文句を言う同居の姑。意地悪な義兄姉。怒る女が諭された「誠実な声は静かで怖い」
(再びパーソナリティ)
今井通子:
お分かりいただけましたか?
相談者:
はい
今井通子:
はい。
今後どうしようか、何となく、見えて来ましたか?
相談者:
はい
今井通子:
うーん
相談者:
何となく、自分、の、生命、に、
今井通子:
うん
相談者:
あのお、危機が来るまでは、
今井通子:
うん
相談者:
穏便に、
今井通子:
うん
相談者:
行こうと思います。
今井通子:
そうです・・
相談者:
自分、の、あの、生命に危機が来た時に、
今井通子:
うん
相談者:
手を上げようと思ってます。
今井通子:
はい
相談者:
はい、ありがとうございました。
今井通子:
はーい、どうもお。
相談者:
はい、失礼いたします。
今井通子:
失礼いたしまーす。
(内容ここまで)
お見事。
女 「自分の生命に危機が来るまでは穏便に行こうと思います」
前半のやり取りからして、一体誰がこういう殊勝なセリフが引き出せよう。
この女が我に帰ることが出来たのは、自分の振る舞いの源泉が、「自分の正しさを思い知らせてスッキリしたい」、それだけだという、図星も図星だったことが一つ。
もう一つは、ボールが自分の手の中にあるということに気がついたからだ。
状況を動かすためのボールがさ。
親族と縁が切れるのを承知で静かにギブアップする。
これだけのことだっていう。
こういう思考が常に自分で出来るといいんだけど。
以前、ラジオで勝間和代が出てて、
アナ 「殴りたい人っています?」
(流れから、香山リカを匂わす)
勝間 「いませんよ。手が痛いだけですよ。殴って私にいいことは何もないじゃないですか」
頭のいい人、成功する人は皆やっている思考法。
ま、大迫弁護士の場合は職業柄ね。
法定闘争はともかく、民事の場合は、相手を論破するよりも、1円でも多く、少しでも有利な譲歩を引き出すのが腕のいい弁護士の仕事だ。
ただね、「穏便にいこう」ったって過去のことも反省しなきゃ出来ないよ。
今の義母や親戚との関係はすべて、この女の負けず嫌いと感謝されることへの期待が生み出してるってこと。
墓前での義兄とのやり取りなんか、まさに喧嘩を売ってる(買ってる)。
「見た目は虫も殺さないような、、外では上品なお義母さんに見える」
「(義母は)元々借家住まいで持ち家がなく、主人がわたしと結婚して家を建てて、お義父さんが亡くなって、お世話になろうかな?、って来た」
「お義母さんが内に秘めるタイプ」
こういうセリフから、義母の態度も理解できるわけよ。
アンタからいつ追い出されやもしれない不安が消えないんだと思うよ。
実際そうでしょ?
加藤諦三
「あなたと一緒に生活するのは、キツいわ、それは、相手は」
これは妻に逃げられてなお妻を非難する男に向けた言葉だけど、この女にもそのまま言える。
「【日曜に読む傑作選】DVと嘘までついてシェルターに逃げた妻を捜す男72歳の寒々しさ」
次男夫婦だけがこの母の面倒を看なくてはならない理由は何だろう?
義兄姉が拒否して当たり前の態度でいるのは何故だろう?
この義母の生活費はどうなっているのだろう?遺族年金?
この次男夫婦が母の面倒を看ることを条件に、亡き父親の遺産を多く相続したのではないかと勘ぐってしまいました。
義母の面倒を義兄姉にも看てほしいと提案したら“絶縁”になる理由が他に思い浮かばないので。
嫁にしてみれば、14年間面倒を看たのでこの財産の件は減価償却。後の1~2年は義兄にお願い・・・なら解る。