（再びパーソナリティ）

今井通子：
お分かりいただけましたか？

相談者：
はい、分かりましたあ。

今井通子：
はい。

相談者：
はーい、すいませーん

今井通子：
はい、失礼しまーす。

相談者：
はい、はい、あーりがとうございましたあ

（内容ここまで）

姉貴が種違いだってこと、「僕だけ知らなかった」とか、素っ頓狂なこと言うなよ。
じゃなにか？、親父は高校生で子持ちか？
家族の成り立ちに何の興味もないのね。

 

さて、
弁護士の悪い使い方の見本みたいだ。
結局、入門レベルのレクチャー受けただけ。
タダだとこうなる。

弁護士に聞くときは、こっちで調べるだけ調べて、潰せるとこは潰して、そして聞かないと。
なんせ、時給のお高い人たちなんで。

絵にするとこんな感じ。
会社が絡むから実際の処理は色々あっても、法定相続分は至ってシンプル。
故人の兄弟も、代襲相続も出てこない。

破線は死亡や関係が無くなったことを示す。
太い囲み線が確定している相続人だ。

最悪（相談者にとって）、もし父親が3人の連れ子全員と養子縁組していたら、相談者の法定相続分は1/4から1/10に激減するわけだ。

相談者　「戸籍謄本の方で確認はできてますんで」

だったら、アンタの答え方が変でしょ。
大迫さんから養子の有無を聞かれて、
「血が繋がってないって言ってた」

養子の意味も知らないで戸籍謄本で何確認したん？

ていうか、とっとと相続放棄しなよ。
ま、アンタがそれを悟るには、もうちょっとかかりそう。

 

誰が見ても、一番の難題は事業承継でしょ。
たぶん今は、誰かが代表代行として営業している。
代表を決める必要があるんだけど、ネックは借入金。

大迫女史が言っていた、責任は出資金の範囲に限定されるという話。
それは、あくまで資本金だけで商売している場合だ。
本当にそうなら、倒産で首くくる中小企業経営者なんていない。

会社の原資は資本金＋借入金なの。
そして、借入金は漏れなく経営者が連帯保証している。
有限責任なんて、有名無実だってこと。
もちろん、それで会社が回ってるうちは何の問題もない。

ロクな資産を持たない従業員がいきなり社長になって連帯保証するか？
本人もだけど、なにより銀行が難色を示す。
かといって、貸し剥がせば会社が潰れる。

事業承継は、社長、家族、後継候補、銀行が、何年も掛けて解かなければならない連立方程式なの。
それが、何の準備もなしに一気に降り掛かってきたわけだ。

なあにが、赤字になったら僕にも責任がぁ、だよ。

事業にノータッチで何の愛着もなく、しかも反目しているアンタと妻３号が会社のオーナーとか、従業員こそ悪夢でしかない。

２０人の従業員の後ろには家族がいるの。
数十人の生活がかかってるの。
今、その瀬戸際なの。

アンタだって、親父の保証債務を知ったら、出る幕じゃないって分かるよ。

あと、慰謝料と遺失利益だっけ？
加害者側保険会社からの損害賠償金。
確かに、遺産とは別に相続人であるアンタにも権利があるかもしれん。

だけどねえ・・
残された扶養家族のものじゃない？
まだ中学生だし。

大迫：
あなたが・・まあ・・「法定相続分で自分に払え」と言い張れば、

あきれてるニュアンスを感じろ。