父親の成年後見人の横領を疑う息子が弁護士の素朴な疑問にイミフな答え

(回答者に交代)

坂井眞:
・・よろしくお願いします。

相談者:
よろしくお願いします。

坂井眞:
最後に、い、成年後見人に・・えー1ヵ月ぐらい前ですかね?連絡をしたと。

相談者:
はい

坂井眞:
えーそしたら、まだあ、報酬付与の審判が、下りていないと。

相談者:
ええ

坂井眞:
「もう数日で下りるでしょう」と言って、それから1ヵ月ぐらい経っちゃったのに・・

相談者:
ええ

坂井眞:
まだ何も連絡がないので、

相談者:
ええ

坂井眞:
ちょっと不信ん、感を抱かざるを得ませんという、のが、ご相談のスタートみたいですよね?

相談者:
はい

坂井眞:
で・・ま、「数日で下りるでしょう」というのは・・その成年、これ成年後見人って弁護士ですか?

相談者:
・・あの社会福祉士です。

坂井眞:
社会福祉士さん。

相談者:
はい

坂井眞:
だからま、あの、
「他の件ん、も、審判が下りたから」とおっしゃってるようだから、

相談者:
ええ

坂井眞:
ま、ある程度、そういう仕事はされている方ですよね?

相談者:
ええ

坂井眞:
それで、え「下りるはずだ」というのも、そのお、成年後見人さんの予測なので、

相談者:
ええ

坂井眞:
裁判所が同じような日にちで、お、下ろすとは限らないわけですよね。

相談者:
ええ

坂井眞:
だから、まあ、ひと月程度のズレという事が、なくはないとわたしは思います。

相談者:
・・あー、はい

坂井眞:
い、一点。それで、もう一つは・・その後、不信感があるんだけど
「どうなりましたか?」という問い合わせはされてないんですよね?

相談者:
・・そうですね。

坂井眞:
それは、な、何故?(苦笑)やっても良さそうな気がするんだけど。なんか・・

相談者:
いやあ・・

坂井眞:
い、言いずらい?

相談者:
なんか、た、ただ・・

坂井眞:
うん

相談者:
あの、ま、言いずらいというのと、

坂井眞:
うん

相談者:
・・ま、ないとは思うんですが、もしい・・邪(よこしま)な・・ことを考えていたりすると・・自分からそうやって、電話掛けると、墓穴を掘る結果になると・・嫌だなあと思って・・

坂井眞:
その「墓穴」というのは、具体的に何を心配してるんですか。

相談者:
うーん、何を心配してるっていうか・・んま・・ま、率直に言えば、あれですよね?、横領ですよね?

坂井眞:
いやだけど、あなたが電話・・

相談者:
ま、社会・・ええ

坂井眞:
あなたが電話すると、どういう墓穴を掘っちゃうんですか?

相談者:
・・いや・・どう(苦笑)

坂井眞:
だって・・

相談者:
どうって言われても、ええ

坂井眞:
いやだから、あなたが「心配してる」って言うから。
あなたが「墓穴を掘る」と言ったから、それ何考えてんだろう?と思って聞いてるんだけど。

相談者:
・・んー、いや・・具体的・・なもの、のはないんですけど。わたし結構、人に騙される質(たち)なんで。

坂井眞:
あ、そうなんだ(苦笑)。
あの・・なぜこんな事聞くかというと、
特に心配している具体的な内容がないなら、聞くのが一番早いんじゃないですか?っていう事が言いたいから。

相談者:
・・あー・・ええ

坂井眞:
それで、えーと、元々お、うー、そのお、成年後見人っていうのは、家庭裁判所の監督を受けるわけだから、裁判官の。

相談者:
ええ

坂井眞:
ま、審判官っていうのが正しいんだけど。
おー、審判官の、監督を受けるわけだから、こういう財産がこういう風にあって、えーそれをこういう風に管理をしましたと。
本人に代わってと。
で、亡くなった事によって、遺産はこれだけ、あ、ありますと。
え、それについては、こういう風に、いー、相続人である誰々に・・あなたっていう事、なのかもしれないけれども、おー、渡しましたっていう報告をしなくちゃいけないんですよ。

相談者:
・・ええ

坂井眞:
わたしもそういう報告した事あるけれども。

相談者:
はい

坂井眞:
で、それは全部、裁、家庭裁判所の監督下にあるので、

相談者:
ええ

坂井眞:
で、その結果、そのもらった内容、もらった財産とその内容についてあなたが、ふ、不信感があれば・・疑問があれば、また、その・・家庭裁判所に、
「こういう疑問があるんですけど」って、言える、関係にあるわけですよ。

相談者:
ええ

坂井眞:
だから、あの、今は、
「もうすぐ来ると思ったのに、来ないからおかしい」って言ってるだけだから、それだったら・・
「まだですか?」
で、それでも、あの、まあ、ひと月だけじゃなくて半年も1年も遅れちゃうような事があったら家庭裁判所に言えばいいじゃないですか?

相談者:
・・あーあ

坂井眞:
だって家庭裁判所が、選任した・・成年後見人なんだから。

相談者:
ええ

坂井眞:
その成年後見人があなたに、の言うように、然るべき、期間の間に、やるべき事やらないんだったら、
「わたしはもう成年後見に」、ひ、あ・・「を付されたお父さんが亡くなった」と。
で、それで
「遺産をくれるという、渡してくれると言ってるのに、まだくれませんけど、どうなってるんですか?」と。
「家庭裁判所はどういう監督しているんですか?」とあなたが聞いても当然でしょ?

相談者:
あーあ、はい

坂井眞:
だからそういう道はいくらでもあるわけで、

相談者:
ええ

坂井眞:
今とりあえず「数日で終わって言ってたのがひと月経っちゃっておかしくないか?」って言ってるだけだから。
それだったらまず・・そう言った成年後見人に、
「あ、『あれは』・・『数日で決定下りる』とおっしゃってたけど・・おー、まだでしょうか?」って、聞くのは凄く普通の事だし、

相談者:
あ・・

坂井眞:
・・それが何ヵ月も続くようだったら、家庭裁判所、家庭裁判所どこの裁判所かもう分かってますよね?

相談者:
分かってます、はい

坂井眞:
それが、あまり伸びるようだったら家庭裁判所に、聞いてみればいいじゃないですか?

相談者:
・・ああ

坂井眞:
そういう事で、そんなに勝手に何でもできるような、あー、ことではないので。

相談者:
ええ

坂井眞:
もちろん何のスキも無いっていう事はもちろんないわけだけど。でも家庭裁判所に、言うっていう道はあるわけだから、
今はとりあえずひと月経っちゃったっていうだけの話だから。

相談者:
はい

坂井眞:
で、何よりも、繰り返しになるけれども、
今ここで、あの、ご相談、う、されている事については・・も単純ですよ。一ヵ月前に連絡をしたら、
「まだ審判が下りてないけど、数日で下りるでしょう」と・・
「で、その後で、引き渡す物は引き渡します」とおっしゃっていたのが・・成年後見人がね?

相談者:
ええ

坂井眞:
も、ひと月経っちゃいました、っていうんだから、成年後見人にもう一回電話をして、

相談者:
はい

坂井眞:
直接、前に話しているあなたが、
「あれはもうひと月経ったんだけど、どうなったんでしょうか?」って、聞いてみるのが話しの始まりのような気がするんだけど。

相談者:
・・あーはい

坂井眞:
うん

相談者:
はい

坂井眞:
で、何も、「特に、どういう心配されてるの?」って言ったら、
「いや、そう言われても思いつかない」って言うんだから、僕も特にない思うんで、それを問い合わせる事の不都合って。

相談者:
・・はい

坂井眞:
それで具体的になんか話のおかしなところがあったら、あ、それこそ家庭裁判所に、
「こんなおかしな事がありました」って・・相談に行くと、なりね?
連絡するなりっていう方法があるわけだから・・

相談者:
ええ

坂井眞:
まずそこから始められるべきだと思いますよ。

相談者:
はい

坂井眞:
あのお「不信感がある」とか「良からぬ動きがあるんだじゃ、ないだろうか?」って・・有るのか無いのか分からないのに心配だけしててもしょうがないから。

相談者:
・・ええ、分かりました。

坂井眞:
はい

相談者:
はい

(再びパーソナリティ)

父親の成年後見人の横領を疑う息子が弁護士の素朴な疑問にイミフな答え」への1件のフィードバック

  1. 話し方が天然でアレだな~で始まり
    内容は面白そう
    と。思いきや
    やはりいつものグダグダ相談
    この手の人には
    証拠は曖昧だけど犯人だと騒いでしまう
    怖さ恐ろしさがあるな

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