嫁がウツで家事をしないんです。「お母さん、それがウツです」 え!?

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
あのお、やっぱりこれはあなた、あんまり関わんない方が良いですね。

相談者:
え、そうですかね?

加藤諦三:
ええ、ていうのはね?

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの中に、

相談者:
はい

加藤諦三:
このおー、35歳のお嫁さんに対する、

相談者:
はい

加藤諦三:
理解が、ちょっと無理なんですよ。

相談者:
ま、でも、自分、自分が、こう、私がね?

加藤諦三:
ええ

相談者:
結婚して、ま、家族、なり、ね?

加藤諦三:
はい

相談者:
夕食の夜、準備をするのが当たり前、ね?

加藤諦三:
あ、だから・・

相談者:
あったかいもん食べて、楽しく会話すんのが当たり前って思ってきて、

加藤諦三:
だからその当たり前・・

相談者:
これだけ、した中から、と、それを、いろいろこう、子供のことを聞くと・・ちょっと・・

加藤諦三:
うん、だからその当たり前がね?

相談者:
うん

加藤諦三:
あまりにも、その現実と、

相談者:
はい

加藤諦三:
かけ離れすぎちゃってんです。

相談者:
ええ、ええ、そうです。

加藤諦三:
だから、

相談者:
はい

加藤諦三:
自分の方から積極的には関わらない方が良いと思います。

相談者:
あ、そうですかね?

加藤諦三:
あのお、鬱病についての理解がないわけですから。

相談者:
ああ、あたしにね?

加藤諦三:
ええ

相談者:
うーん、はいはい、こういうものだっていうのもね?

加藤諦三:
ええ

相談者:
はいはい

加藤諦三:
とにかく自分達夫婦は楽しく生きていると。

相談者:
ほう

加藤諦三:
で、向こうから頼んできたことはやる。
だけどあなたの側からは関わらない。

相談者:
うん、うん、ああ、はい、分かりました。
じゃ、もう少し、ちょっと様子を見てっていう形ですかね?

加藤諦三:
うん、要するにあなたが、

相談者:
はい

加藤諦三:
関わると不満しか出てきません。

相談者:
ああ、はい。
ああ、そうですね。

加藤諦三:
何にも良いことないですよ。

相談者:
ああ、はい、分かりました。

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

相談者:
あ、分かりました。
はい、ありがとうございます。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい。
お世話になりました。
失礼します。

加藤諦三:
自分の、できることはする。
しかし、不必要に、他人の、重荷を背負い込まない。

(内容ここまで)

女   「そんで、彼女はうつ病っていう病気を持ってて」
加藤  「え?」

(笑)
そらそう。
言うタイミングからしておかし過ぎる。

さんざん嫁のことを、仕事が続かないだの、家事をしないだの、寝てばっかりだのって、トンデモ嫁と思わせといて言うんだもん。

加藤  これは病気を治すことが先ですよね?
女   そうですかね?
加藤  え?、そうじゃないですか?

もお、無知は罪だな。

 

この夫婦、嫁が再婚で息子初婚でOK?

嫁が病気隠してたとか言うけどさ、結婚に前のめりだったのは42歳の息子でしょ?

引け目を感じてた独身生活ともおさらば。
オレもやっと人並み。

7か月後・・

自分で飯を炊いて、インスタント味噌汁でかき込む。
人並みへの道は険しい・・(笑)

でも、10キロ痩せとな。
可哀そうに。

これ以上一緒にいても誰も幸せになれないよ。
だって、あんたらとしては、愛する人がウツになったんじゃなく、ウツと結婚してしまったんだもんね。

ウツ患者が復帰した話はたまに聞くけど、それは周囲、とりわけ家族の根気強いサポートがセットだ。

女  「ここ最近は布団に寝て出てこない、っていう状態」

だんだん悪くなってるし。

女  「(嫁が息子に)『家があるから、あなたは帰ったら?』みたいな感じで言うそうなんです」

お母さん誤解してるけどさ、それ、嫁の自責から来るセリフだから。

でも、アンタらが逃げ出したとして、嫁はどうなるのかしら。
背に腹は代えられんから動き出すのか?
それとも命と引き換えに寝続けるのか?

そもそも、独り暮らしのウツ患者ってどうしてんのかしら。
ここら辺はアタシも無知。

 

家族、友人、職場、そして自分。
ウツと関わらずに一生を終える人は少ないかもしれん。
基本的な知識は早めに仕入れておこう。

 

『ツレがうつになりまして』 2006年 幻冬舎

うつの夫を抱える妻の手によるマンガ闘病記。
2009年 NHKドラマ(藤原紀香、原田泰造)
2011年 東映( 宮﨑あおい、堺雅人) 大河ドラマ『篤姫』と同じ夫婦役

続編も刊行された。
その後のツレがうつになりまして」 2007年
7年目のツレがうつになりまして」 2011年

ウツは誰もが罹(かか)る可能性のある病気だということ、
簡単に治る病気ではないということ、
ウツ患者の思考、
あまり語られてこなかった生のウツの実態が分る。

ただし、実話ではあるけどハッピーエンドだ。
夫想いの妻。
人間として成長していく夫。
そして、極め付けは妻の手記がベストセラー。

今日の相談者とか、夫とかには是非読ませたいんだけど、嫁が読んだら落差を感じるわね。

 

嫁がウツで家事をしないんです。「お母さん、それがウツです」 え!?」への2件のフィードバック

  1. 聞いていて、相談者の鬱に対する無知にイライラしました。
    その息子にも。
    結婚して7ヵ月の妻が
    うつだったら、夫としてサポートするのが普通じゃないのかな?

    うつの嫁に対して、「仕事から帰ってきたら食事ができていない」と不満タラタラ息子と姑。

    だから、それがうつなんだってば。
    そう言われても
    「そうなんですか?」
    と納得しようとしない相談者。

    こういう人が、うつの人を追い込むんだなぁ。もっと、相談者にガツンと言ってほしかった。

  2. 息子と嫁の二人の大人の関係の話で「私は、私は」って、本来外野である自分の欲求ばかりを当たり前のように話し、要は息子夫婦が自分の思い通りにならないのが気に入らないだけなのにあたかも自身が被害者であるかのような口ぶりの相談者から透けて見える、底なし沼のように自己中心的な性質にゾッとする。人間誰しも自己中心的だけど、理性や知性、思いやりをもって もっと抑えが効くものだと思うんだけど。
    息子の気持ちを息をするように無視して自分の欲求ばかりを主張している事に、パーソナリティがヒントを出しても気付かないのも凄まじい。本当に、純粋に自分の利益の事しか考えられないやばい人なんじゃないかと思ってしまう。
    いわゆる人格障害持ちの毒親の臭いがプンプンして怖い。こんな話を聞くと息子も歪んで育ったんじゃないかと疑ってしまう。相談者の闇が深すぎる。

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