（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
はい。あのお・・今ホントに坂井先生がね、あなたの・・真髄のこと、ご説明いただきましたけれども、

相談者：
はい

加藤諦三：
さっきも言ったように、あなた別れられないから・・

相談者：
あ、はいはい

加藤諦三：
だから・・奥さんの方から「別れる」って言って、奥さんが・・ま、要するに裁判のところまで行って、決着つける以外にはないと思いますよ。

相談者：
・・うん。して今の、今の・・

加藤諦三：
だ、だって・・あな、あなたがね？

相談者：
はい

加藤諦三：
僕は思うのは・・あなたは、あのお、「出て行かないでくれー」って言いながら・・口では「出てけー」って言ってるわけですから。

相談者：
はい

加藤諦三：
それをこれから５８歳から・・２０年、３０年続けるわけですよ。

相談者：
あーはい

加藤諦三：
・・だから、あなたが判子を押して、離婚することはない。

相談者：
・・あーはい

加藤諦三：
だから、裁判で離婚って決め、決めてくれる、もらう以外にない。

相談者：
・・うん

加藤諦三：
あとは・・あとの一つの出口はですね、

相談者：
はい

加藤諦三：
自分はなぜこんなに寂しがり屋なんだろう？っていうことを考えること。

相談者：
・・あ、はい・・

加藤諦三：
そこで、あなた自身が成長して行かれるから。

相談者：
あーはい・・

加藤諦三：
成長する以外にないんです。あなたが成長すれば、り、あのお・・あなた、の方から、離婚の判子を押すかもしれないけれども、

相談者：
・・あーはい・・

加藤諦三：
あなたは今、成長と退行との・・葛藤の中で、退行にしがみ付いてるから。

相談者：
・・あーはいはい

加藤諦三：
・・今の、４８歳の奥さんを、あなたは好きではありません。

相談者：
・・あーはいはい

加藤諦三：
分かる？、それ。

相談者：
あ、分かります、はい

加藤諦三：
だけど、別れられません。

相談者：
・・あー、自分がですね？

加藤諦三：
うん、それも分かる？

相談者：
うん、分かりますね。

加藤諦三：
だからあなたが成長する以外に道はないんです。

相談者：
あーはい、分かりました。

加藤諦三：
わ、よろしいでしょうか？

相談者：
はい、どうも、しつ、申し訳ない、はいはい

加藤諦三：
はい、どうも失礼します。

相談者：
あ、ありがとうございました。

加藤諦三：
相手にしがみ付きながら、「出て行け」と言う。恋愛依存症といいます。