父親の成年後見人の横領を疑う息子が弁護士の素朴な疑問にイミフな答え

(再びパーソナリティ)

今井通子:
お分かりいただけましたか?(含み笑い)

相談者:
はい

今井通子:
じゃまあ、とりあえず、後見人さんに色々と問い合わせて、

相談者:
・・

今井通子:
それでも分かんなかったら・・福祉事務所にも問い合わせて、みたいな・・正規のルートで、やってみて下さい。

坂井眞:
うん、家庭裁判所ですね。

今井通子:
あ・・

坂井眞:
はい、はい

今井通子:
家庭裁判所にも・・問い合わせて。

相談者:
はい

今井通子:
でよろしいでしょ?

相談者:
え、はい、分かりました。

今井通子:
はい

相談者:
はい、ありがとうございます。

今井通子:
はい、どうも、失礼しまーす。

相談者:
はい、はい

(内容ここまで)

デカイ声が尻すぼみになってんの。(笑)

そら、こういう回答(アンタが変)になるわな。

坂井弁護士言うように、裁判所を相手に仕事をしてる人にとって、数日とひと月は、普通にあり得る誤差の範囲なのかもしれん。
アンタに着服を疑われる社会福祉士に同情を禁じ得ない。

 

アタシも坂井さんと同様、男の言う「墓穴を掘る」の意味が分からん。

生き別れとは言え、実父の最期の費用をケチる自分。
多くもない金に執着する己の恥を晒すから?

あるいは、成年後見人の反感を買って、「邪(よこし)まな企み」に拍車を掛けるとか?

 

ただ、ちょっとだけ男の肩を持つのは、問い合わせてからのひと月の方でなくて、亡くなってから5ヶ月もかかっている方。
坂井先生もなぜだかこれには触れないけど。

男 「いくら何でも、5ヵ月も掛かって、おかしいんじゃないかなと」

うん、おかしい。
ここはアンタの言うとおり。

 

父親を弔うために掛かった費用は完全なアンタの持ち出し。
家計に余裕のないところに臨時の出費は痛かろう。

それでも、すぐに返って来ると思って、文字とおり仏心を見せた。
ところが、遺産を心待ちにしていたところ、4ヶ月経っても音沙汰なし。

シビレを切らして、問い合わせたのが一月前だったってことなのね。

 

男が若干、勘違いしているのが、成年後見人には遺族に報告する役目があると思ってるところ。

実際は、成年後見人にそんな役目はなく、成年後見人の報告義務は、あくまで裁判所との間だけだ。

てか、もっと言うと、成年後見人にとって被後見人の身内は、被後見人の財産から遠ざけたい、もっとも警戒すべき人たちなわけよ。
少なくとも被後見人が生きている間はね。

ま、今となっては父親の財産はアンタのものだから、聞かれれば答えるだろうけどさ。

いずれにしても、ここへ来て状況を聞く相手は家裁でしょ。

 

さて、
審判が下りる日数にブレがあるとしても、亡くなってから5ヶ月以上も掛かる理由は一つしかない。

成年後見人が審判を申立てるのが遅かった。
単にこれ。

報酬付与を申し立てるには実費等を精算しなきゃいけない。
成年後見人の仕事だと言えばそれまでだけど、面倒ではある。

仕事の早い人、遅い人がいるのはどこの世界でも。
期限も、ペナルティも無ければなおさら。

ちなみに、アタシの経験だけど、調停期日までの宿題を相手方の弁護士が平気で何度もすっぽかしてるにも関わらず、注意すらしてくれない調停員に対して「ここは互助会かしら?」と言って怒らせてしまったのも懐かしい思い出だ。(笑)

世間の常識とはズレてる世界でもある。

 

つまり早い話、5ヶ月の大半は成年後見人で消費されてるわけだ。
キツイ言い方するとサボタージュ。

だからねえ、せかすのならもっと早い時期にやっていれば変わってたかも。

後の祭りだけどね。

いずれにしても、報酬付与を差し引いて、残ってることを祈るわ。

 

アンタが心配するように、成年後見人による横領は無くはない。
だけどそれ、犯罪だし。

アンタなんかよりもよっぽど裁判所の方が警戒しているし、発覚すれば厳罰に処せられる。

なんと息子ですら執行猶予なしの一発懲役刑だ。

【母親の預金流用した息子に実刑】
成年後見人として管理していた80代の母親の預金などを流用したとして、名古屋地裁は「制度の信頼を揺るがす悪質な犯行」として懲役4年(求刑懲役5年)を言い渡した。

判決によると、被告は名古屋市内の介護施設に入居する母親の成年後見人に選任された2013年9月以降、母親の約4900万円を横領した。
<中日新聞2017年12月2日>

量刑は金額の大きさが影響してるとはいえ、自ら選任した相手から顔に泥を塗られた裁判所の怒りがにじむ。

なによりもこれ、もし成年後見人に就いていなければ、同じことをしても、事件ですらないことに気づいてもらえただろうか?

 

アンタの父親の遺産で、その成年後見人が人生を賭けてまでやるか?って話。
鼻で笑われそう。

ま、出来心ってもんはあるし、
小銭はくすねても分からんし。

言い換えれば、疑うだけムダ。

 

父親の成年後見人の横領を疑う息子が弁護士の素朴な疑問にイミフな答え」への1件のフィードバック

  1. 話し方が天然でアレだな~で始まり
    内容は面白そう
    と。思いきや
    やはりいつものグダグダ相談
    この手の人には
    証拠は曖昧だけど犯人だと騒いでしまう
    怖さ恐ろしさがあるな

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