夫役はハマり父役はハズした男っ気なしの母子家庭。再婚相手を嫌う娘17の抵抗
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
今、塩谷先生から、ご説明、いただきましたよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
あな、たあ、17歳の娘ってほんとね・・
相談者:
はい
加藤諦三:
2人で生活してる、ときに、安定した生活のように・・恐らく思えたと思うんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけどお・・このお嬢さんの心の中にい・・
相談者:
はい
加藤諦三:
実際の自分も父親への、愛着っていうのは・・それなりにあったんじゃないの?
相談者:
あのお、亡くなってます。
加藤諦三:
相手はもう、亡くなってんですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
はあ・・そうすっと・・あな、たが、子供ができてから?
相談者:
授かったときに。
加藤諦三:
産まれる前、亡くなられた?
相談者:
そうです。そうです。
加藤諦三:
で、それは・・お互いに未婚だったわけですね?
相談者:
そうです。
娘も、ですから分かってますから、
加藤諦三:
うん
相談者:
自分が、お腹の中にいるときに、
加藤諦三:
うん
相談者:
亡くなってるっていう話はしてますから、
加藤諦三:
あ、そうですか。
それで・・15年間一緒に暮らしたということですか?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
でその・・お嬢さんの気持ちをお・・汲んで上げればあ・・先ほどの塩谷先生のいくつかの選択肢のね?
氏を変えることで・・話し合えるんじゃないの?
相談者:
・・
加藤諦三:
お父さん嫌いなのは分かると。
いたくないのも分かると。
相談者:
あ、常に言ってます。それは。
嫌いなのは分かるから、あの、なので・・ま、高校生ですから・・
加藤諦三:
うん
相談者:
「頑張って、進路を」こう「決めて」・・
加藤諦三:
うん
相談者:
「県外に出るとか」・・
加藤諦三:
うん
相談者:
「自分で一人暮らし、するとか、就職するとか、自立できる方向、にして行きなさい」という話は常にしてます。
加藤諦三:
そうすっとあなた、達と実質的には、もう、別に暮らすっていうことですね?
相談者:
ま、その態度が、ちょっと、わたしからすると、
加藤諦三:
うん
相談者:
もちろんその主人、が働いてもらったお給料で生活やりくりしてますから、
加藤諦三:
ええ
相談者:
父親に感謝しろとは言わないですけども、
加藤諦三:
ええ
相談者:
挨拶もしなければ目も合わさないみたいな、感じで、
加藤諦三:
うん
相談者:
とにかくそのお、一緒の空間に、いたくないっていう感じなんですよね(苦笑)。
加藤諦三:
うん
だから、目も合わすのも&#△%、もう同じ空間にいるのも嫌だということを・・
相談者:
うん、うん、うん
加藤諦三:
「それは同じ空間にいるの嫌でしょう」って形で理解してればいんじゃないの?
それをあなたが・・「面倒看てもらってんだからその態度何よ」と、「おはようぐらい言いなさいよ」なんてう、言わないで・・
相談者:
そういう言い方はしないですけども・・
加藤諦三:
うん、い、し・・
相談者:
やっぱりあの、主人だって、その、ある程度その、年齢もいってますから、その辺は大目には見てくれてるものの・・
加藤諦三:
うん
相談者:
やっぱりその・・
加藤諦三:
うん、だからそこら辺で、
相談者:
うーん
加藤諦三:
あなたの気持ちはご主人のほうに、傾くこと自体が・・17歳のお嬢さんにとって面白くないんだよ。
相談者:
や、傾いてるつもりはないんですけど・・
加藤諦三:
うん
いや、だって・・娘の側に立ってないもん。
相談者:
うーん
加藤諦三:
例えば・・「わたし達の人生は・・ちょっとほかの人たちと違ったね」と。
「産まれたときにはもうお父さんいなかったもんね」と。
「2人の人生は・・厳しい人生だよね」・・
相談者:
うん
加藤諦三:
「氏を変えるのには本人の希望ではダメだ」とか、「だからこうだね」と。
相談者:
うん
加藤諦三:
「それだとすればこれしかないね」とか。
相談者:
うん
加藤諦三:
率直に話し合えばそれでいいじゃないすか。
相談者:
うん・・
加藤諦三:
それでその率直に話し合えれば・・48歳、37歳、17歳の3人で暮らせんじゃないの?
もうじき、別になんだから。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
ということでえ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
よろしいでしょうか?
相談者:
はい・・ありがとうございます。
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
はい、ありがとうございました。
加藤諦三:
親とのコンプレックスは、子供の成長の障害になります。
名字の問題だけなのか、という話に斬り込もうとして足を滑らせて盛大にずっこけて幕切れした感のある加藤御大。娘さんが可哀想だからこの相談者にはもっと問題意識を持ってもらいたかったなあ。大迫先生か、法律抜きなら大原先生あたりにしてほしかった。