（回答者に交代）

マドモアゼル愛：
はい、どうも。
あなた、の、ま・・えー、辛さっていうかね？

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
そのお、悩みっていうのは・・あまり、ピンと僕・・鈍感なせいか分からないんですよ。

相談者：
あ、はい

マドモアゼル愛：
ご自身の息子さんを・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
亡くした。

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
これはこれで・・人生最大の、悲しみ、です。

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
だからそれは辛いのは分かる。でも・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
それを・・なぜ、隠しながら生きなくちゃいけないっていう意味が分かんないんですよ。

相談者：
夫が言、言えないのに・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
わた、しから、そのお、わざわざ・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
言っ・・ことはあ、ダメなのかなあ？って思ったり、

マドモアゼル愛：
うんうん

相談者：
友だちとか、同僚とか・・

マドモアゼル愛：
みんな知ってるよね？

相談者：
ちょっと仲良くなった人には、打ち明けたりもするんですけど、

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
「ええ！？、そうだったのお！？」って言って・・もう二度とその人と・・もうその事を、も、向こうが言わな、言えなくなってしまうから、

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
人間関係がちょっと（苦笑）・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
繋がらなくなってしまうんですよ。

マドモアゼル愛：
ん、うん、うん。
ま、あなたが気にしてるから、だよね？それね。

相談者：
ええ・・はい

マドモアゼル愛：
うん。相手が、あなたの事を思って・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
自分の子どもは元気で暮らしてるから・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
え、子どもを青年期に亡くしてしまった、人の前で？

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
あえて避けようとすんのは、これは、自然な人情だと思うよ？

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
それは別にあなたを避けてんじゃない。
ま、その、知人なんかには分かるけれども、

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
夫とだって、夫の・・息子さんや、っていう事だと、ちょっとなんか違うような気がすんのね、ケースがね？

相談者：
・・うん

マドモアゼル愛：
それから・・「夫が言えないのに」って、当たり前だよね。
順番として、だ、あなたの問・・ことなんだから、これ。

相談者：
ああー、はい

マドモアゼル愛：
うん、だから・・二人の・・夫の・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
子ども達を見て・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
「わたしにも同じくらいの子どもが、ほんとだったら今いたんだ」って言って・・

相談者：
ええ

マドモアゼル愛：
ね？、「まるで」だから・・「わたしの子どもは」も、「戻って来てくれたみたいで」・・「わたしは、ホントに、あんた方の事をホントの子どもに思っちゃうよ」とか（含み笑い）・・言うんだったら・・

相談者：
ああー

マドモアゼル愛：
自然な話であって、
何が問題か？よく分かんないんですよ、僕、ちょっと。

相談者：
うーん・・
「ちょっと打ち明けたいんだけども、いい？」ってえ、夫に聞いたら・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
「いやあ、それは」って言われたから（苦笑）・・あ、ダメなんだなあ、と思って。

マドモアゼル愛：
そんなに重要視してないんですよ、その問題を。

相談者：
うん、そうみたい、ですね。

マドモアゼル愛：
ね？、でも、あなたが重要視している事に・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
不可解なものを、感じて言えないでいるんです。

相談者：
・・はあ

マドモアゼル愛：
なぜだか分かる？

相談者：
・・うーん

マドモアゼル愛：
あなたは、息子の死に・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
自分に責任があるかのように何か感じてるからなんですよ。

相談者：
あ、そうです、感じて、います。

マドモアゼル愛：
何ですか？じゃ、それは。
なぜ？

相談者：
母子家庭でずっと・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
二人三脚で来たんですけど、

マドモアゼル愛：
うん、うん

相談者：
息子も・・すごい、いい子だったんですよ。

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
行きたかった大学も、「お金掛かるからいいよ」って言って・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
高校卒業したあと、自衛隊に入隊したんですよね。

マドモアゼル愛：
うん、うん

相談者：
ほとんど、わたしに、仕送りしてくれてて、

マドモアゼル愛：
うん、ふうん

相談者：
「もう俺、学校行ってないから俺が買ってあげるよ」って言って・・

マドモアゼル愛：
うーん

相談者：
冷蔵庫とか、テレビとか・・

マドモアゼル愛：
うーん

相談者：
最初のボーナスで買ってくれたりしたんですね。

マドモアゼル愛：
うーん

相談者：
だけども、やっぱりそれまでの間にも、わたしもほんっとにもう借金、借金ですごくて。

マドモアゼル愛：
うん、うん

相談者：
お金で苦労掛けたので、

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
高校お、も・・あの、私立の高校だったんですけど・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
特待生でえ・・あのお、一番で入ったんですよ。

マドモアゼル愛：
ああ

相談者：
すごく、精神的にも・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
苦労掛けてしまって、

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
自衛隊でですね？

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
精神の方の・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
病気にちょっと掛かってしまって、

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
でえ、ま、それは治ったんですけども・・あの・・

マドモアゼル愛：
うん、うん・・うつ病とかそういうような？

相談者：
ええ、その頃からもう・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
ほんとに、わたしのせいだなあ、って、ずっと思ってて。

マドモアゼル愛：
うーん

相談者：
でえ、脳、最後はもう・・ほんとに可哀想だったんだけど、脳腫瘍になってしまって、

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
もうそういうのもお、あの・・そういう心の、ストレスが、も、溜まって、も、そういう風に病気になっちゃったのでは・・ないかな？と、か・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
思ってるんですよ。

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
で、医学的にはなんか、そういう事はないっていう風に・・

マドモアゼル愛：
うん、うん

相談者：
なんかあの・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
言ってましたけど・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
先生は。

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
でもお・・もっと、普通のね？

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
子ども、のように・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
あの、好きな事もやらせて、あげ、てなかったし、

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
ごちゃごちゃした、そういう、どうしようもない、後悔が・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
僕、どうもやっぱり、あなた、嘘をついてるような気がしてしょうがないんですよ。

相談者：
・・ん、え

マドモアゼル愛：
感、本当の感情、が・・んー、だって、それだったら、そいで・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
罪悪感っていうの？・・

相談者：
ええ

マドモアゼル愛：
を持つ必要はないじゃない？

相談者：
・・うーん

マドモアゼル愛：
やっぱり、もっと決定的な罪悪感がなんかあったんじゃないの？子どもに対して。

相談者：
・・決定的な罪悪感？

マドモアゼル愛：
うん・・それは、いつも子どもになんか、あのお・・例えば・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
暗に子どもに分かってもらって・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
母親にとって都合がいいように振る舞ってもらうっていう事を・・

相談者：
ああー

マドモアゼル愛：
どこかで強要していたとか。

相談者：
あー・・うん、そうかもしれないです。あのお・・

マドモアゼル愛：
その一番が・・

相談者：
ええ

マドモアゼル愛：
再婚の問題だったんじゃないの？、もしかしたら。

相談者：
・・再婚？

マドモアゼル愛：
うん、自分の母には・・好きな男の人がいるっていう事は・・

相談者：
ええ

マドモアゼル愛：
彼は受け止め、ていたの？

相談者：
子どもがね？
「お母さん、そんな家でテレビばっかり見て、のんべんだらり生活して」・・「いた男でも見つけなよ」って。

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
「俺、父親欲しいし」って言ったんですよ。

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
ほんとにそう思ってるんだな、って思っちゃったんですよね、今。

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
今思えば、違ったようだったんですけど。

マドモアゼル愛：
なんで違ったわけ？

相談者：
それできっかけになって、あの、ま・・付き合うようになったんですけどね？

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
と、付き合う・・

マドモアゼル愛：
じゃそれは何？、彼が・・息子が言ったから付き合うようになったって話に、なに・・

相談者：
あ・・

マドモアゼル愛：
すり替わってるよね？、今。

相談者：
息子がそう言ったから、「じゃあ、お母さんそういう出会い」・・「とかに」その・・

マドモアゼル愛：
うんだから、「息子が言ったから」っていう・・すり替わってるよね？もう。

相談者：
ああー、はい

マドモアゼル愛：
そいであなたの・・声は・・弁解の声ですよ。

相談者：
・・

マドモアゼル愛：
もう、母を、子ども（鼓動?）を失った、悲しみの声じゃないよ、もう。
この話をしてる時。

相談者：
うーん、はい

マドモアゼル愛：
それは騙せないよ。お母さん。

相談者：
・・はい

マドモアゼル愛：
何か・・嘘をついてる。

相談者：
・・はい（息を吸って・・そうですね、そのあとに・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
息子が・・家出したんですよ。

マドモアゼル愛：
お母さんの心が、自分から離れたと思ったからだよね？

相談者：
はい。たぶん。
自分の父親のところに会いに行っていたって事が、向こうから電話が掛かって来て・・

マドモアゼル愛：
可哀想だね、彼・・

相談者：
分か・・って。はい

マドモアゼル愛：
誰かに・・必要だったんだよね。
母から捨てられたから・・父に行ったわけでしょ？

相談者：
（咳払い）・・はい・・はい

マドモアゼル愛：
僕はやっぱり・・そのあなたの複雑な、なんか・・思いの中にあるのは・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
まだ息子さんとの・・悲しい出来事が・・ちゃんと、整理されていないから、っていうところが・・

相談者：
うん

マドモアゼル愛：
やっぱり原点になってるような気がするんですよ。
どっちが、正しいとかそういう問題じゃない、お母さんはお母さんとして生きて来て、僕は何も間違いなかったと思いますよ？
でも・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
受け取り方に・・都合が・・あり過ぎるような気がする。
だから・・この問題が終えられないんだと思います。
そこら辺は亡くなった息子さんのためにも・・

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
・・もう一度、深く考えて・・あげるべきだなって気がするね。

相談者：
・・うんー

マドモアゼル愛：
夫もだから、その事に触れたくないんだと思うよ。あなたの複雑な思いを・・どっか・・感じ取ってるから。

相談者：
・・あーあ・・

マドモアゼル愛：
うん

相談者：
はい・・うん、そうかもしれないです。

マドモアゼル愛：
うん、そこら辺の視点からね？

相談者：
うん（咳払い？）

マドモアゼル愛：
ちょっとお母さん・・あの、本当の弔いを・・する意味でもね？

相談者：
はい

マドモアゼル愛：
もう一回考えてみたらどうかな？と、思います。

（再びパーソナリティ）