自称独立心が強い76歳に悩みの種の息子が「テレフォン人生相談に掛けてみ」
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは
相談者:
あ、どうもすいません
大原敬子:
いえ、こちらこそ
あのね、
相談者:
はい
大原敬子:
今、お話を伺っていて、
相談者:
はい
大原敬子:
すごく、急かされてる、っていうのかしらね、自分の中に。
何かに追われていて、
相談者:
はい
大原敬子:
とにかく、その目の前のことを相談しようってんで、なさったとわたしは理解してるんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
で、伺いたいのはね、
相談者:
はい
大原敬子:
今日の、このお電話は、
相談者:
はい
大原敬子:
見てはいけないもの。
相談者:
はい
大原敬子:
あるいは、どうしても、避けたかったもの。
相談者:
はい
大原敬子:
思わぬことをあなたが蓋を開けてしまって、パンドラの。
「これは大変だ」と思って、怖くなって、
相談者:
はい
大原敬子:
電話をしたんですか?、今日は。
相談者:
え、あの、息子が、昨日、息子からですね、
大原敬子:
うん、うん
相談者:
あの、「人生相談に相談してみろ」と。
そういうふうに言われたもんですから、それで、電話したんですけど。
大原敬子:
え?
その恐ろしいっていう息子さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
「じゃ、人生相談に電話しろよ」って言ったの?
相談者:
そうです、そ、そ、そ
大原敬子:
そしたら、その、「人生相談電話しろお」って言った息子さんとあなたのね?
相談者:
はい
大原敬子:
その、えー、喧嘩の状、原因は何ですか?
相談者:
えーと、あのお、◆#$、実はつまんないことなんですけどもね、
大原敬子:
いえいえ
相談者:
うちの家内の洗濯をしたんです。
大原敬子:
はい
相談者:
と、と言いますのは、うちの家内、今、今ちょっと、にゅ、入院してます。
大原敬子:
分かります。
うん、いいんです、はい
相談者:
入院してますんで。
そいでえ、
大原敬子:
うん
相談者:
それをぉ、そのお、干す場合ですね、一応、食堂のとこぉ、で、干して、して、あのお、干したならば、
大原敬子:
うん
相談者:
食堂で、そんな・・旨くないと。
大原敬子:
「何やってんだ」って怒った?
相談者:
そうそうそう
大原敬子:
うん、そいで、分かる。
そしてお父さんはどうしたの?
相談者:
別の部屋で、しました。
大原敬子:
お父さん、優しいじゃない。
相談者:
はい
大原敬子:
息子さんに怯えてるくらい優しいじゃない。
相談者:
はい
大原敬子:
で、息子さんは息子さんで、そんなにムリは言ってないのよね?
相談者:
うん
大原敬子:
「食堂に干すなよぉ」って言った。
お父さん「そうか悪かった」と思って、つまり違う所でやったんでしょう?
相談者:
うん
大原敬子:
すごく微笑ましいんですよ。
純粋で。
相談者:
んん
大原敬子:
で、息子さんも、もお、お父さん、頑固さで聞かないから、僕、「僕の言ってることが主張は正しいんんだよ」って。
「でもそんなに言うならば、お父さん、ラジオの人生相談に、電話しろよ」って言うところに、
相談者:
うん
大原敬子:
息子さんの真面目さもあるんですね、実は。
相談者:
ああ
大原敬子:
そして聞いてるとね、
相談者:
はい
大原敬子:
お父さんが、そのお、奥様が今入院してるでしょう?
相談者:
はい
大原敬子:
さみしいし、孤独ですよね?
相談者:
はい
大原敬子:
で、あの、洗濯もしてね、たぶん病院から、汚れたものを、洗濯してるんでしょう。
相談者:
はい
大原敬子:
そのお父さんの必死さ?
相談者:
はい
大原敬子:
妻を大事、不器用かもしれませんけどれども、妻の洗濯物を干して、ね?、洗って、台所に干した。
相談者:
はい
大原敬子:
息子が「ダメだよ」と言った。
相談者:
はい
大原敬子:
「そっか」と思って・・オレはでも、妻にも気を使い、
相談者:
はい
大原敬子:
息子にも気を遣って、
相談者:
はい
大原敬子:
ね?
相談者:
はい
大原敬子:
でも、その息子さんがですね、暴力振るった云々だったらいいんですけども、
相談者:
はい
大原敬子:
「人生相談に電話しろ」っていうことは、
相談者:
はい
大原敬子:
お父さんの頑固さもあって、
相談者:
はい
大原敬子:
息子さんに、そんなにヒドいと思えないんですね。
相談者:
ああ
大原敬子:
もし酷かったら、
相談者:
はい
大原敬子:
ラジオに相談しろなんて言わないです。
も、殴る蹴る叩くです。
相談者:
んん
大原敬子:
で、普通はね、あの、あなたがとても優しいのは、
「だったら先生ね、息子だってね、妻の洗濯すればいいじゃないか」って言うお父さんもいるんです。
相談者:
うん
大原敬子:
でもあなたはそれをしないのね。
自分が苦労したことは、息子に与えたくないんですよ。
相談者:
んん
大原敬子:
それから、相手に指示することも出来ないの。
あなたは無意識の中にこの息子さんを好きですよ。
相談者:
んん
大原敬子:
そいで、無意識の中で、この息子さんに依存して、自分の昔の怒りですね、
相談者:
うん・・
大原敬子:
怒りを、息子さんを的にして、ぶつけてるんです。
相談者:
・・
大原敬子:
とっても優しいお父さんです。
相談者:
・・
大原敬子:
ですから、今奥様入院なさっていてね、
相談者:
うん・・
大原敬子:
こ、今日、帰って、帰るでしょ?
と、息子さんいますよね?
相談者:
うん
大原敬子:
違う角度で見てごらんなさい。
「ああ、息子がいて良かったな」って思う、ハズなんです。
相談者:
んん・・
大原敬子:
ね?
だから、家を出て行く、出て行かないは、いつでも出来るんです。
相談者:
うん・・
大原敬子:
でも、今日の動機だけを聞きましたけどれども、
相談者:
うん
大原敬子:
今日の動機は、あなたの中に、それはね、この歳になると大変です。
病院に行って、
相談者:
うん・・
大原敬子:
選択して。
も、身体がボロボロです。
疲れてしまって。
相談者:
そうです、うん
大原敬子:
ね?
疲れたときってのはね、も、思考がないんですね。
相談者:
うん・・
大原敬子:
で、息子さんに、出してしまった。
相談者:
んん
大原敬子:
あの息子を、なんとか出す方法はないだろうか?と。
でもあなたの本当の心は、息子さんを出したいと思ってないハズ、いないですからね。
相談者:
うん・・
大原敬子:
息子さんは、大事にした方がいいです、これ。
ね?
相談者:
うん・・
大原敬子:
ホントに大変だと思います。
相談者:
うん・・
大原敬子:
でも、この大事な息子さん。
離さないで下さいと、わたしは思いますけれども、加藤先生に伺ってみますね?
相談者:
はい・・
大原敬子:
はい
(再びパーソナリティ)
えーと、孫が6歳で……離婚したのが8年前で……孫が生まれたのは……えー、6年前で……
んんんんん? これは……