電気代1200円は詐欺?業務用冷蔵庫を新調した男の勘違い
(回答者に交代)
坂井眞:
はい、よろしくお願いします。
相談者:
あ、よろしくお願いしますう。
坂井眞:
えっとですねえ、
相談者:
はい
坂井眞:
一つ確認をしたいのは、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、5台あった物を、1台にしたっていうことでいいんですよね?
相談者:
はい・・そうです。
坂井眞:
で1台買った物が2万2千500円
相談者:
はい
坂井眞:
じゃそんなおっきなものじゃないですよね?、2万2千500円っていうと。
相談者:
・・リース料ですよね。
坂井眞:
あ、月額のリース料ね。
相談者:
はい・・それでですね・・
坂井眞:
何年、5年?
相談者:
・・えーと・・そうですね。最初「7年」とかい・・言われたんですが、
坂井眞:
うん
相談者:
5年にしてもらって、
坂井眞:
・・ん、利息がたくさん掛かりますもんね。
相談者:
っていうことで計算して・・はい。
それで・・「容量も足りる」って言った、はずの、あれが、足りなくて、もう1台追加・・しないといけない、ようなことになりまして、
坂井眞:
新しく買った、月額の2万2千500円のリース料の、新しい物っていうのは、
相談者:
ええ
坂井眞:
5台分入るような容量が、あったんですか?
相談者:
えっとですね・・当初お・・入れようと思ったあ、機械がちょっと・・現場に来て・・入らないようなことになりまして。
坂井眞:
うん
相談者:
でサイズは・・少し小さくなったんですよ。
坂井眞:
はい。だからね、その辺をね・・
相談者:
ていうのがやっぱり・・ええ
坂井眞:
細かく聞いて行かないと、
相談者:
ええ
坂井眞:
ま詐欺になるのか?、契約の解除なのか?、そんなことできないなら損害賠償なのか?ってそういう話なんですけれども。
相談者:
はい
坂井眞:
・・い、こう、断片的に聞いていると、例えば今の話でも、
相談者:
ええ
坂井眞:
最初の、えー「比較表ってのを貰いました」と。
相談者:
はい
坂井眞:
で5台っていうのは、元々あったもので、
相談者:
はい
坂井眞:
でえ・・1台っていうのは、「その時買おう」と言っていて・・持ってきたら大き過ぎて入んなかった物じゃないですか。
相談者:
はい
坂井眞:
・・で、そうすると、そこですでに、容量が変わっているので、
相談者:
はい
坂井眞:
と、後であなたがおっしゃった、
相談者:
うん
坂井眞:
「入ると言っていたのが、入らなくなりました」っていうんだけど、
相談者:
はい、はい
坂井眞:
小さくすれば、そりゃあそうだなっていう部分もあるじゃないですか。
相談者:
はいはい
坂井眞:
でもう1台入れた・・のは、も、入って、2万2、3千円なんですか?
相談者:
えっとね・・
坂井眞:
元々・・
相談者:
電気代・・
坂井眞:
そう・・
相談者:
のことですか?
坂井眞:
電気代。
相談者:
あ・・電気代はそうです、もう1台入って・・
坂井眞:
で2万2、3千円なんだよね?
相談者:
うんうん、はいはい、平均的にいうと。そんな感じ・・
坂井眞:
うん、でそうすると、まあ、ん、新しい冷凍冷蔵庫は月1200円とかいう話だから、
相談者:
ええ
坂井眞:
それが2台になったって、大きくは変わんないはずなんだけど。
相談者:
ええ、ええ
坂井眞:
計算問題としては、「1万8千円、が、1200円になります」って言ってたんだけれども。
相談者:
う、あええー
坂井眞:
ま、同じ、だけ掛かるとしたら、1万8千円が、2400円になりますと。こういう、すう・・話になるんだよね。
相談者:
あはあはあ
坂井眞:
2台入れたからね。
相談者:
はい、2台入れて・・はい
坂井眞:
でえ、2台入れるのは、ま、しょうがないと。
相談者:
ええ
坂井眞:
で、ただ、しょうがないっていうのは、その部分ではしょうがないんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
元々・・「1台にできます」ってその業者さんが言ってるわけじゃない?
相談者:
はい
坂井眞:
でえ・・あなたの立場からしたら、
相談者:
はい
坂井眞:
「これが入るって言ったんじゃないか」って言ってもいいよね。
相談者:
はい・・はい
坂井眞:
「入る」って言ったのに、現場来たら駄目だったって、
相談者:
はい
坂井眞:
「それはちゃんとプロがチェックしてくれなきゃ困るよね」って言ってもいいとは思いますよ。
相談者:
はい
坂井眞:
・・で、だってもう1台、リース組んだから、それがまた月2万とか、1万5千とか掛るんですよね?
相談者:
・・はい。そうですね。
坂井眞:
後から入れた・・
相談者:
はい
坂井眞:
で、そうすっと全然話が変わっちゃって、
相談者:
はい
坂井眞:
・・電気代はオッケーだけどリース料は・・結構掛かるようになったわけですよね。
相談者:
あ・・
坂井眞:
「リース2年要りません」って言うんだけど、あと・・5台のうちの・・何台かはもう、リース、リースは終わってたんですよね、きっと。
相談者:
・・えっと、5台はあ・・リースは・・ないやつで。
坂井眞:
・・あれ「リース2年、それも要りません」って言ったのは、別の・・
相談者:
あそれは、今まだ・・使ってますが、現在も。
坂井眞:
あ・・使ってるの?
相談者:
ええ、それはあ、まだ、
坂井眞:
うーん
相談者:
使ってるんですが。
坂井眞:
で、リースを被ってくれたわけ?、業者さん。
相談者:
そういう、はい、言い方を、されまして。
坂井眞:
うん、それでも「売りたい」っていうんだから、なんかよっぽど向こうにとってもおいしい話だったんだろうね。
相談者:
・・うんなんかあ・・
坂井眞:
ま、売上あげたかったのか、もしれないけど。
相談者:
ん、だからあとで考えてみたらすんごい金の金額を払わなきゃいけないんだということになりま・・
坂井眞:
うん
相談者:
は・・き、分かりまして。
坂井眞:
あの、ちなみにね・・
相談者:
はい
坂井眞:
は、払わなくて良くなった、リース・・あと2年分っていうのは、月額いくらだったの?、払わなくて良くなった・・
相談者:
9千・・税込みで、9450円・・ですか。
坂井眞:
で、新しい、もう1台入れた方のリース料は、月いくらぐらいですか?
相談者:
あ、新しく、あのお、
坂井眞:
2台目
相談者:
足りなくなって入れた分ですね。
坂井眞:
うん、そうそう
相談者:
それは3千800う・・88円という・・
坂井眞:
あ、これは小さい、小さいんだ、これは。
相談者:
そうですね、これは飲み物の・・
坂井眞:
あ・・あ、なるほど
相談者:
分だけということで。
坂井眞:
そうすると、えっとお・・電気代は高く掛かってたけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
1万8千ね、冷蔵庫
相談者:
はい
坂井眞:
えー、で冷蔵庫の電気代は、1204円と、
相談者:
ええ
坂井眞:
安くなるんだけど。9450円で良かったリース料が、
相談者:
ええ
坂井眞:
2台合わせて、えー2万ん、6千円とか7千円?
相談者:
はい
坂井眞:
ぐらいになったってこういうことだよね?
相談者:
・・はあはあはい
坂井眞:
2台分のリースを新たに組んだわけじゃない?
相談者:
2台分のね、はい
坂井眞:
月額。
相談者:
はい
坂井眞:
で、あなたの店の出費としては、月額2万6千円とか7千円が、リース料で掛かって、
相談者:
はい
坂井眞:
えーっと冷蔵庫、え、関係のリース料で今まで払ってたのは9450円だから
相談者:
はい
坂井眞:
・・結局月々の支払としては・・9450円のリース料が2万6千円か7千円になりましたと。
相談者:
はい
坂井眞:
だから、そこで、1万8千円ぐらいリース料が増えて、
相談者:
はい
坂井眞:
電気代は1万8千円ぐらい減りますだから、
相談者:
ええ
坂井眞:
ま、あのお、「支払い、あんまり変わらなくて」
相談者:
はい
坂井眞:
「冷蔵庫が新しくなるからいいじゃないですか」って、こう言われたのかな?
相談者:
・・そうなんですね。
坂井眞:
で、それで、まあおんなじ支払いだったらいいかと思って、2台目はちょっと余分だとしても、
相談者:
はい
坂井眞:
「電気代、変わってないんだけど」って、こういう話ね。
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
・・で・・分かりました。で、そうすると・・お、元々そのお、今みたいな話しがあって、えー、プラスマイナス出費変わらなくて冷蔵庫お、も、1台になって便利になって、ま、結果は2台だけど・・
「新しくなるならいいじゃないか」と言われて買いましたと。
相談者:
はい
坂井眞:
ところが、「節約できるはずの電気代が全然節約できませんでした」っていうのは、
相談者:
はい
坂井眞:
ま、売買契約、ま、リース、リースが入りますけど、売買契約とするとね、
相談者:
はい
坂井眞:
・・売買契約は・・ちゃんと買うつもりがあってサインをしているから、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、物を買うという売買契約事態に錯誤、錯誤ってのは勘違いね。
相談者:
はい
坂井眞:
はないんだけど。
相談者:
はい
坂井眞:
なぜそれを買ったか?っていうところの、動機、
相談者:
はあ
坂井眞:
動機、があるわけじゃない?
相談者:
はい
坂井眞:
えー、「電気代節約できるから」
相談者:
はい
坂井眞:
「買いました」っていう動機だよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、そこが、あのお・・勘違い、あ、錯誤・・がありましたっていう話になって、
相談者:
はい
坂井眞:
で、ちょっとこれは難しい法律の話になるんだけど。
相談者:
はい
坂井眞:
契約の内容に・・勘違いがあると、無効だっていう、話があるんだけど。
相談者:
はい
坂井眞:
動機の場合は、それが・・お互いに表示されていたら・・契約を結ぶにあたって。
相談者:
はい
坂井眞:
こういう動機で買いますよってのが・・表示されていたら・・動機の錯誤も、無効、の原因になるっていうような、そういう理屈があるんですね。
相談者:
ほうほう・・
坂井眞:
ちょっと難しいと思うけど。
相談者:
はい
坂井眞:
え、だからあ、あのこれは・・表示した・・という証拠がきっとあるんだと思うんで。
相談者:
はい
坂井眞:
この契約は無効だっていうことも、理論的には、あり得るんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
だけど、無効だっていうことは、全部元に戻さなきゃいけないわけなんですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
だけど、今更あ、その新しく入れた冷蔵庫、返せないじゃないですか。
相談者:
はい
坂井眞:
だってえ・・も処分しちゃったんですよね?、古いれいぞ、冷凍冷蔵庫。
相談者:
はい
坂井眞:
だから、「新しいのは返すから、この契約は、もうなかったことにしてくれ」って言っても、かえって困るんだよね?
相談者:
・・はい
坂井眞:
あのお店え・・で使うれえ、冷蔵庫また、買うなりリース組まなきゃいけなくなるから。
相談者:
はい
坂井眞:
ちょっとだからその理論的には、動機い、の錯誤で、それはあのあなたが言って来たことで、分かってたことだから、
「無効だ」とか言ってみても、
相談者:
はい
坂井眞:
・・ちょっと、現実的じゃないなと、思います。
相談者:
あ、はあはあ
坂井眞:
一つね。
相談者:
はい
坂井眞:
・・で、もう一つ。あなたがおっしゃった「詐欺のような話だ」って
相談者:
ええ
坂井眞:
これはまあ確かに詐欺で、
相談者:
ええ
坂井眞:
・・そういう資料はありますか?
相談者:
えっとお、比較表っていうものを作っていただいて、
坂井眞:
うん
相談者:
来て持って来て。
坂井眞:
うん
相談者:
・・でえ・・それで、で見ると・・電気代からそうやった・・視点で見ると・・
「3507円、あなた浮きますよ」みたいな話なんですよ。
坂井眞:
リース料入れて?
相談者:
はい
坂井眞:
ああ
相談者:
新しい・・冷蔵庫入れた場合に。
坂井眞:
あ、だから、さっきの大体、わたしの計算が合っていて、
相談者:
うはい
坂井眞:
2台目買ったから・・ちょうどチャラになっちゃったんだよね。
相談者:
あ、そういう・・うん
坂井眞:
2台目のリースが・・
相談者:
そうですね、はい
坂井眞:
3888円じゃないですか。
相談者:
はいー、あ・・
坂井眞:
で、元々3507円浮きますよっていうのがあったんだけど、
相談者:
え、ええええ
坂井眞:
あとで2台目買ったからちょうどプラマイゼロになっちゃったって
相談者:
えへへ(苦笑)
坂井眞:
こういう話だよね?
相談者:
はい(苦笑)
坂井眞:
で、3507円浮きますよって、
相談者:
ええ
坂井眞:
いう計算をしたっていう証拠があるんだったら、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお・・そう信じてやったんだけれども、
相談者:
ええ、ええ
坂井眞:
う騙されちゃったっていうのは、
相談者:
ええ
坂井眞:
あ、それはそれでいいんですけれども。
相談者:
はい
坂井眞:
ここで一つ、あの、法律的には・・クリアしなきゃいけないこう・・ハードルがありまして。
相談者:
はい
坂井眞:
詐欺っていうのは、
相談者:
はい
坂井眞:
これもちょっと難しいけど、我慢して聞いてくださいね。
相談者:
はい、はい
坂井眞:
えー、言葉で言うと、二重の故意っていうんですけど。
騙す・・つもりで、そういう嘘を言ったっていう、それで、騙したっていうのがないといけなくて、
相談者:
ああ
坂井眞:
3507円浮きますよっていう、さっきの計算ですよね。
相談者:
はい
坂井眞:
乃至は、元々電気代のところでは、1万8千円得しますっていうところは、その根っこだと思うんですけど。
相談者:
はい
坂井眞:
リース料は嘘がないから。
相談者:
はい
坂井眞:
電気代のところの計算が間違ってたっていうことを分かって言ってないと、
相談者:
ええ
坂井眞:
騙そうと思って人を騙したことにならないので。
相談者:
ええ
坂井眞:
詐欺とはちょっと言いずらいところはあるんです。
相談者:
あ、はい(苦笑)はい
坂井眞:
要するに、今の話は何が言いたいかというと、その・・え、比較表を貰ったじゃないですか。
相談者:
はい
坂井眞:
で「トータルで、3507円浮きますよ」と言った時に、
相談者:
はい
坂井眞:
こんなに電気代は節約できるわけがないと思っていたら、詐欺です。
相談者:
・・
坂井眞:
そうじゃなくて・・本気で計算していて、本気で得になると思ってやっていて、
相談者:
ええ
坂井眞:
「蓋を開けてみたら違ってました」っていうと、
相談者:
ええ
坂井眞:
それはまあ、詐欺っていうのは下手すりゃ犯罪ですからね。
相談者:
ええ
坂井眞:
で、そういうところにまでなるのかっていうと、そこはちょっとどうか分からない。でもそれは追及してみていいですよ。結果が違うんだから。
「あんたの言ってることと、違うじゃないですか」ってことは、言ってもらっていいんですね。
それは。詐欺かどうかってのは、微妙だけれども、
相談者:
あ、はあはあ
坂井眞:
ただ、元々そのあなたが保証していた、その性能を発揮していないんだから、そこは・・これちょっとまた話が・・二つ今、錯誤で無効だって話と・・詐欺で取り消しだって話を、言ってるんですけど。
相談者:
ええ
坂井眞:
取り消しても意味がないので、
相談者:
はい
坂井眞:
詐欺で取り消して、ま、詐欺にならない可能性強いと思うんだけど、詐欺で取り消して、
相談者:
ええ
坂井眞:
えー新しい冷蔵庫を持って帰ってもらっても、困るじゃないですか。
相談者:
はい
坂井眞:
だからあんまり「詐欺で」って言ってもしょうがないから、
相談者:
はい
坂井眞:
そうすると・・あの、行きつくところは、
相談者:
はい
坂井眞:
「あなたが言ってた性能を発揮してませんよ」と。
相談者:
はい
坂井眞:
「『電気代もっと安い』と言ってたのに違うじゃないですか」と。
相談者:
はい
坂井眞:
「これは、契約違反だ」と。
相談者:
はい
坂井眞:
債務不履行っていいますけど。
相談者:
はい
坂井眞:
「契約違反だ」と。
相談者:
ええ
坂井眞:
「だから、契約違反で被った損害を賠償して下さい」っていうことは、言いやすいと思う。
相談者:
あ、はあはあはあ
坂井眞:
で、あなたの手元には・・1万8千円、掛かったのは1200円になるっていう表があるんだったら、
相談者:
はい
坂井眞:
「どう考えてもおかしくないですか」って言って、ん、もらって。
相談者:
はい
坂井眞:
ちょっと、その辺、追及する・・しかないんじゃないかなと思いますけど。
相談者:
わあ、かりました。
坂井眞:
うん、ちょっとごちゃごちゃ色々話しちゃって、申し訳なかったですけど(苦笑)
相談者:
あーいえいえ
(再びパーソナリティ)
管理人さんの見立てが正しそう
同じ品物を冷やす電気代が1/10以下に下がると言われて、何か間違えてるとか疑わずにそのまま信じる方がおかしい
加藤先生の「いい話は向こうから来ない」
ウチの旦那にも聞かせたいわ。
この前、危うく太陽光発電で引っ掛かりそうになったし(プンスカ!