亡くなった姉の年金にこだわる男74歳の無理筋と年金機構のドタバタ
(再びパーソナリティ)
ドリアン助川:
もしもし?
相談者:
はい
ドリアン助川:
お姉さんのお気持ちとしても、まあ、お姉さんの事で今、弟さんのあなたが、むしゃくしゃした気分がずっと続くのはね、
相談者:
はい
ドリアン助川:
お姉さんも望んでない事だと思うんですよ。
相談者:
はい
ドリアン助川:
ですので、先程あの
「諦めます」という言葉で、すっぱり空気が変わったような気い、がしましたし、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えーニコニコ・・暮らされてくださいよ。
相談者:
はい、ありがとうございます。
ドリアン助川:
え、はい失礼しますう。
相談者:
はい
(内容ここまで)
ま、知らないってことは別に恥じゃないけどさ。
アタシも必要に迫られて法定相続分のことを初めて知ったときには、長年愛人宅にしけこんでいた夫(アタシのじゃない)が妻(アタシじゃない)の遺産のほとんどを得ることに、「なんじゃこの法律?」って思ったもんだ。
だから、爺さんの言いたいことはよく分かる。
だけど、どうかと思うのは、この爺さん、社会保険事務所に2回も出向いて直接説明受けてんだよ。
きっと窓口でもこんな調子で粘ったんだろうねえ。
ご苦労さま。
もちろん職員にだ。
にしても、機構のドダバタ感も半端ない。
サボタージュ官庁社保庁(*)の体質がまだ残っとる。
(*)社会保険庁:
2009年末で廃止された厚生労働省の外局。
いわゆる年金記録問題を皮切りに、年金記録の覗き見、長年に渡るヤミ専従などガバナンス(統治)の不全、あるいは45分ごとに15分間の休憩やノルマ禁止などを始めとする労働組合(自治労)との常識外れの覚書が明るみになる。
500人を超える職員を分限免職処分。
業務は日本年金機構に引き継がれた。
そもそも最初のハガキさえ来なければ爺さんは期待することもなく、手を煩わすこともなかった。
ここは坂井弁護士も唯一理解を示してた部分。
しかも、訪ねて来た爺さんに申請書まで書かせてんの。
端末叩けば支給状況ぐらい分かるでしょうがぁ。
ハガキまでは許せても、出向いて請求させられてこの結果を聞かされた日にはアタシでもキレる。
こういうのはハコ物と違って目立たないんだけど、一体、何百億円掛けてこんなクソみたいなシステムなんだ?
気持ちが収まらないんだったら、新聞に投書でもすれば?
男性73歳 無職。
ありがち。
矛先が国なら朝日、
組合なら産経だ。
(笑)
図書券もらえるかもよ。
さて、
結局、爺さんが教えてもらえなかった年金振込口座。
もちろん、教えてもらったからって何もできないんだが。
これ、今後どうなるかだけど、どうにもならない。
身辺整理が済んだ今となっては、二人の息子たちが気づくこともあるまい。
銀行はと言うと、取引をロックしたまま、相続人からの連絡がない限り、アクションを起こすことはない。
何年でもだ。
もし残高があれば銀行の運用資金になるだけ。
10年も過ぎれば取引履歴すら破棄されて休眠口座。
必要なのは、100バイトのディスク容量ぐらい。
銀行が困ることは何もない。
根本にあるおぞましさ
己の善意を振りかざし
他人の善意には気が付かない
哀か?はたして幸せともうつらん
気付かずは無の境地に似たり
これすなわち赤子なり