢面に立たない、スペックで選んだ、このマザコン夫だ。

 

氏、家、名士、結納、学歴、カネ、ひとり形式にこだわる花嫁28歳が抱えるコンプレックス」への4件のフィードバック

  1. 女の親は別に達観してるわけでもなんでもなく無関心。
    子供が女しか生まれなかった時点で諦められてる。

  2. うちもほぼ同じパターンだったけど、妻は結局独身時代のままの価値観、生活様式はそのままでそこに付加する形での結婚と言うものを望んでるからうまく行かないよ。相手方を思いやる感覚が無いからね、子供が出来る前に別れるが吉。

  3. ざっと読んで、この相談者のやってることは就職活動と一緒だなあと思った。就職の場合は労働基準法や社内規則でルールがきっちり決められている(守られるかどうかはともかく)。でも、結婚生活は夫と妻の裁量、悪く言えば「駆け引き」「騙し合い」「心理戦」がモノを言う。して、この人には「駆け引き」する度量も知恵も無かった。そりゃ、スペックだけで伴侶を選ぶくらいだから。
    相手に求めるものは多くても、自分が差しだせるものは無いんじゃないかね。

  4. なぁんでコッチが変わらなきゃならんのじゃいっ!夫婦で新しいルール決めてけば良いんだよ。旦那、何やってんだぁー。
    令和の今はまた答えが変わってきそうな相談でしたね。
    こんな仕打ちを受けるならわざわざ苗字変えて嫁いだ意味あるのかね?ってことが主さんは言いたいのだと思うのだけど。考えを変えるというか諦めて生活してきましょって言う風に捉えました。

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