女手一つ母92才と疎遠を続ける兄と妹。壁は側で不公平感をまとった相談者
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
今、最後に塩谷先生がほんとにいいことおっしゃってくださいましたねえ
相談者:
はい
加藤諦三:
「きょうだいと比べないで」と。
相談者:
はい、比べないで(苦笑)。
加藤諦三:
(苦笑)難しいと思うよ、だって・・
相談者:
はい
加藤諦三:
本当は・・
相談者:
(苦笑)
加藤諦三:
自分のほうが折れればね?
相談者:
あはい
加藤諦三:
憎しみは出ますよ。
相談者:
そうなんですけどね。
加藤諦三:
・・今ためさめ(試)されてるのはね?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたがどのぐらいお母さんを好きかってこと試されてんですよ。
相談者:
あー、そうですか・・はい
加藤諦三:
つまりね?・・あなたのお母さんに対する気持ちが・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
今の・・あなたが言っている言葉の原点なんですよ。
相談者:
あー、そうですかあ。
加藤諦三:
ほんとに好きだったら、塩谷先生がおっしゃるように・・
相談者:
はい
加藤諦三:
ま、母の最後、一緒に、暮らせて良かったなあということでしょ?
相談者:
あはい、そうですねえ・・うん
加藤諦三:
・・だけどお母さんに対してえ・・その気持ちがないとお・・
相談者:
はい
加藤諦三:
・・「わたしに、任せておけばいいっていう、あの態度は何よ」っていう気持ちがお兄さんに妹に出て来ちゃうってことでしょ?
相談者:
そうです、そうです。
加藤諦三:
・・だから今あ、あなたの、向かれてるのは・・わたしの、お母さんに対する、気持ちがどうかっていうことですよ。
相談者:
あーあー・・でもこの気持ちって、変えられないですよね?・・子供んときからの、その、母に対する不満っていう気持ち(含み笑い)っていうのは、なかなか・・
加藤諦三:
変えられないと、思いますよ、だって、これは・・
相談者:
(苦笑)
加藤諦三:
5年10年じゃなくて・・
相談者:
はい。あの3人、の・・
加藤諦三:
ん、ろ・・
相談者:
真ん中なもんで、わたしが一番我慢して来て、母親に、は、我慢させられて来たなっていう不満があるんですね(含み笑い)。
加藤諦三:
そう思います。
相談者:
あはい
加藤諦三:
あ、そ、だから、だから、母に対する気持ちが原点だって言ったのはそこなんです。
相談者:
あーあー、そいでわたしが・・
加藤諦三:
要するに・・
相談者:
うん
加藤諦三:
あなた今ねえ?
相談者:
(苦笑)はい
加藤諦三:
「わたしに任せれば」って言うけれども・・
相談者:
はい
加藤諦三:
実は今だけじゃなくて・・
相談者:
はい・・あはい
加藤諦三:
あの小さい頃からこの構造はできてたんです。
相談者:
そ、そうなんです。
加藤諦三:
それでお兄さんと、
相談者:
はい
加藤諦三:
妹は、
相談者:
あはい
加藤諦三:
この構造が・・当たり前だと思ってんです。
相談者:
あーあー
加藤諦三:
だから・・小さい頃からのお・・この感情が全部、今・・
相談者:
あー
加藤諦三:
98歳というお母さんの年齢の・・そして、お葬式どうするかっていうことに出てるんですよ。
相談者:
あー、そうですか。
加藤諦三:
うーん
だからこれはね?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの決断しかないね。
相談者:
・・あー
加藤諦三:
最後まで自分の小さい頃からの生き方のポリシーを生き抜くか?
相談者:
あはい
加藤諦三:
それとも・・
相談者:
はい
加藤諦三:
68歳
相談者:
はい
加藤諦三:
も、この辺で・・犠牲的役割は・・遠慮させていただきますと。
相談者:
はい
加藤諦三:
どちらかは、あなたが選択してください。
相談者:
はい・・分かりました。
加藤諦三:
・・よろしいですか?
相談者:
はい、ありがとうございます長いこと。
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
はい、失礼します。
加藤諦三:
血縁に、つけ込まれるな。デヴィッド・シーベリー
母親の世話をするのが嫌だと言ってるわけでなく、家族なんだから最後くらい顔出せよ。ということでないのかな。
親子の情よりお金を選択した兄妹にどう対応したらよいかという相談だと思った。
回答は、母親の面倒をみられて幸せだ。相談者が我慢したほうが良いと匂わせて、最後は自分で選択しろという結論になった。
単純に介護費用、葬式代と遺産相続の問題として回答した方が良かったのではないか。
また、亡くなった父親の位牌や家の墓は兄のところにあるようで、それなら父親の遺産も長男として厚く相続したと思われる。
それなのに母親の面倒は見ないとは、相談者の不満も理解できる。
兄弟姉妹の中で親から愛されなかった子供だけが最後まで親の側に残った。
親への想いが兄弟姉妹にも向かっているのだろうか。