17歳で統失になった予後の女41歳。まだ抜けぬ被害妄想。道行く人が私を笑う
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
あ、初めまして高橋です。
相談者:
初めまして、よろしくお願い致します。
高橋龍太郎:
今は生活はどうしてるんですか?
相談者:
・・妹の、えー、自宅のかなり近くの、家に最近引っ越しをしまして、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
全くの一人暮らしの状態です。
高橋龍太郎:
うーん・・ん、収入は?
相談者:
・・えーと・・情けない事にあの、無職なので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あの、お父さんの遺族年金とか、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
お母さんに入って来る年金とか、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あのお母さんが、お父さんが働いてた時に、あの、ちまちま貯めてくれていた、あの貯金を・・切り崩して何とか生活をしています。
高橋龍太郎:
ふーん、で、
「10年間ぐらい働いてた」っていう風におっしゃってたけど、その後はどうしちゃったの?
相談者:
・・えっと、お、お母さんが、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あのお、わたしをあの、高齢の年齢で産んでる母なので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あの同級生よりはあのお、わたしが、母の介護をする時期がかなり、あの、早かって、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
でえ、わたしが34歳の時にお母さん、がちょっと・・介護が要るような感じのお・・体調にな・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
りまして、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
で、わたしはあのお・・それまでは仕事を何とか、あの、見つけては何とかやって来てたんですけども、
高橋龍太郎:
うん、うんうん
相談者:
お母さんがそういう状態になってから・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
仕事と家事と、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
お母さんの事を看るっていう事がちょっとわたし自身とてもじゃないけどできない・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
状態に・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
なりまして、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
34歳の時から仕事、ができてません。
高橋龍太郎:
ん、介護に回ったって事だね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それから発病はあ・・そうすると10・・7歳、8歳?
相談者:
17歳です。
高橋龍太郎:
17歳ね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で、ご自身でも年金はもらってる?、障害、年金。
相談者:
あのお、クリニックの先生に何回かご相談したんですけども、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あの「あなたは」あのお、「今みたいに」
高橋龍太郎:
うん
相談者:
「何とか自力で一人暮らしする、生活能力があるから」
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あの「障害年金を申請しても絶対、下りない」って何回も言われまして、
高橋龍太郎:
・・え?(苦笑)
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そうなの?(苦笑)
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あーそうなんだねえ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
うーん。そうするとさ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ま、えーとあなたの主治医の、精神科医から見ると・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
34歳までずーっと働けた上に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・34歳からは、母の介護をしっかりやって、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
今は、お母さんを施設に入れて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で現在は一人暮らしをちゃんと送れてると。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
いう評価だよね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それ・・凄、く、高い評価じゃないの?
相談者:
・・あはい
高橋龍太郎:
で、僕ら統合失調症をずーっともう40年近く診てる・・人間にとっては・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなたのように社会性があって・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で、チャンスさえあればずーっと、えー10年以上働けて来た統合失調症の方(ほう)が・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
圧倒的に少ないの。
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
だから・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなたは、ま、統合失調症自体は凄く不幸な事だったけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
でも、これだけ働けるっていう事に、なんで自信を持たないかな?
相談者:
んー、はい
高橋龍太郎:
それがもうあなたにとって最大の自信に、なるべき、出来事だよ。
しかも大体若くして発病する人は、予後はそんなにホントは良くないの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あ、後々がね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
でも17歳で、発病したにも関わらず・・
相談者:
はい(涙声)
高橋龍太郎:
ね、その後、
相談者:
はい(涙声)
高橋龍太郎:
これだけちゃんと働いて来た人って・・普通、教科書に載るぐらい立派な、変な言い方だけど、統合失調症の患者さんの・・
相談者:
はい(涙声)
高橋龍太郎:
ありう、理想形の人生っていう感じだよ。
相談者:
あ、はい、ありがとうございます(涙声)。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから、それについては自信を持っ、全然、普通に、持ってくれて・・
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
あなたが、も、持たないっていうんだったら、統合失調症の患者さん全員自信持てなくなっちゃうよ。
相談者:
あ、はい(明るい声)
高橋龍太郎:
それぐらい、立派な人生。
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
うん、だから自信を持って、まず、その・・
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
あなたがやって来た事は素晴らしい。
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
それから、肝心の今が・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ね?・・ちょっと町を歩くとお・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
みんなが自分の事を見ているという風に思ってえ・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
緊張してしまって、しかも、その緊張した顔について・・笑ってる人がいるっていうのが、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ちょっと気になるんだけれど。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
町歩いてる人がさ・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなた町歩いてる人の・・この色んな人の顔お、の、表情がこわばってるからって・・笑うっていうような見方を、して、町、歩いてる?
相談者:
あ、歩いてないです。
高橋龍太郎:
歩いてないでしょ?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから逆に言うと・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなたを見てる人も・・いたとし、たまに視線が合うとしても、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなたには全く・・関心をはらってないと思うよ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから、ちょっとやっぱりね・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
少し感覚的に過敏になり過ぎてるところがあるしい、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
笑ってるっていう事になっちゃうと・・少しまた被害妄想が・・完全に消えてなく残ってるのかなと思って心配。
相談者:
あ、はい、はい
高橋龍太郎:
この、10何年?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー、20年近く、これだけ頑張って来ている・・わりには・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ちょっと被害妄想が残ってるのが意外。
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
うん、だからもっともう前向きに・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あのお、そんな、ネガティブに考えないで、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
前向きに発想して前進してごらん。
相談者:
はい、ありがとうございます。
(再びパーソナリティ)
病名という金の印籠
病気だからできない
悩むほど生きたいのか?
恥じる、比べる、できない事をできると思う
素直であるが欲張りでもある
捨てるだけなのに捨てられない捨てない失調症