年金分割を一括で払え!トンデモ判決に絶望する男。弁護士が堪らず歴史的一言

(堪らず回答者も割り込む)

坂井眞:
死ぬぐらいだったら、

相談者:
分かりました(泣き)

坂井眞:
払わなきゃいいんですよ。

今井通子:
うん

相談者:
はい(泣き)

坂井眞:
払えないものは払えないんですよ、

相談者:
はい

坂井眞:
だけどお・・全然払えないわけじゃないからって話をしてるわけじゃないですか。

相談者:
はい(涙声)

今井通子:
あなた人が好過ぎる。

相談者:
はい

坂井眞:
で、死んでしまったら入って来ないからあ、もういいやって、それはね、

相談者:
はい(泣き)

坂井眞:
あんま意味なさすぎですよ。

相談者:
はい(鼻をすする)

(再びパーソナリティ)

今井通子:
分かるう?

相談者:
はい、分かりました(鼻をすする)はい

今井通子:
誰かあなたあ、相談する相手いないのお?

相談者:
いや、あの、兄弟はいますけど。

今井通子:
うん

相談者:
(鼻をすする)はい

(再び回答者)

坂井眞:
あのね?

相談者:
はい

坂井眞:
あのお・・お願いしているう、弁護士さんと、

相談者:
はい(泣き)

坂井眞:
上手く波長が合わないんだったら、

相談者:
はい

坂井眞:
別に、依頼しなくてもいいから、

相談者:
はい

坂井眞:
今日のわたしみたいにね、も一回・・お医者さんだって、あの、セカンドオピニオンっていって聞くことあるじゃないですか。

相談者:
はい

坂井眞:
弁護士も同じだから、

相談者:
はい

坂井眞:
「こうなんだけど、どうだろうか」って、聞いてみるのも手だと思いますよ。資料を見せてね、ちゃんと。

相談者:
はい・・はい

今井通子:
いや、他の弁護士さんにっていうことですよ。

坂井眞:
うん、他の弁護士さんですよ。

相談者:
はい、分かりました、ありがとうございます。

坂井眞:
うん

相談者:
はい

(再びパーソナリティ)

今井通子:
いずれにしてもお、

相談者:
はい(泣き)

今井通子:
あなたはここで、負けちゃダメだよお。

相談者:
はい(泣き)

今井通子:
分かる?

相談者:
はい、分かります、頑張ります(泣き)

今井通子:
泣いてる場合じゃないんだからあ。

相談者:
はい(泣き)いや、それだけ思い詰めとるんです、わたし。

今井通子:
うん。

相談者:
はい(泣き)

今井通子:
それは分かるしい、

相談者:
はい(泣き)

今井通子:
あなたが人が好過ぎるというのが分かるからあ、

相談者:
はい

今井通子:
これだけ、みん、あのお、坂井先生とわたしでアドバイスしてるのでえ、

相談者:
はい(泣き)

今井通子:
それに応えてよ。

相談者:
はい(鼻をすする)うん、わ、分かりました。

今井通子:
うん

相談者:
はい。はい、頑張ります。

今井通子:
だから、死んでる場合じゃありません。

相談者:
はい

今井通子:
うん

(再び回答者)

坂井眞:
あのね・・

相談者:
ありがとうございます。

今井通子:
うん

相談者:
#$%◆

坂井眞:
し、死ぬ気があるんだったらね、

相談者:
はい

坂井眞:
さっき、さっきちょっとわたしが触れた、

相談者:
はい

坂井眞:
こんな770万虎の子を、ギャンブルに使っちゃった、

相談者:
はい

坂井眞:
元奥さんにね、

相談者:
はい

坂井眞:
時効がクリアできるんだったら、慰謝料請求の訴訟でも起こした方がいいですよ。

相談者:
はい、分かりました。

坂井眞:
ね?

相談者:
はい

坂井眞:
だってそれ、腹立ってんでしょ?

相談者:
はい、そうです。

坂井眞:
うーん、で、ずーっとそれでえ、やられっぱなしで、後始末して、

相談者:
はい

坂井眞:
ずっと追っかけられてるんだから。

相談者:
はい

坂井眞:
「死んだ方がましだ」っていうぐらいだったらあ、

相談者:
はい

坂井眞:
「あ、許さんぞ」って言って、慰謝料請求の訴訟でも起こしてください。

相談者:
はい、分かりました。

(再びパーソナリティ)

今井通子:
分かったあ?

相談者:
#$%◆

今井通子:
死ぬ気があれば、何でもできますよ。

相談者:
はい、ありがとうございます(涙声)

今井通子:
はーい

相談者:
はい(涙声)頑張ります。

今井通子:
はい、頑張ってえ。

相談者:
はい(涙声)

今井通子:
失礼しまーす。

相談者:
はい、ありがとうございます(涙声)

(内容ここまで)

イライライライラ・・
アタシなら、たった一言でこの正直爺さんを救ってあげるのに・・

と、

坂井  「払わなきゃいいんですよ」

ヒャッホー、遂に言ってくれた。

番組的には歴史を刻む一言かも。

そらそう。
だって弁護士が、裁判所の命令を反故にしろって公共の電波で言っちゃうんだもんね。
橘玲ふうに言えば、「言ってはいけない不都合な真実」だ。

 

弁護士なら皆知っている。民事の判決なんてケツ拭く紙

 

例を示そう。

最近、マスコミにもよく顔を出す、西村博之氏。通称ひろゆき。
巨大掲示板「2ちゃんねる」の開設者だ。

ひろゆきは、名誉毀損や営業妨害などで数々の損害賠償請求訴訟を起こされている。
原告はいずれも、2ちゃんねる上で、いわゆる晒(さら)されてしまった個人や会社。

しかし彼は、裁判所からの呼び出しに一切応じていない。
無視。

すると、どうなるかと言うと、文字通り欠席裁判となる。
その結果、原告の訴えがそのまま認められ、件数の多さもあって、ひろゆきは多額の損害賠償債務を抱えている。
その額、なんと数億円に上る。(本人も正確に把握できてないらしい)

ひろゆきの年収は日本の人口ぐらい(本人談)だから、払おうと思えば払えなくもないと思うが、彼はビタ一文払っていない。

それでも、差し押さえられることもなければ、逮捕されることもなく優雅に暮らしている。
それどころか、堂々とテレビにまで出演している。

どうしてこんなことが出来るのかというと、日本において、損害賠償のリスクを負うのが、以下の人たちに限られるからだ。

  1. 会社員、または公務員
  2. 不動産持ち

この人たちは損害賠償から逃げることは出来ない。
1の、会社員や公務員であれば給与の差し押さえが可能だし、
2の、不動産持ちであれば、登記は他人でも閲覧可能だから、手続きを踏めば競売まで持っていける。

逆に言うと、この両方ともに当てはまらない人からの回収は、まさに本人の自発的行為に頼る以外にはない。
ひろゆきはこれに当たるわけだ

ある原告は、差し押さえ可能な資産を確認するために、ひろゆきが住む賃貸住宅の立ち入り許可を得るところまで頑張ったのだが、部屋にあったのは生活必需品ばかりで、結局、何も差し押さえることは出来なかった。

もちろん、億を超える年収のひろゆきのことだ。
相応の金融資産を有していることは想像に難くない。

しかし不動産登記と違って、金融資産の情報にアクセス出来るのは、日本では、税務署や捜査令状を持つ警察などに限られる。

差し押さえするためには資産の在り処を特定する必要があるのだが、この役目は、あくまで回収する側。

ところが、たとえ裁判所の支払い命令の判決があっても、他人は銀行との取引の有無すら知ることは出来ない。
聞いても金融機関は答えてくれないからだ。

ひろゆきの場合は損害賠償だが、財産分与だって同じこと。
日本は、払うべきものを、払わないという意思を持って行動する人にとりわけ優しい。

だから今日の相談者へのアドバイスは、「放っておけ」だ。
ひろゆきと違って正真正銘、払えないんだから。
年金収入はアンタッチャブルで、これが直接差し押さえられることはない。

唯一、年金が振り込まれた後の銀行口座は差し押さえ可能で、この口座情報は元妻も知っている。

なんだけど、これは年金の振込口座を変えてしまえばいいだけだ。
たったこれだけのことで、元妻が差し押さえることは不可能となる。

 

だけどねえ、そもそも相談者の身の上に起きたことって、本当なの?

すべて元妻の狂言

  • 「パチンコ屋のATMで下ろしたとこまで突き止めた」って、んなこと一体どうやって調べたの?
  • 「ローンが払えなくて家を出た」って、自宅はどう処理した?、自己破産でもしたのか?
  • で、文書すら読めない相談者が、裁判所から呼び出しに応じて、すぐさま弁護士に相談し、
  • 貯金ゼロの相談者が着手金を払って、
  • 弁護士は年金収入だけの相談者からの成功報酬を当てにして受任し、
  • その弁護士は慰謝料請求すら相談者に持ちかけず、
  • 530万の一括払いという、トンデモ判決を受け入れ、弁護士の成功報酬はゼロ
  • そもそも、調停を経ずにいきなり裁判?

一つひとつは、どうにか、あり得たとしても、これだけ全部、話の中に収まることはあり得ん。

今井さんもさ、婚姻期間ぐらい聞けよ。
それだけで全てが分かるのに。

あのね、ぜーんぶ、元妻と弁護士役の男による狂言だから。

770万をパチンコでスったなんてウソ。
預貯金を奪われ、残債わずかの家が2人に乗っ取られてしまったっていう話だ。
おそらく、ストーリーは結婚前のアプローチから始まってたと思う。

で、これに飽き足らず、年金分割を口実に現金を騙し取ることを思いついたってわけだ。

裁判の判決なんて、どこにもありゃしないよ。

骨までしゃぶりつくそうとする仕業に背筋が寒い。
相談者に蓄えが無いことぐらい、2人は先刻承知だ。
そのうち、例の弁護士役が訪ねてきて、カネを貸してくれるところを世話してくれるに違いない。

残念ながら、相談者が最後に口走っていた最悪のシナリオは現実化する。
今日ほど番組の役立たなさを感じた回はない。
合掌。

 

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