言葉と裏腹な親しさへの渇望。隠された憎悪。意識と無意識との乖離
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あの・・あのねえ・・あなた、今あの・・なぜ腹が立つかっていうとあなたの中に隠された憎悪があるからなの。
相談者:
はい
加藤諦三:
・・まずその隠された憎悪を、ハッキリ自分の中で、意識化しないと。
この隠された憎悪がある限り絶対上手く行きません。
相談者:
うーん
加藤諦三:
憎悪の対象を、自分の中に統合化しなきゃいけない。
相談者:
統合化っていうと・・
加藤諦三:
統合化っていうのはね、
相談者:
はい
加藤諦三:
い、今あ、まだあなたなんで#$%◆かって、意識と無意識が分離してるんですよ、あなた。
相談者:
はい
加藤諦三:
「会社で深い付き合いはやりたくない」って、その通りなんです。あなたの意識がそうなんです。
相談者:
うん
加藤諦三:
だけど、あなたの無意識では、本当に人と深く関わりたいんです。
相談者:
うーん
加藤諦三:
だから、常に本当の気持ちと・・あなたが意識してる気持ちが・・矛盾してるんです。
相談者:
うーん
加藤諦三:
だからこれが人格が・・統合化されてないっていうことなんです。
相談者:
うん
加藤諦三:
統合化するっていうのはね、
相談者:
はい
加藤諦三:
これがわたしの固有の人生だっていう風に人生を、受け入れた時に・・
相談者:
うん
加藤諦三:
その憎しみが・・人格に、統合化された時なんです。
相談者:
・・うーん
加藤諦三:
これがわたしの固有の人生なんだと。
相談者:
うーん
加藤諦三:
3歳でお母さん亡くなった・・小学校の時、お母さんと楽しくやってる子ども見た・・お父さんと、楽しく、キャッチボールしてる子いた。
悔しい。なんで俺の人生だけがこうなんだ。
相談者:
うーん
加藤諦三:
だけどそれ全部含めてね、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の人生の幸運不運を全て含めて・・これがわたしの固有の人生だという風に・・受け入れる。
相談者:
はい
加藤諦三:
その時にあなたが物凄い成長する時なんだ。
相談者:
・・うーん
加藤諦三:
でこれを、受け入れらんないと、いっつまで、死ぬまであなた腹が立ってますよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
70歳になってごらんなさい。
相談者:
はい
加藤諦三:
んもっとイライラしてね。んも、どうしようもない・・老人になってますよ。
相談者:
うんうん
加藤諦三:
そ、それは想像できない?
相談者:
はい、できます・・(苦笑)ま、受け入れるっていうことを・・したいと思います。
加藤諦三:
うん。良く言った。これを受け入れれば・・あなた本っ、当の意味で明るい人間になってるよ。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
大丈夫ですか?
相談者:
はい。分かりました。
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
はい。ありがとうございました。
(内容ここまで)
まあ、雑談が苦手っていうのは分かる。
雑談と言えどもオチをつけなきゃいけないというプレッシャーがあるんだけど、これって変なのかしら?
新潮社部長の中瀬ゆかりが、オチのない話で許されるのはいい女だけだって言ってて、納得。
例えば、
いい女: アタシ今、オリーブオイルに凝ってて、何にでもかけちゃうの
相手: ふうん(次の展開を待つ)
いい女: 暑いわねえ
(笑)
いい女はこれが許されるらしい。
この場合のいい女ってのは男ウケするってことね。
ちと話がズレた。
オッサンって要はナルシスト。
自分以外に関心がない。
加藤諦三氏に言わせると、源流は親子関係。
子ども時代のナルシズムを満足させられないまま大人になってしまった。
だからって、共感なんかしないよ。
アタシと何が違うかって言うと、自覚だ。
自覚がないと、こんなにみっともなく、被害妄想を抱えた親父になってしまうってこと。
巷でキレる年寄りの多くはコレ。
孫の卒園式を知らされないって言うけど、ソレ違うの。
その思考がナルシストなの。
ワザと内緒にするわけがないじゃない。
周りはアンタが思うほどアンタのことを気にかけてないの。
ただそれだけなの。
分かった?
確かに米の件は礼を失している。
これはアンタの言うとおりかもしれん。
だけど、毎年のことで慣れっこになってんの。
ひょっとしてアリガタ迷惑かもよ。
アンタから貰うんじゃ、どうしたってヒモがついてるように感じるし、
お返しするのもなんだし。
そういうこと、思いもつかないところがナルシストなんだけどさ。
逆に言うと、自覚を持って努力している人には共感する。
以下はそういう人たち。
少なくとも今日のオッサンみたく意識と無意識の乖離はない。
「人と親しくなりたい。けど目的のない会話についていけない主婦。問題はどこに?」
卒園式知らされないだのお礼がないだのも結局「おれを構ってくれ」てことだからね。プライドのあるオトナは常識がないとか礼を失してるとか言い換えるけども。
主様がおっしゃるように自覚が一番大切ですね。
親への憎しみをきっかけに、憎悪・敵意の塊となり、人づきあいも人生もうまくいかず結局は自己嫌悪にも陥っている自分。
加藤先生がいつも言うように、まずはそれに気付いて、今までを全部受け入れると。
さらに、最終的には親を許し他人も許し自分も許すってところまでいかないといつまでも不幸です。
憎しみって根強いからここまで至るのに何十年もかかったりするんですが。