母子家庭の連鎖。娘36からの暴言を嘆く女へ「あなたは勘違いしている」
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは
相談者:
あ、こんにちはあ、よろしくお願いしますう。
大原敬子:
ね、いやあ、あのお、お孫さんを見ていてね、
相談者:
はい
大原敬子:
大変だろうなと、おばあちゃまっていい人だなと、ホントは思わなくちゃいけないんですよ。
相談者:
そう(苦笑)
大原敬子:
でね、もう・・いいですか?、本音を言って。
相談者:
はい
大原敬子:
あまり同情が湧かないんですよ。
相談者:
あー・・
大原敬子:
それはなぜかというと、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたは、真面目さがあるんですね。
相談者:
あそうですか・・
大原敬子:
正論を盾にしてえ、
相談者:
はい
大原敬子:
相手を責めて行っちゃうんです。
相談者:
そうでしょうね。
大原敬子:
だから・・
相談者:
それは分かります。
大原敬子:
「わたしは、これだけきちんとしましたよ。あなたはそれをしてないじゃないですか」って、そういう責め方っていうのはね、非常にキツいんですね。
相談者:
そう・・でしょうね。
大原敬子:
ね、でも、その正論で、
相談者:
はい
大原敬子:
正しさを盾に取る人も、やっぱりどっかには、利害関係があるんです。
このお孫さんをね、
相談者:
はい
大原敬子:
看ているってことはあなたは若さがあるし、お孫さんは、一つのあなたの財産だしね。
相談者:
そう・・
大原敬子:
そうでしょ。
相談者:
はい
大原敬子:
そして、親子の感情が強いですからこの・・お母さんも、いも、あの娘さんも。
相談者:
あ、そうですか
大原敬子:
親を思う気持ちは凄く強いんです。
相談者:
あー
大原敬子:
ただお母さんに、
相談者:
はい
大原敬子:
コミュニケーション不足っていうのかしらね、正しいことはいいこと。
心のひだが読み取れないんですね、お母さんに。
相談者:
あ、わたしがですか?
大原敬子:
そうなんです。
ズバリ言ってしまいますけども。
相談者:
うーん
大原敬子:
今からその話をしますね。
相談者:
はい
大原敬子:
つまり・・「突っかかって来るんですよね、娘が」っていう時には、
「わたしはあの頃、寂しかったんだ」ってことがあるんですね。
・・それが言えないんですね、娘さんは。
で、あなたも無意識の中でですよ。
相談者:
はい
大原敬子:
娘に、不憫ん、さを、与えたんじゃないかっていうことを・・なんかあなたの中に、弱さとして・・よく・・隠したいんだけど、抑えておきたいんだけれども・・娘に対して、凄い強い攻撃にできないのは、その部分が、あなたの中に根っこにですね、
相談者:
はい
大原敬子:
根っこにね・・あるんだと思うんです。
相談者:
うーん
大原敬子:
それが、「突っかかって来る」って言葉を使うんですね。
相談者:
うーん・・あー
大原敬子:
んで、真面目さが、自分が好きで・・他者の喜びではなくって、こうしなければ、楽しくないって思うのはいいですよ。
あなたは、楽しくないことを真面目にやってるから怒りが出るんです。
相談者:
はーはーそうですか。
大原敬子:
楽しみがある時は・・人がどんなに苦労と思っても、苦労じゃないんですよ。
相談者:
・・ああ、そうですね。
大原敬子:
そうですよ、ね。でも・・
相談者:
あのお、
大原敬子:
でしょ?
相談者:
うん、そうですね、わたしその人、その、
大原敬子:
素直ですね、凄くあなた。
相談者:
はい
大原敬子:
このお嬢さんが言った言葉の中でね、あっ、と思ったのはね、
相談者:
はい
大原敬子:
「死ね」って言ったよね?、あなた言いましたね?
相談者:
はい、はい
大原敬子:
せめてお母さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
「分かりました・・はい、あなたと一緒に死にましょう」って言ったら、娘さんの中に、崩れるものがあったんです。
次ですね、
相談者:
んん・・
大原敬子:
「わたしはあなたを殺す」って娘さん言いましたね?
相談者:
はい
大原敬子:
「何を言ってんのよ」って。
「わたしの方こそ・・あなたを殺してから死ぬ」って言った時に、娘さんはどういう気持ちになったでしょうか。
相談者:
・・
大原敬子:
「死ね」っていうのは・・「死んでくれ!」っていうのは、「好きだよお!」ってことなんですよ。
相談者:
そうなんですか。
大原敬子:
そうなんですよ。
相談者:
36歳にもなって、中学生の反抗期ならね、
大原敬子:
あなたね、
相談者:
「殺すぞお」「死ねー」「殺すぞお、ババア」って言うかもしれないんですけど、自分もおんなじような、せき、小学生の子どもがいた、大の大人が、そういう言葉を・・言うっていうこと自体が、わたしはもう・・ちょっと信じられないんですよね。
大原敬子:
だってあなた、68歳のあなたがですねえ、
相談者:
はい
大原敬子:
「わたしは・・真面目に生きています」って言ってしまったら、
相談者:
はい
大原敬子:
・・68歳になったら、まあ人生適当に生きましたよね」って、
「こういうところは真面目ですけどね、こういうとこは手抜きですよ」って、柔らかさが必要じゃない。・・そう思いませんか?
相談者:
うーん
大原敬子:
あなたこそ・・20代のお、
相談者:
うん
大原敬子:
ホントにバリバリの、
相談者:
うん
大原敬子:
「わたしは正しい、だからあなたは間違えてる」っていう、正論で責める・・血気盛んな女性ですよ。
ここには人はあい、入って行けませんよね。
・・娘さんはあ、あなたの中で育って、いい悪い抜きに育って・・心はありますよ。
「死ね!」とかね、人間ね、他人に対して「死ね」は言えないですよ。
なぜお母さん分かってくれない、死んでくれってことです。
ましてやあなたと、その、娘さんは、コミュニケーションできていませんから。
相談者:
うーん
大原敬子:
分かりますか?
相談者:
・・
大原敬子:
親ってそんなもんなんですよ。
相談者:
ふーん・・とっても考えます。
大原敬子:
子どもは・・子どもはね、
相談者:
はい
大原敬子:
昔から言うの、子どもは、親を非難しても構わないと。
だけど、親が・・子どもを非難した時に、
相談者:
はい
大原敬子:
その子は、一生生きて行けないっていうんですね。
悲しくて。
相談者:
うーん
大原敬子:
分かりますか?
相談者:
そーれーは・・
大原敬子:
これ、昔からある言葉なの。
子どもが親をね、「ダメだあの親は」ての、いいっていうの。
親はそれを受け止めなさいっていうんですね。
でも、親が、「うちの子は」って、「わたしの子は」って言った時に、その子はどこで浮かばれるだろうってあるんですよ。
先生いかがですか?
(再びパーソナリティ)
年齢も性別も立場も違うけど、不思議とこの相談者の気持ちが良くわかる。
とても真面目で一本気。自分が大好きなで他人に余り興味のない人だと思う。
わたしもそうだ。
回答者や相談員のアドバイスに耳を傾けてはいるけど、多分あまり参考にはならないよ。
この人はきっと自分を肯定してくれるアドバイスされたほうが救われたような気がしますね。
自分が肯定されて、「よしよし、可哀想に」とされて初めて人の意見に耳を傾けられるタイプの人だと思う。
現に私がそうだ。
確かにこういう人は、よしよし可哀想に、の間は話を聞くんですけど、その後に気に入らない事を言うと裏切られたような気持ちを持つような気がします。最初に相手を肯定しちゃった分余計に逆恨み感が強まるというか…あなた私の味方じゃなかったの!?みたいな。子供のように全面的に受け入れられないと気が済まないというか。なかなか他人の力の及ぶところではないので、結局は自分が変わろうともがく以外に救われる道はないんじゃやいかな。