立派さは期待されてない、合否にこだわるな。就職面接恐怖症の学生に即席講座
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは
相談者:
こんにちは
大原敬子:
今ね?
相談者:
はい
大原敬子:
あなたのお話を聞いていて、
相談者:
はい
大原敬子:
あなた自身が「自分が分からない」って言っていますけども、
相談者:
はい
大原敬子:
透明人間のような感覚なんですよね、あなたの話が。
相談者:
あーあ
大原敬子:
ただなんとなく、自分の存在感がなくって、
相談者:
はい
大原敬子:
ふわーっと今、生きている。
相談者:
うん
大原敬子:
ところが、4年生になってしまって、就職とか現実がありますよね?
相談者:
はい、はい
大原敬子:
すと、初めて、今回・・現実にぶつかったんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
まず、あなたは・・この会社好き、と思って・・就職しようと思ってるのか?
いや、流れに任せて・・就職しようと思ってるのか?
いろんな原因がありますよね?
相談者:
はい
大原敬子:
あなたは・・なんのためにそこを受けるんですか?
相談者:
具体的に言うと自分今、パイロットを目指しているんですが。
大原敬子:
あ、すごい!はい
相談者:
幼少のとき、から、ずっと、も、空に、憧れていて。
大原敬子:
うん
相談者:
わくわくしていて。
大原敬子:
うん
相談者:
自分の主体性が見つからない中で唯一自分が、憧れるもの、好きなものっていうのが、
大原敬子:
うん、うん
相談者:
それだったので。
大原敬子:
はい
相談者:
パイロット、ていう夢を失うともう自分は・・もう何もビジョンはないです。
大原敬子:
その恐怖?・・でも挑戦してないでしょ?まだ。
相談者:
一応面接を、何度か受けて、今年はちょっとご縁がなく・・失敗してしまいました。
大原敬子:
その・・状、態で自分自身を見失って、透明人間のように僕は一体なんだろう?と思ってしまったの?
相談者:
そうですね、その目指してる、挑戦の過程でもだんだん、混乱して来てしまって。ま、それがたぶん面接に出てしまったのもあると思いますし、
大原敬子:
で、あなたが面接で・・
相談者:
それと、ま・・はい
大原敬子:
一番気になった言葉はなんですか?
相談者:
特に言動に対してはないんですがあ・・
大原敬子:
うん、うん
相談者:
気になってるのは、
大原敬子:
はい
相談者:
自分の・・逆にパイロット目指して来たっていう以外、の空っぽさ?、が、露呈するのが怖い・・ていう、気持ちからもいろいろ・・
大原敬子:
なぜ?
相談者:
あー
大原敬子:
一番好きな物がある。この道で行きたいっていうね?・・情熱は・・
相談者:
ま、そうですね。
はい
大原敬子:
一般の人たちはできないんですよ、それが。
相談者:
・・うん
大原敬子:
だから流されて就職するんです。
相談者:
うん、うん
大原敬子:
でも、あなたはどうしてもそれを受けたいと思ったんでしょ?
なぜあなたが、
相談者:
・・うん・・うん
大原敬子:
行こうと思ったときに押し留める物は何かってこと一点ね?
相談者:
・・はい
大原敬子:
もう1つは、就職試験、受けたって言いましたね?
相談者:
はい
大原敬子:
あなた・・試験日に・・絶対しなくちゃならない・・準備体操はして行きましたか?
相談者:
・・まあ、普通に・・ネクタイを・・
大原敬子:
普通と言うと?
相談者:
きちんと絞めるとか、そういう話ではない?
大原敬子:
それは(苦笑)、まったく、準備ではない。
相談者:
・・あ
大原敬子:
だって、パイロットするんでしょう?
相談者:
はい
大原敬子:
緊急、事態が起きるときもあるわけじゃないですか?
相談者:
はい
大原敬子:
それが普段から身につけてなければ・・要するに試験受けるにも・・普通に晴れてね?空が。
相談者:
はい
大原敬子:
いつもの通り行ける交通で・・で、会社に行って、こうだという、あなたの描いた考えが、
相談者:
はい
大原敬子:
受験体制ではないんですよ?
相談者:
あー、すいません、ちょっと理解が追いつかないです。
大原敬子:
じゃあ、あなた、家から出ますね?
相談者:
はい
大原敬子:
で、まっすぐに、会社まで・・無事に交通機関は行けると思ってる?
相談者:
アクシデントはいろいろあると思います。
大原敬子:
はい、じゃあ、アクシデント、電車が遅れました。
相談者:
はい
大原敬子:
咄嗟にあなたはどういう対応するの?
相談者:
・・ま、大体の交通機関、をお・・探、す・・
大原敬子:
はい、それでもう落ちますよね?
相談者:
はい
大原敬子:
待ち合わないんですもん。違います?
そこなんです原因、これ面接は。
相談者:
・・
大原敬子:
今聞いてるとね?
相談者:
はい
大原敬子:
ほんと賢いしね。
あら?と思ったんです。
ただ話してるとね、どうもね、現実感がないんですね。
相談者:
・・現実感?
大原敬子:
受かる方っていうのは入試で?
相談者:
はい
大原敬子:
まず明日の準備するときに・・万万が一、交通が渋滞したときに・・どういう対応したらいいだろうか?とか。
相談者:
ああ、はい
大原敬子:
そうすっと必ず?・・遅延とか、
相談者:
うん
大原敬子:
あとね、すぐに電話する。
どこに電話するか?って。
いや、会社の受付じゃないんですね。必ず面接官の名前が入ってるはずなんです。
その方に「今、電車がこうなりました」って・・
相談者:
はい
大原敬子:
「このあと、どうすればいいですか?」って訊ける準備があれば・・どんなに遅れても大丈夫ですよね?
相談者:
あー、はい、そうです。
大原敬子:
必ず、受験する方は・・家から、会社までの・・咄嗟のことを全部・・メモして用意しとくんです。
相談者:
なるほど、はい
大原敬子:
で、会社に着いて、面接が始まりました。
相談者:
はい
大原敬子:
自分があがり症かなり考えますよね?
相談者:
はい
大原敬子:
準備しとくんです。
質問された場合にあがってしまうと・・答えられないんです。
相談者:
はい
大原敬子:
で、その間ずうっと、どうしよう、どうしようと思って・・焦る気持ちがどんどん、どんどん萎縮になってしまうんです。
相談者:
・・そうですね。
大原敬子:
ね?、そのときに・・咄嗟に言葉を出してしまうと・・試験官は、「いや、そういう質問じゃありませんよ」って逆に来られてしまうんです。
相談者:
はい
大原敬子:
ですから必ず、あがってしまったときには・・復唱すること。
相談者:
・・はい
大原敬子:
そして、「これをわたしはこのように、理解しましたが、それでいいですか?」っていうとこで、もうあなたの答えは出てるんです。
相談者:
・・
大原敬子:
立派な答えを求めてるんじゃないんです。
あなたが、どういう対応をするかという、瞬時の対応を求めてるんです。会社側は。
相談者:
そうですね、間違いないと思います。
大原敬子:
ね?、だから立派な答えはいらないんです。
つまり、入社試験っていうのは・・緊急事態に、この人どういう対応するかっていう瞬時の判断。
相談者:
はい
大原敬子:
特にパイロットはそうですよね?
相談者:
そうですね、はい
大原敬子:
それを、あなたは・・これから、学習することですよね?
相談者:
うーん・・そうですね。
大原敬子:
それから、面接官の場合に、もし、3名いた場合には・・
相談者:
はい
大原敬子:
必ず、
相談者:
(咳払い)
大原敬子:
左端、右端の・・質問された側に、視線を・・追う、ということ。
相談者:
あー、はい・・はい
大原敬子:
そのときに、あなたっていう人が・・その適材適所で、自分の立場、位置を知ってることを向こうは見るんです。
相談者:
はい
大原敬子:
それから退席です。
相談者:
はい
大原敬子:
そのときに・・あなたが立って、椅子をしまうかどうかの姿、その顔が・・試験官に全部分かっちゃうんです。
相談者:
うーん
大原敬子:
分かります?
相談者:
はい
大原敬子:
所作振る舞いは・・威張るとか云々ではなくって、これが僕でしたっていう、素朴でも構わないから・・
相談者:
はい
大原敬子:
見せること。
相談者:
そうですね。
大原敬子:
で、わたしはね?、自分がパイロットになりたいって言うならば、必ず、叶えて欲しいんです。
相談者:
はい
大原敬子:
その代わり、あなたが、自分のキャパと・・分からずに・・すごく膨らました、ことをやってしまうと怖くなるんです。
冒頭で言いましたね?
「僕は面接が怖くなる」、て言ってましたね?
相談者:
はい
大原敬子:
怖くなるっていうことは・・自分が分からなくて、相手が僕に何を訊くんだろうか?と。
防衛でやるのが怖くなるっていうんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
対応とか立派とかって、あなたが思ってるのはMAXなこと考えてますけども、
相談者:
はい
大原敬子:
MAXなんてこと求めてないです。
相談者:
・・
大原敬子:
だって、例えばお花でも・・百合も可愛ければ、たんぽぽも可愛いでしょ?
相談者:
・・
大原敬子:
それぞれがその自分の個性を、出すところに・・開くんですよ。
相談者:
うーん
大原敬子:
でもあなたは、いや、もう百合のようにいいって、あなたの自分の独自な世界観を、価値観と思ってしまうと・・怖くなりますよね。
相談者:
はい
大原敬子:
自分はこれに値しないんじゃないか?と思って。
相談者:
はい
大原敬子:
ですから先ほど言ったように・・パイロット希望したときに、僕は昔からこう思ってたと。
相談者:
はい
大原敬子:
これを貫くために行きたいんだってほんとの気持ち言うことなんです。
相談者:
・・はい
大原敬子:
立派なパイロット云々っていうのは、入ってから、訓練を受けるわけですから。
相談者:
はい
大原敬子:
ただ、ある面では、そじょうあっても・・無垢の人を採りたいんですよね。
相談者:
・・はい
大原敬子:
誠実で。
相談者:
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大原敬子:
自分ってもの、現実を受け入れて、
相談者:
はい
大原敬子:
理想は喋らない。
相談者:
・・あーあ
大原敬子:
・・僕は、こう、生、生きたいんだと。だから受けてるんだってことを、ほんとに自分の心で念じて。
まずは、準備です。
相談者:
分かりました。
大原敬子:
ちょっと加藤先生に伺いますね。
先生お願いします。
(再びパーソナリティ)
就活の面接で落ちつづけた息子から相談された時、大学で何をしたかと聞かれたら、正直に、勉強以外特にはしてません、と答えるようにアドバイスしました。そしたら、受かりました。
部活もせず、バイトもたまにしかしなかったので、単位をとるための勉強以外に語れるものはなく、ありのままを話すと、意外にも受かったそうです。
自分を立派に見せないと受からないという訳ではないようです。むしろ、面接官は、自身のことを事実だけを客観的に伝える人に、誠実さを感じるのかなと思いました。
ご参考になれば幸いです。
相談者の話し方が今時の若い大学生らしくなくて堅苦しいけど、勉強ばっかり頑張ってきたという理由に納得。
部活や恋愛とか青春らしい経験が少なそうな印象を感じました。
私は北海道の地方出身・在住者ですが、勉強以外していないと言ったら、逆に不採用になってしまいました。これは地元企業での話になりますが。
大学も地元でしたが、就活当時はバブル崩壊直後で、受けることさえ「馬やれ!車やれ!舟やれ!」と罵られた挙句に断られるというありさまに。
意味が分からず聞いたら、「自分で考えなさい!体で覚えなさい!」と論破され、「分からないから聞いているんだ!」と逆ギレせざるを得ずに。
結局「競馬・競輪・競艇だ!」と怒鳴られて終わりましたが、電話での求人応募中で、大学名しか言っていなかったため、多少難は逃れましたが。
当時は競馬・競輪・競艇を学生がすることは法律で禁止されていたため、なぜ言われたのか、今でも分かりません。応募資格なしだったためかも。
今は20歳以下ダメとしかなっておらず、20歳以上学生が競馬・競輪・競艇が出来るだけに、さらにややこしいことになっていると思われます。
長々と私の就活経験を言って申し訳なかったのですが、結局それ以外の理由もあったのか、実は今もなお就職浪人という大変な状態にあるんです。
地方在住者の身としては、地元志向の場合は求人→採用が少ないため、運に加えて、スーパーマンでないと応募自体が難しいのが事実で真実です。
今回のご相談者さん、大都市圏在住者か地方在住者かは分かりませんが、前者だったら諦めずに、後者だったら茨の道を覚悟するしかないのかも。
ところで、今回の加藤さんの最後の格言は、50年以上の教鞭・研究から出た、外国人作者の書物引用の格言でしたが、たまにあるんですよねえ。
文章が、ところどころ部分的に意味が解り難く読み難い印象。