緩慢な自殺。不摂生を続けた夫がステージ4。妻の複雑な想い

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
はい、あの今あの、マドモアゼル愛先生のホントに優しいー・・気持ちが伝わって来るアドバイスでしたよねえー

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
・・あのお・・さっきマドモアゼル愛先生のい、言ったことお、でね、

相談者:
はいはい

加藤諦三:
要するにい、これからお父さんに、何を伝えたら、方がいいかっていうと・・
「お父さんは、おそ、お父さんだからわたし達は、それでも・・お父さん、であることだけで、幸せなんだよ」っていう・・

相談者:
はい

加藤諦三:
メッセージですね。

相談者:
はいはい

加藤諦三:
なんか口酸っぱく今まで言われてた・・ん、や、のとはあ、ちょっと、違ってね、

相談者:
はい、そうですねえ

加藤諦三:
「お父さんは、お父さんだから・・」

相談者:
うーん

加藤諦三:
「わたし達は幸せなんだ」っていうメッセージをお・・これから、

相談者:
はい

加藤諦三:
伝えて行くっていうのかなあ

相談者:
はい、うん

加藤諦三:
うーん

相談者:
ああ、なるほどですね、はい

加藤諦三:
はい

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい、はい、どうもありがとうございますう。

(内容ここまで)

アル中じゃないんだよね?

こういうの、厭世感(*)っていうのかしら。
不健康をもろともせずに早死にするっての。

(*)厭世感:
えんせいかん。
この世を悲観的に捉える主義、考え。
人生は素晴らしい、生きていることは素晴らしい、とかいうのとは真逆。

でも52歳はいくらなんでも若杉。
未練がないように言ってても、イザそうなると果たして・・
余命宣告後もニヒルを続けていられるのなら漢だが、さて・・

 

女の割り切れない気持ちは分かる。

本人はいいんだよ、本人は。
だけど、じゃ、家族は?、アタシのことは?って言いたくなる。

あと、夫を早死にさせた妻っていうレッテルがどうしてもね。
周りからの、もの言わぬ目。
一番は自分自身がそう思ってるからなんだけど。

 

いずれにしても、残された時間がとても大切なのは言うまでもない。

加藤  これから何を伝えたらいいかっていうと
「お父さんであることだけで幸せなんだよ」っていうメッセージ。

分かりますよ、先生、そういうの。
分かるけど、むしろ旦那に胸ぐらつかんで言いたい。

奥さんにあやまって。

なにが健康診断書を隠すだ。
隠すっていうのは、隠していることすらも隠すことで初めて完成するの。
おもいっきし余計に心配掛けてるじゃん。
見せるよりも、よっぽどタチが悪い。

挫折なんて自分の胸にしまってて。

そら話すのはいいよ。
だけど人前で引きずるのが見苦しいの。
つきあわされる家族はたまったもんじゃない。

妻が察し、妻が心配し、妻が同情し、妻が自責する。
これで癒されてきたのが夫。

何もいらない
俺の手を握り
涙のしずく二つ以上こぼせ
お前のおかげでいい人生だったと
俺が言うから
必ず言うから

関白宣言 唄・作詞・作曲 さだまさし

 

緩慢な自殺。不摂生を続けた夫がステージ4。妻の複雑な想い」への1件のフィードバック

  1. 健康管理を放棄した父親は無責任だとおもうけど、この事態は今さらどうしようもない。
    今までのことは飲み込んで、いいお父さんだったって声をかける。お母さんのこの演技は、お子さんとの未来をきっと明るいものに変える。
    父親との最後の思い出を負の感情で埋めてしまわない、罪のない優しい方法だと思う。
    自分にも良いアドバイスになった。

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