母親と従業員との板挟みで悩む家業を継いだ男。裏表が無いと言われて混乱する
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あのお・・ちょっとま、あの間違って、あのお、理解してもらうと困るんだけど。
表と裏の使い分けができるっていうことが・・
相談者:
うーん
加藤諦三:
あなたの今・・大切なとこなんです。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
であなた、表と裏の使い分けができないんです。
相談者:
・・
加藤諦三:
「従業員の側に立つか?」、「母親のだ、側に立つか?」って。
「母親は・・口答えすると、敵と思われてしまう」
相談者:
・・はい
加藤諦三:
・・だからそこを上手く・・母親と従業員の間を・・調整していかれるってことが・・あなたの社長としての能力なんだよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
あのね、ここもちょっと・・あの、誤解しないでき、聞いて貰いたいんだけど、人間の自我の確立ね?
相談者:
ええ
加藤諦三:
自我が確立しているってことは表と裏が使い分けられるって事が、自我の確立なんです。
相談者:
・・ああ、そうなんですか・・
加藤諦三:
あなたは自我の確立ができてないの、まだ・・まだ子どもなんです。
相談者:
・・
加藤諦三:
自我の確立の一つの目安はやっぱり表と裏が使い分けられることなんです。
相談者:
・・そう・・
加藤諦三:
要するにもっと単純に言えばね、
相談者:
ええ
加藤諦三:
1000円の物を買うのにね?
相談者:
はい
加藤諦三:
お店に行って。500円しかわた、渡さないで、
「どうしたら売ってくれますか?」って言ってるのと同じなんです。
相談者:
あー
加藤諦三:
社長になるのには・・
相談者:
うーん、はい
加藤諦三:
社長になるだけの器になんなきゃ無理なんです。
相談者:
・・ああ
加藤諦三:
だけど・・
相談者:
まだ、その、器が、う、いやその自分は500円しか持ってないのに、1000円の物は買えないってことですか?
加藤諦三:
そういう事です。
相談者:
あー
加藤諦三:
だから、その1000円にどうするか?っていうのが、自我の確立だっていう事。
相談者:
はあ
加藤諦三:
で自我の確立っていう事は、人の顔色ばっかり見ないってこと。
相談者:
・・あ、はい。分かりました。
加藤諦三:
・・や、大きく・・社長の器に成長して下さい。
相談者:
・・ありがとうございます。
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
はい、ありがとうございます。
加藤諦三:
表と裏の使い分けができる事が、自我の確立です。