（回答者に交代）

三石由起子：
あの、聞いてて、ご主人が・・

相談者：
はい

三石由起子：
「放っとけ！」って・・

相談者：
ええ

三石由起子：
言ってくれてるわけでしょ？

相談者：
はい

三石由起子：
良かった。

相談者：
あ（苦笑）

三石由起子：
あのね、これね（苦笑）

相談者：
ええ

三石由起子：
やっぱり息子の問題じゃなくて、

相談者：
ええ

三石由起子：
あなたの問題ですよ。

相談者：
あー、そうですか。

三石由起子：
うん、そ、そうですよ。

相談者：
ええ

三石由起子：
あの・・「一生懸命やる姿勢」っておっしゃるけど、

相談者：
はい

三石由起子：
一生懸命ってさあ、

相談者：
はい

三石由起子：
い、人が見るのと、本人の葛藤ってえ・・

相談者：
はい・・ええ

三石由起子：
全然違うものなのよね。

相談者：
はい

三石由起子：
あなたが例えば模試のお・・

相談者：
え、はい

三石由起子：
結果を口出しするとか、

相談者：
はい

三石由起子：
で、「『うるさい』って言われる」って言ったけど、

相談者：
ええ、はい

三石由起子：
だって模試の、あの結果なんか見たって・・

相談者：
はい

三石由起子：
分かるわけないんですよ。

相談者：
ええ

三石由起子：
うーん

相談者：
はい

三石由起子：
細かく書いてあるけれども、

相談者：
ええ

三石由起子：
それは子供が見れば分かることであってね？

相談者：
ええ

三石由起子：
親が見て・・

相談者：
はい

三石由起子：
「だったらあなた・・ここを・・なんとかしなさい」っていう具体的なアドバイスなんて１つもできないですよ。

相談者：
・・あー

三石由起子：
１つもできないですよ、それは。

相談者：
うーん

三石由起子：
だから・・

相談者：
ええ

三石由起子：
それ「うるさい」っていうのはね？

相談者：
ええ

三石由起子：
正しいんですよ（苦笑）。

相談者：
ええ

三石由起子：
ほんとにうるさいんですよ・・

相談者：
ええ

三石由起子：
なんにもならないですからね。

相談者：
はい

三石由起子：
あのお、情報が、あなたはないわけだから。

相談者：
ええ

三石由起子：
情報がないことについてアドバイスをしようと思えば、うるさがられるに決まってる。
ね？

相談者：
・・あー、ええ

三石由起子：
それと・・本人が・・

相談者：
はい

三石由起子：
何が一生懸命か？っていうのは見えないことで、

相談者：
ええ

三石由起子：
例えば、あなたに、の目から見て一生懸命じゃないっていうこととね？

相談者：
ええ

三石由起子：
本人の内面とは別のことなんですよ。

相談者：
ええ

三石由起子：
例えばね？、赤の他人を見てたときに・・

相談者：
はい

三石由起子：
あの人は神経が太い人だとか、

相談者：
はい

三石由起子：
あの人は神経が細い人だとかっていう言い方あるじゃないですか？

相談者：
ええ、はい

三石由起子：
あれね？、よく聞いてたら分かるんだけど、

相談者：
はい

三石由起子：
え自分が・・あの人は神経が太いっていうふうに感じる、人っていうのは・・

相談者：
ええ

三石由起子：
自分が神経が細いとこで太い人なんですよ。

相談者：
ええ、ええ

三石由起子：
あのね？・・人にはあ、神経が太いところと細いところがあってね？

相談者：
ええ

三石由起子：
そこがみんな微妙に個人個人違うわけね。

相談者：
はい

三石由起子：
同じところが太くてえ・・

相談者：
はい

三石由起子：
同じところが細ければ・・

相談者：
ええ

三石由起子：
気が合うわけですよ。

相談者：
ええ

三石由起子：
で自分が細いところで・・

相談者：
ええ

三石由起子：
太いと、「太い」って感じるんですよ。

相談者：
ええ、え

三石由起子：
でも自分が太いところで細い人だと、「細かい」って（苦笑）・・

相談者：
ええ、え

三石由起子：
ほ、細すぎるみたいに感じるわけですよ。

相談者：
ええ、ええ、え

三石由起子：
だからね？

相談者：
はい

三石由起子：
それってね、必ずしも親子だからといって・・

相談者：
ええ

三石由起子：
合うわけじゃないんだよね。

相談者：
はい

三石由起子：
それとお、今、あの、まあ、コロナやなんかで・・

相談者：
ええ

三石由起子：
じ、あの、自粛ううう・・

相談者：
ええ

三石由起子：
だったり、

相談者：
ええ

三石由起子：
休校だったり、

相談者：
ええ

三石由起子：
そしてあの大学入試の、問題も変わってきたりですよ？

相談者：
ええ

三石由起子：
方法も変わってきたり、

相談者：
はい

三石由起子：
親がアドバイスできることって・・

相談者：
ええ、ええ

三石由起子：
勉強に関して、な、は、100パー無い！

相談者：
あはあ

三石由起子：
１つもないです。

相談者：
はい

三石由起子：
だから、それはしないほうがいい。

相談者：
はい

三石由起子：
あの、もっと言えば、なんにもないけどね。勉強以外でもないですけどね。

相談者：
ええ

三石由起子：
うん
自分が・・あのね、いい子にい・・見えれば親は安心だよね？

相談者：
・・

三石由起子：
けどそれはね？孝行息子の話であってさ、

相談者：
ええ

三石由起子：
怠けてる・・とかっていうそういう話じゃない、なくなってきちゃうの。

相談者：
はい

三石由起子：
例えばね、うんと昔の話ですけどね、

相談者：
ええ

三石由起子：
あの、わたしの・・友人の・・

相談者：
はい

三石由起子：
息子さんが、日比谷高校に行ってたんですけどね。

相談者：
はい

三石由起子：
この子がね？母親にね？

相談者：
はい

三石由起子：
あ「お母さん僕は１つしかできませんから」

相談者：
はい

三石由起子：
「どっちか選んでください」と。
ど、「どっちでも叶えます」と。

相談者：
はい

三石由起子：
「日比谷高校で一番になってほしいですか？」
「東大現役で入ってほしいですか？」って・・

玉置妙憂：
うん

三石由起子：
聞いたんですよ。

相談者：
ええ

三石由起子：
そしたらそのママがね？

相談者：
はい

三石由起子：
え、「そりゃ東大現役のほうがいいわよ」って。

相談者：
ええ

三石由起子：
「そしたら３年間なんにも言わないでくれ」と。

相談者：
うーん

三石由起子：
で、わたしの友達はね（含み笑い）？

相談者：
ええ

三石由起子：
ほんとにあの、立派な女でねえ、

相談者：
ええ

三石由起子：
「わかった」つってなんにも言わなかったですよ。

相談者：
はい

三石由起子：
だ、彼、東大、現役で入りましたよ。

相談者：
はい

三石由起子：
昔は、あのお、母親と息子っていうのはそのくらいのコミュニケーション取れたんだけど、

相談者：
ええ・・はい

三石由起子：
今もっと複雑になってると思うのね。

相談者：
ええ

三石由起子：
だから必ずしも、親の目から見た努力っていうのはさ、

相談者：
はい

三石由起子：
子供の・・内面、反映してないから。

相談者：
はい

三石由起子：
あの、わたしはあ、ほんとに多い数の・・生徒達を教えてきたんだけれども、

相談者：
はい

三石由起子：
延べでいうと１万人教えましたから。

相談者：
はい

三石由起子：
そのときにわたしは・・言い続けてきたことがあって、

相談者：
はい

三石由起子：
・・「三石は努力は認めない」と。
「一番偉いのは」・・

相談者：
はい

三石由起子：
・・「努力せず」・・

相談者：
はい

三石由起子：
「何もせずに・・できる奴・・これが一番、偉い」と、「カッコいい」と。

相談者：
・・

三石由起子：
「２番目は」・・

相談者：
はい

三石由起子：
「努力しないから・・できない奴」

相談者：
はい

三石由起子：
これが２番目に偉いと。

相談者：
はい

三石由起子：
「努力したのにできないって最低だ」って言ったんですよ。

相談者：
・・はい

三石由起子：
うん
「だったら遊んでりゃいいじゃん、時間の無駄じゃないか」と。
「なんのためにやったんだ」と。

相談者：
はい

三石由起子：
これ美学の問題なんだよね。

相談者：
・・ふん・・

三石由起子：
だから、そういうことを言い続けると子供はねえ？、どうなるかっていうとね？

相談者：
はい

三石由起子：
隠れて努力するようになる。
「僕なんにもしなかったよ。偉かったでしょ」って言うようになる。

相談者：
うーん

三石由起子：
うーん
だからそれって・・三石とお、その・・

相談者：
うーん

三石由起子：
不特定多数の生徒の関係だから、

相談者：
はい

三石由起子：
どういうふうにでもとって・・

相談者：
うん

三石由起子：
なるわけね。

相談者：
はい

三石由起子：
母と子っていうのは１対１しかないわけだから、

相談者：
はい

三石由起子：
む、真正面で向、向き合っちゃうわけでしょう？

相談者：
ええ

三石由起子：
で、わたしがあ・・認められる努力が見えないと母親がイライラする。

相談者：
はい

三石由起子：
これはね？、災難だと思うんだよね。息子の。

相談者：
うーん、うん

三石由起子：
いいこと１つもないですよね？

相談者：
はい

三石由起子：
だからこの原因はね？息子じゃなくてねえ、

相談者：
はい

三石由起子：
自粛生活で自宅生活が長くてねえ、

相談者：
はい

三石由起子：
目が届きすぎたっていうかね？

相談者：
ええ

三石由起子：
あなたが暇過ぎたんだね。
口を出したりい・・

相談者：
ええ

三石由起子：
「ママ見てるよ」ってアピールすることが・・

相談者：
はい

三石由起子：
愛情ではなくてさ、

相談者：
はい

三石由起子：
「ママはママなりに面白く、遊んでるよ、とかね？

相談者：
うーん、はい

三石由起子：
「頑張ってるよ」とか。
「ママは」マ、「ママなりに勉強してるよ」

相談者：
はい

三石由起子：
「あんた勉強しなきゃいけないから」あ・・

相談者：
はい

三石由起子：
「遊べないだろうからママ代わりに遊んできてあげるわ」くらいのことだよね？

相談者：
うん、はい

三石由起子：
うんで「今日、こんな楽しかった」「こんな楽しかった」みたいな話をしてやったらね？

相談者：
ええ、え

三石由起子：
子供はね？耳い・・開くと思うんですよね。

相談者：
うーん

三石由起子：
うーん

相談者：
はい

三石由起子：
でも・・あなたの声は今、息子には聞こえないよね。

相談者：
うん、＆#△％

三石由起子：
うるさいんだもんほんとに。

相談者：
はい、はい

三石由起子：
うるさいし、分かってないし、トンチンカンでね。

相談者：
うんん

三石由起子：
うん。しかもね？、あなたのことを見ているのよってアピールだけが強いんですよ。

相談者：
うーん

三石由起子：
ね？、見、「見るな」、「うるさい」、「黙れ」っていう話だと思うんですよね（含み笑い）。

相談者：
ええ、ええ、ええ

三石由起子：
だからさ、

相談者：
はい

三石由起子：
愛情っていうのは・・

相談者：
ええ

三石由起子：
相手にい・・

相談者：
はい

三石由起子：
・・伝わらなきゃあ・・

相談者：
ええ

三石由起子：
愛情じゃないんだよね。

相談者：
うーん

三石由起子：
自分は、

相談者：
ええ

三石由起子：
そういうつもりでいてもね。

相談者：
ふうん

三石由起子：
相手がもう邪魔だと思ったら、それは虐待なんだよね。

相談者：
うーん、はい

三石由起子：
で、わたしが救われるのはあの・・

相談者：
はい

三石由起子：
ご主人がね？

相談者：
ええ

三石由起子：
「放っとけ」と。

相談者：
ええ、え、え

三石由起子：
うん、さすがと思いました。

相談者：
はい

三石由起子：
うん、その・・

相談者：
はい

三石由起子：
でも「放っとけ」っていうのは単に放っといてもあなたがね？

相談者：
ええ

三石由起子：
イライラしちゃうだろうから、

相談者：
はい

三石由起子：
あなたはやっぱり、あなたが楽しいことを見つけて、

相談者：
はい

三石由起子：
その楽しさを分けてやるっていうことかな？

相談者：
うーん、はい

三石由起子：
息子にね。

相談者：
はい、はい

三石由起子：
あなたのやってることはトンチンカンでした。

相談者：
はい

三石由起子：
それだけは言っときます。

相談者：
はい

（再びパーソナリティ）