勝手に480万の葬式をあげた上に自筆証書遺言で母の遺産を独り占めする兄
テレフォン人生相談 2019年8月21日 水曜日
父の遺産は家を継いでいた次男が全てを相続することに兄妹は承諾した。
3ヶ月前に母が亡くなり、次男は母の遺産から葬儀費用を支払い、母の遺言によって全てを次男が相続する旨の同意書が送られてきた。
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 野島梨恵(弁護士)
相談者: 男64歳(4人兄弟の三男) 父は19年前に他界 母は3ヶ月前に96歳で他界 長男は20年前に他界 次男69歳 長女67歳
ドリアン助川:
もしもし?テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いいたします。
ドリアン助川:
はい、よろしくお願いしまあす。
相談者:
はい
ドリアン助川:
今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
母親が亡くなりまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
それえ、に関する、ま、あの、葬儀い、の費用とかですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
あと、ま、相続ですか?
ドリアン助川:
はい
相談者:
それに関してのちょっと、ご質問なんですが。
ドリアン助川:
はい、はい
えーっと、どれほど前に、お母さまお亡くなりになったんですか?
相談者:
3ヶ月前ですね。
ドリアン助川:
3ヶ月前?
相談者:
はい
ドリアン助川:
おいくつで、お亡くなりになったんですか?
相談者:
えー、96歳です。
ドリアン助川:
あ、96歳?
相談者:
はい
ドリアン助川:
あのお・・長く・・人生を・・生き抜かれましたね?96歳。
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
はい
ドリアン助川:
そしてあなた様おいくつですか?
相談者:
えー、64歳です。
ドリアン助川:
64歳?
相談者:
はい
ドリアン助川:
あなた様は、ご長男ですか?
相談者:
いえ、あのお、三男です。
ドリアン助川:
三男?
相談者:
はい
ドリアン助川:
三男。ご兄弟は?
相談者:
わたしのすぐ上に、姉がいまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
67歳
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、その上に・・実家の後を継いでおります・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
次男が、
ドリアン助川:
はい
相談者:
69歳
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、20年前に亡くなったんですが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
長男
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、この、長男の子ども達は、2人、今、おります。
ドリアン助川:
あ、そうですか。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、ご長男は20年前にお亡くなりになった?
相談者:
はい
ドリアン助川:
そしてお子さん2人、がいらっしゃるということですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、このお子さん2人はもう、独立、してらっしゃるのかな?
相談者:
え、独立しております。
ドリアン助川:
はい
えー、じゃ、あの、末っ子ですか?
相談者:
はい、わたくし末っ子です
ドリアン助川:
はい
はいはい
そしてその葬儀の費用、まずその葬儀の費用というとこなんですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、これ今、何が問題になってるんですか?
相談者:
えー、まずあのお、母あ、が残した・・遺産があるんですけど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
そこから、法定相続人と言われる、わたし達兄弟になんの話もなくですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、葬儀費用がそこから・・出されたんですよね。
ドリアン助川:
誰の手によって?
相談者:
あの、次男ですね。
ドリアン助川:
はい、あ・・
相談者:
ええ
ドリアン助川:
後継ぎの次男が?
相談者:
後継ぎの、はい
ドリアン助川:
葬儀の費用を・・
相談者:
え
ドリアン助川:
お母さまの遺産から出したと。
相談者:
はい
ドリアン助川:
これ、大変失礼ですけど、どれぐらいの額なんでしょうか?
相談者:
えーと、向こうから通知来てますのは・・すべて含めて480万・・て言ってます。
ドリアン助川:
480万円?
相談者:
はい
ドリアン助川:
この結構おっきな葬儀ですね?
相談者:
ん、そうですね。
ドリアン助川:
ねえ?参列者の方もたくさんいらっしゃったんですか?
相談者:
はい・・
いや100人ん・・弱ぐらいです。
ドリアン助川:
100人弱ぐらい?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、これあの、お香典とかも、もちろん来るわけですよね?
相談者:
あ、もちろんいただいております。
ドリアン助川:
はい、そのお香典は、えー、費用の、何か、足しい、というか後で、こ、計算されたわけですかね?
相談者:
え、香典としましては、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ま、80万弱ですか。
ドリアン助川:
はい
相談者:
え、の、あの金額になってます。
ドリアン助川:
金額?、うん、ふん、ふん
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、その計算というか・・えー、お金出し入れは、次男がやったと?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、これは、事前に、えー、あなた様にも、おー、お姉様にも、おー、相談がなかったと?
相談者:
え、もう・・1人で、すべて、取り仕切りまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、葬儀社とか・・ま、お寺さんはあ、もちろん、檀家ですから、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あれなんですが。
葬儀社なんかはすべて、兄が1人で、
ドリアン助川:
はい
相談者:
仕切りました。
ドリアン助川:
うーん、なるほど。
えー、そしてもう一つ、遺産の問題ですかね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい、えー、これが現在どういう状況なんですか?
相談者:
これは、ま、兄い、がですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
母親の通帳とか、
ドリアン助川:
はい
相談者:
カードとかは、すべて・・あの、自分で・・所持してまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
んでえ、わたし達にはただ・・えー、3日前に・・んー封書が来まして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
そこに、えー、母親が残した金額っていうのが、書かれてたんですが。
ドリアン助川:
はい
相談者:
ただこれが(ため息混じり)、どこまでえ、の・・ホントの金額なのかは・・全然こっちは確認ん、のしようがないんです。
ドリアン助川:
うんー
その・・ご次男、お兄ちゃんにですね?
相談者:
え
ドリアン助川:
えー、じゃ「通帳だ」・・「とかそういう物」見せ「見せてくれ」と。
相談者:
あ・・で、あのお、3日前にですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
向こうから封書が来まして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
その次の日にこちらから、やはりあの・・ハガキを出しまして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
えーと「母親が」・・「残した物の、目録が欲しい」と。
ドリアン助川:
はい
相談者:
で・・あの「それを精査したあとで」・・えーと、「遺産について話し合いたい」っていうこと、書いて出したんですね?
ドリアン助川:
はいはい
相談者:
そしたら昨日・・メールが届きまして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
「通帳はいつでも見せるから」・・「いつでも来い」っていう風に、書かれてたんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
うん
ドリアン助川:
はい
相談者:
ただそれだけで(含み笑い)
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
あの、じゃ・・これから目録用意しましょうとか、そういった・・あの、文面は何もなかったんですね。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
ただ、「通帳見たかったら、来い」と。
ドリアン助川:
はい
相談者:
ええ、それだけなんです。
ドリアン助川:
ふうん
相談者:
で・・
ドリアン助川:
えーと・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
お母さんの遺産というのは、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
通帳・・まあ、あの、銀行のお金ですね?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
それと、えー、証券とかそういう物もあるんですか?
相談者:
いや、証券はないと思います。
ドリアン助川:
証券ないですか?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
そうすると、あとは土地とか。
相談者:
えーと、あの・・この話は19年前にちょっと遡っちゃうんですが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
父親が亡くなった時にですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
えっと、あの、やはり、遺産相続の話になりまして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
この次男が・・あの、母親の分も含めて、すべて、1人で、あの相続するっていうことお、になったんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、その時にもちろん、父の預貯金と・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
土地ですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
それらはすべて、兄名義になったわけです。
ドリアン助川:
ふうーん
相談者:
で、その時の約束として、
ドリアン助川:
はい
相談者:
わたし達い、わたしと姉は、遺産、相続の放棄をするから、
ドリアン助川:
はい
相談者:
母親の面倒はですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
えーと、兄がすべて・・看てくれるっていう、約束をしたんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
で・・今回、ま・・今日(こんにち)に至ってたんですが・・
ドリアン助川:
はい・・この、や・・
相談者:
そこで・・はい
ドリアン助川:
約束というのは書面で交わした約束ですか?
相談者:
いや、その時はもう、ただ・・兄が、「判子押してくれ」っていうだけで・・ええ
ドリアン助川:
あの、それで判子押してしまった?
相談者:
ええ、押しました。
ドリアン助川:
ふうーん
相談者:
あの、その時には別に・・わたし達は・・父親が残した物、分割してまで・・欲しくないと思いましたので。
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
で・・ま、兄からは、じゃ判子代ってことで10万円だけ・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
いただきました。
ドリアン助川:
ふうーん
そして・・
相談者:
んそれで、その時は話終わったんです。
ドリアン助川:
それはそれで終わったんですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、これはまあ、じゃそのあとトラブルにはなってないわけですね?
相談者:
ええ
その時点では全然なりませんでした。
ドリアン助川:
はい
そして、今回は・・
相談者:
ええ
ドリアン助川:
ま、別にお母さまの遺産であると?
相談者:
はい
ドリアン助川:
おー、立ち入った話ですけどね?
相談者:
え
ドリアン助川:
この金額っていうのは大体、いかほど書かれていたんですか?
相談者:
まあ1人い、当たり、200万・・前後の残された、金額だと思います。
ドリアン助川:
ま、みんなで割ったとすると?
相談者:
はい
ドリアン助川:
ま、それ、それを、おー、つまり・・ご次男としては、割って、与え、ましょうっていうことですか?
相談者:
いやいやいや(苦笑)、それがあの・・
ドリアン助川:
ええ
相談者:
えーと、一昨日、あ、3日前に届いた書面ですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
一番最初に書かれているのが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
えーっと、ま、ちょっと読み上げますけど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
「母の葬儀に関する経費の収支報告書と、生前書き残した遺書の写しを同封いたします」て、書面がありまして。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
んで、「これをもって、母に関するすべてを清算させていただきますので、ご査証のほど、よろしくお願いいたします」て・・ま、文面が書かれてたんですね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
んで、ここの、一番下に・・わたしの、あの「郵便貯金の口座に」・・「10万円を振り込みます」と。
ドリアン助川:
はい
相談者:
これで、すべてチャラですっていうことなんですね。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
うん、で、あとは、えー、母親の・・遺言書っていうなんか、便箋に書かれたコピーがですね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
入ってまして、
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
ここには、えー「わたしが亡くなった時について、残った金は全部」・・ま、この「次男に相続させます」っていうことが書いてあるんです。
ドリアン助川:
ふうーん
相談者:
で、ま、これ自筆でもちろん・・年月日と・・母の・・あー、署名ですね?
ドリアン助川:
ふうーん
相談者:
そこに印鑑は押してあるんです。
ドリアン助川:
それで・・
相談者:
え
ドリアン助川:
この、お父さん亡くなってから19年・・間ね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、あなた様はこの、お母さんと次男が暮らす・・ご実家に、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
頻繁に通われていたんでしょうか?
相談者:
あ・・もちろんちょくちょく、行ってましたし。
ドリアン助川:
はあー
相談者:
ええ
でえ・・母親が、ま、どこか出掛けたいっていうことであれば、
ドリアン助川:
はい
相談者:
まだ足腰があ、丈夫だった時は、一緒に行ったり・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
うん、そいったことは、兄弟みんな、やってました。
ドリアン助川:
ん、つまりその実家と縁が切れたわけではなかったわけですね?
相談者:
ん、全然、ええ
ドリアン助川:
ふうん・・ま、しかし、実際には一緒に暮らしていた次男・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、が、すべてのまあ、親の、おー、ま、遺産を・・自分の物にしてしまったと?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
ま、シンプルに言うとそういうことですね?
相談者:
はいそうです。
ドリアン助川:
で・・何が一番いい方向なのか?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
それでは今日の回答者・・の先生に、相談してみますか?
相談者:
あ、お願いいたします。
ドリアン助川:
はい紹介いたします。
弁護士の、野島梨恵先生です、よろしくお願いしまあす。
相談者:
よろしくお願いいたします。
(回答者に交代)
相談者は、まず最初にやんわりと遺留分の請求を兄に直接してみたのかな。当然の権利だし。
もし、葬式代が高すぎるとかいって文句を言ったなら、そりゃ揉めるわね。多分、それなりのご商売をしてらした大きいおうちなんでしょ。
KBCの面々、特に波田陽区は「兄に親の面倒をみてもらっておいて、ムシが良すぎる」「亡くなった母親が泣いてる」「自分なら金を分けてやって縁を切る」などと、強く相談者を非難していたが、相続放棄したのは父親が亡くなった時の話で、今回とは切り離して考えていいと思うのだけど。
野島弁護士、遺言を「いごん」と言わないと気が済みませんか?
最後に「う〜〜ん」と長く唸ってたのは何でだろ。
更なる良い解決策を考えてた?
自分も本放送からKBCの「テレフォン人生相談でした」まで聴いて何となく靄を感じた者です。spiral spineさんのご指摘で自分も自己消化出来た感があります。
素人の自分でもスッキリしないくらいなので、野島弁護士が唸るのも無理はないかも。15分ほどで納得いく結論は出せないのでしょう(大方の相談がそうなのですが)。「弁護士からの通知がお兄さんに届く前に相談者さんの方からもう一度連絡を」の提案に野島弁護士の人柄が良く現れているかと。相談者の消化不良と、相談者兄の独善性疑惑を、相談者がおそらく依頼するであろう弁護士が上手く捌ければ良いかと思います。
KBCのコーナーで波田陽区自身が「あまり言うとまた苦情が来るから」と断りの文句言ったところで「自覚あるんかい!」と突っ込みましたね(苦笑)。あのコーナー自体が相談者の傷に唐辛子を塗る勢いな時も少なく無いですね。正直なところ打ち切りにしてほしいと思います。「自称三石先生モドキ」のリスナーの投稿など、聴く方が恥ずかしい。
波田陽区は、過去に何度か相談者を「こいつ」呼ばわりしてましたから、相当苦情が来てたでしょうね〜。
モツ石さんは、たまに三石さんらしい、いい事を言いますよ、面白いと思います。
私は結構楽しみに(人の悩みを 楽しみに なんてごめんなさい)聴いています。
いろんな考えがあるのだなあといつも参考になっているので。波田陽区さんの発言は過激ですが、相談者に寄り添いすぎる無難なコメントの中和剤になっているのでは?
>しほり様
私も勉強になる、という意味では楽しみにしてます。確かに、ある意味娯楽番組としての要素もありますしね。
私も波田陽区、好きですよ。このコーナーでの彼の発言は面白いです。
全国区では見かけなくなってしまいましたが、KBCの番組を聴いて、福岡で頑張ってるのを知って嬉しくなりました。
今回の波田自身の発言で、苦情は来ていても局からキツいお叱りや処分はなさそうで、ほっとしました。
兄も兄だが、この相談者も・・・
最後の 「心労ばっかりで」って・・
家庭内は円満にいってます・・なんて わざわざ 言って。(苦笑)
わたしまともな常識人です感が随所に出ている。
似たもの兄弟。
詳しい方にお伺いしたいのですが
通常の相続は戸籍謄本を取り寄せ相続の権利のある全ての人に財産を開示したうえで印鑑証明書をもらい捺印してもらわないと預貯金等うごかせないのですが 遺言書があればその相続人だけで財産を動かすことができるのでしょうか?
だとすれは゛財産隠しをして遺留分を少なく見積もることはいくらでも可能ということになるのでしょうか?
弁護士にたのめばその隠し財産もさがしてくれるのでしょうか
遺留分は当然の権利だと思っていましたが
黙っていてはもらえない。
時効は一年という事もここで知りましたが
隠されてしまえばあってないような権利のような気もします。