姉にDV働く甥はかつての相談者。忘れたかのように立ち直りを妨害する良識的対応
(回答者に交代)
マドモアゼル愛:
はい、どうもこんにちは
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
はい、はい
相談者:
よろしくお願いします。
マドモアゼル愛:
こちらこそどうぞ
誰も、この青年の、気持ちの立場に立ってる人っていうのが、みんな恐れてるだけで(苦笑)いないわけよね?誰もね?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そいでこの、青年はあ・・「こうなったのは、お前らの責任だ」って言ってんですよ。
相談者:
あー、そうかもしれません。
マドモアゼル愛:
うん
要するにこういうことが起きるのはまず自立する力がないってことでしょ?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そして、自立できないから依存しないと生きていけないってことでしょ?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
でも一番、うるさいことを言う人に依存しなくちゃいけないような生き方しかできなかったわけじゃない?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そいで自分の世界を作って、やっと小学校のときに作ったり、友だちができたといっても転勤で引き離されてしまったと。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
自分の世界は壊されたと。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そいで、不登校になる。そうすっと周りは?・・なんで?、行かないのか?とか・・
相談者:
ええ
マドモアゼル愛:
なんで暴力を振るうのか?とか。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そしてまして?、お前いつか、なんか変なことやるんじゃないかというふうに見られてると。
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
面白いわけないよね?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
もし自分が、じゃあ、28歳の甥だとなった場合、表面だけ普通のことを求める人が一番不愉快なのよ。
相談者:
うん、うん
マドモアゼル愛:
うん
だって、そんなんを、暴力振るっちゃいけないのは当たり前の話で。
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
原因があるわけよね?
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
その原因の世界に誰も入らないで・・結果だけ、何か「お前やったな」、「これやったな」、「これはもうやるな」とかいう・・どうでもいい話になっちゃうわけよ。
相談者:
うーん
マドモアゼル愛:
そいで・・叱るっていうことはね?なんで、怖いかっていうと、
「お前なんでそんなことやってんだ」叱るということは・・その人を・・操作しようっていうか、コントロールしようとしてるわけよ。こちらも。
相談者:
うーん
マドモアゼル愛:
ね?
相談者:
うん、うん
マドモアゼル愛:
そうすると、「その・・コントロールにお前責任取れるんだよな?」ってことになるわけよ。
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
だから、親も子どもについてうるさく言う、言う親は・・本当に実はね?ある意味で危険を犯してんですよ。
相談者:
ああ
マドモアゼル愛:
そうやって、子どもを・・
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
じゃ、この学校に入れたと。
じゃ、この学校が子どもが嫌だと。
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
どう責任取れんのか?って問題なのよ。
相談者:
うーん
マドモアゼル愛:
ほとんど取れないんですよ、実は。大体先に死んじゃうんだから。
相談者:
そうなんです。
マドモアゼル愛:
うん
相談者:
だから・・
マドモアゼル愛:
うん
相談者:
あの、母親が、先に死んだあと、このあとどうするのかなと思・・
マドモアゼル愛:
うん、うん
相談者:
すごい心配です。
マドモアゼル愛:
うん
相談者:
で、わたしも実は、不登校だったんです。
マドモアゼル愛:
ああ、大事なことだね、じゃあ、分かる・・じゃない?
相談者:
わたしも実は不登校で、
マドモアゼル愛:
素晴らしいよね。
相談者:
もう小学校5年生から高1ぐらいまで・・
マドモアゼル愛:
えー?なんだ・・
相談者:
時々こう休んでたったんで、その子の気持ちは分かってたんです。
マドモアゼル愛:
なるほどお。
相談者:
ただ・・
マドモアゼル愛:
うーん
相談者:
確かにわたしも・・今の、母親に・・父親に対し・・
マドモアゼル愛:
うん
相談者:
殴り合いの喧嘩したことはあったですけども、
マドモアゼル愛:
うん、うん
相談者:
どうも・・
マドモアゼル愛:
分か、あのお・・
相談者:
分かりないっていうか。
マドモアゼル愛:
でも大変な経験だよね?それ。
あなたは立ち直ったけれども、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
このまま行けば何をやるかさえ分からないようなあいつになっちゃうかってことも、親身に分かるわけだよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
となると、俺はどうやって、ここを・・克服したのか?の何かのきっかけとか・・
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
きっとあったはずなのよ。
相談者:
ありました。
マドモアゼル愛:
ね?
相談者:
ええ
マドモアゼル愛:
そこはあ、彼に話してあげたいよなあ。
相談者:
あーあ・・うん
マドモアゼル愛:
何も、彼の暴力を止めるために、何かっていうんではなくて、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
まだまだ、なんでこうなったのか?っていう原因のほうに・・関心を注ぐ・・げる段階だと思うんですよ。僕はまだ28歳だし。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
やっぱりそこを、ちゃんと、みんなで見ていくことが・・俺のことを心配してくれるっていう世界につながっていくわけだよね?
相談者:
ああ、なんかこう、普通にこう、会話すんのもなんか今難しくて。
マドモアゼル愛:
うん、でも、この社会に対する、憤りを、生の声で、彼に、「俺もこうだった」ってことを語れることができたならばね?
相談者:
あーあー
マドモアゼル愛:
それは・・突破口になるよね?
相談者:
ああ
マドモアゼル愛:
彼とのつながりの。
相談者:
そうですね。
マドモアゼル愛:
だってあったはずだもん、絶対あなたにも。
相談者:
あ、わたしもありました。
マドモアゼル愛:
絶対あったはずだもん。
相談者:
ホントにあの・・もう世の中が無くなってしまえばいいなと思ってました。
マドモアゼル愛:
うん・・うん。そういう体験、
相談者:
ええ
マドモアゼル愛:
それは、あなたしか分からないことだし。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
原因の世界に、みんなが入り込んでいくっていうこと自体で物事が動き出すんですよ。
相談者:
・・ええ
マドモアゼル愛:
だからこのまま行ってると、こいつ、きっと犯罪犯すよなとか、それは・・口が裂けても言っちゃいけないことなのよ。
相談者:
ああー
マドモアゼル愛:
だってそしたら、そういう道を示すことになっちゃうから。
相談者:
うん、うん、うん
マドモアゼル愛:
だから、みんながそう思ったときに、その人の生きる道は、それしかなくなるから、そうなって行くのよみんな。
相談者:
うーん
マドモアゼル愛:
まだ、いろんな道がある。ただ、人生を捨ててまで、なんでそんなことになってしまうのか?の、原因があるのよ、やっぱり。それが怒りであり、母に対する、複雑な思いであるかもしれないし。
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
だってお父さんはだって、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
真剣にこの子に向かって、くれなかったわけじゃない?
相談者:
あーあ
マドモアゼル愛:
うん
その突破口はやっぱあなただよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そいで時間かけてほしいんですよ。
相談者:
時間?
マドモアゼル愛:
うん。説得に時間をかけちゃダメなのよ。
相談者:
あ
マドモアゼル愛:
要するに、「お前こんなことやるなよ」っていう説教に時間は、一切かける必要ないけれども、
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
なぜこうなったのか?のお、「俺もこういうことがあったんだ」っていう原因の世界に対する時間はいっぱいかけて・・話していく。
相談者:
うーん
マドモアゼル愛:
結局急がば回れで・・
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
すぐに社会に戻そうとか・・
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
だって戻るべき社会だって、彼にとっては、もう、分かってしまって、こんなインチキな社会と思ってるかもしれない。
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
でも、人はインチキな社会でも・・まあ、なんとか自分を保って生きて行くことも学ぶ必要があるんだっていう人生観があれば、
相談者:
うん
マドモアゼル愛:
社会も違ったものに、見えてくるわけですよ。
相談者:
あー、そうですよね。
マドモアゼル愛:
うん、あなただってそれやったわけじゃない?
相談者:
ええ、わたしもそう思います。
マドモアゼル愛:
あなただって社会に憤って、
相談者:
ええ
マドモアゼル愛:
不愉快で、
相談者:
ええ
マドモアゼル愛:
自分なりの、でもこん中で生きて行く社会っていうものを、あなたが発見したわけじゃない?
相談者:
ええ
マドモアゼル愛:
それでないと、でも問題解決できないんだよ、やっぱり。
相談者:
ええ
マドモアゼル愛:
ね?あなたがこれこだわんのは、甥に自分を見たからだよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
ね?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
それが愛情ですよ。
相談者:
愛情?・・
マドモアゼル愛:
はい、加藤先生・・
相談者:
あーホントに、なんか・・あ救われました。
マドモアゼル愛:
え・・
相談者:
あのお・・
マドモアゼル愛:
あの、加藤先生もっと専門的な、ところからまたね?、語ってもらい・・
相談者:
ありがとうございます、ホントに・・
マドモアゼル愛:
はい、ね・・とんでもないです。
相談者:
わたしい、の考えが間違ってたんじゃないかと思って。
(再びパーソナリティ)
自分が憎んでいる世界の中で生きていくのは辛いな。
陽のあたる場所しか見ようとしない人間は、他人の心の影に明かりを灯すことなどできない。その資格もない。闇を知るものだけが、闇を語れるのだ。
自分ならまず甥に謝りたい。
今までわかってやれなかったことを。
彼の叫びに気づいてやれなかったことを。
相談者があの頃の自分にフタをしていたんだね。
それに気づいた今、きっと判り合えると思う。
タイゾーの最後の
「(電話してくれて)ありがとう」
の一言が心に響いて泣いた。
管理人さん。
冒頭に加藤先生と欽ちゃんのラジオ番組でのやりとりを載せて下さり本当にありがとうございます。
思い当たる節がありすぎてハッとしました。
加藤先生はやっぱりすごいわ…。
自分も、ラジオ深夜便の加藤先生登場回を偶然拝聴。思わず聞き入った。「普通でない人は沢山いて、良識がその人たちを苦しめる」「憎むことでしか再生できない人もいる」これらを言える大人はそうそういない。大半の大人はネガティブを否定しながらネガティブなことを与えるから。
管理人さん書き起こしサンクスです。