「清く正しくね」教育熱心な女が育てた盗撮癖の息子。連鎖する無意識の必要性
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
僕も、今あ、
相談者:
はい
加藤諦三:
マドモアゼル愛先生のおっしゃる通りだと思います。
相談者:
はーい
加藤諦三:
あのねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
家の問題があ、盗撮という形で現れ・・
相談者:
うん
加藤諦三:
たんですよねえ。
相談者:
はあ
加藤諦三:
それは・・この息子さん、が、やっぱりあなたと同じように・・何か本当のことから目を背けているからなんです。
相談者:
・・あー
加藤諦三:
その真実はなんだか分かりませんけれどもね。
相談者:
なるほど、はい
加藤諦三:
それから、目を背けよう・・としている限り、盗撮は治りません。
相談者:
・・ああ
加藤諦三:
だけども、
相談者:
はい
加藤諦三:
「・・あ、俺が・・これが本当の・・自分のしたいことだった」とか、
「これが本当の俺の気持ちだ」とか。本当のことに・・気がつけば・・の、治そうとしなくったって治りますよ。
相談者:
えー?
加藤諦三:
無意識の必要性って言い方すんですけどね?
相談者:
うん
加藤諦三:
アンコンシャス・ネセスィティズっていう・・無意識にも、これをする必要があるんです。盗撮をする必要があるんです。教育熱心である必要があるんです。で、その原因はあなたの、無意識、その人の無意識にあるの。
相談者:
あー、なるほどお。
加藤諦三:
それで、無意識の必要性って言い方をするわけ。
相談者:
はい、はあ
加藤諦三:
だから、意思で治そうったって無理ですよ。意思は・・意識の問題だから。
相談者:
うーん
加藤諦三:
動かしてるのは、無意識ですから。
相談者:
うーん
加藤諦三:
・・ですからねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた教育熱心のこと話したらあ?
相談者:
はい
加藤諦三:
息子さんに。
相談者:
・・あー
加藤諦三:
「お母さんずーっとあなたに、教育熱心だったけど」
相談者:
うん
加藤諦三:
「実はね」
相談者:
うん
加藤諦三:
「お母さん、職業を、こういう職業、本当に就きたかったけど」
相談者:
あー
加藤諦三:
「就けなかった」
相談者:
はい
加藤諦三:
「・・でその無念さを・・から目を、必死になって背けたらあ・・そのための教育熱心だったんだ」って。
相談者:
・・分かりました(泣き)・・はいー
加藤諦三:
・・本当の自立に・・を励まして下さい。
相談者:
・・分かりました。
加藤諦三:
・・よろしいでしょうか。
相談者:
あー分かりました、ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
どうもありがとうございました。
加藤諦三:
本当のことから目を背けようとすると、何かを、しないではいられなくなります。