立派さは期待されてない、合否にこだわるな。就職面接恐怖症の学生に即席講座
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あなた、割と従順な、子供だったんじゃない?
相談者:
そうですね。所謂お利口さん、として・・育って来たと思います。
加藤諦三:
そうですよね。
父親は権威主義的で、子供に対して従順であることを求めていた・・
相談者:
圧力のような物はないですが・・ただ、ま、学者タイプで・・あまりこう、知的な会話以外しない、感じだったので、気を引くために、自分も賢くなろうっていう幼少期はあったと思います。
加藤諦三:
だから、あの、実は心理的にはあ・・リラックスできて、安らぎのある家庭でなかったから・・恐怖・・があったんじゃないですかね?
相談者:
だと思います。
加藤諦三:
ですから、幼少期に・・
相談者:
はい
加藤諦三:
記憶に凍結された恐怖感という言い方するんだけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
恐怖感があって、それが、なんとなく小学校、中学校、高等学校、大学と、うまく行ってたから、
相談者:
はい
加藤諦三:
記憶に、凍結された恐怖感が・・芽を出して、
相談者:
うーん
加藤諦三:
上に出て来ることはなかったんですよ。無意識にあって意識に出て来なかった。
ところが、
相談者:
はい
加藤諦三:
さあ・・学校という・・世界から、
相談者:
はい
加藤諦三:
違った世界に出るという、この場面で、
相談者:
はい
加藤諦三:
無意識に、凍結されていた・・恐怖感が芽を出して来たんです。
相談者:
だと思います。
加藤諦三:
・・
相談者:
そうです
加藤諦三:
でもあなた・・これ全部分かりましたから。
相談者:
はい
加藤諦三:
これで、自分自身になる・・ための・・1つの試練の、場ですよ。
相談者:
・・うん
加藤諦三:
面接で、失敗するかもしれないし成功するかもしれない。
相談者:
はい
加藤諦三:
それは分かんないです。
だけれども、これが、1つの自分の、青春が、
解決すべき課題であるということを、きちんと認識できて、面接という、困難を、乗り越えて行かれれば、これはもう、十分です。
相談者:
・・そうか・・
加藤諦三:
会社に・・入るか入らないかっていうのは、今はすごい大切なように思うけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
60、70、80になってみれば、
相談者:
あー・・そうですね。
加藤諦三:
どうでもいいことなんですよ。
相談者:
それは・・いいアドバイスいただきました
加藤諦三:
それよりも・・結果じゃなくて過程なんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
分かりました。
加藤諦三:
はい・・そいじゃ失礼します。
相談者:
はい、ありがとうございます。
加藤諦三:
自分自身になりえないなら、悪魔になったほうがマシだ。デヴィット・シーベリー
就活の面接で落ちつづけた息子から相談された時、大学で何をしたかと聞かれたら、正直に、勉強以外特にはしてません、と答えるようにアドバイスしました。そしたら、受かりました。
部活もせず、バイトもたまにしかしなかったので、単位をとるための勉強以外に語れるものはなく、ありのままを話すと、意外にも受かったそうです。
自分を立派に見せないと受からないという訳ではないようです。むしろ、面接官は、自身のことを事実だけを客観的に伝える人に、誠実さを感じるのかなと思いました。
ご参考になれば幸いです。
相談者の話し方が今時の若い大学生らしくなくて堅苦しいけど、勉強ばっかり頑張ってきたという理由に納得。
部活や恋愛とか青春らしい経験が少なそうな印象を感じました。
私は北海道の地方出身・在住者ですが、勉強以外していないと言ったら、逆に不採用になってしまいました。これは地元企業での話になりますが。
大学も地元でしたが、就活当時はバブル崩壊直後で、受けることさえ「馬やれ!車やれ!舟やれ!」と罵られた挙句に断られるというありさまに。
意味が分からず聞いたら、「自分で考えなさい!体で覚えなさい!」と論破され、「分からないから聞いているんだ!」と逆ギレせざるを得ずに。
結局「競馬・競輪・競艇だ!」と怒鳴られて終わりましたが、電話での求人応募中で、大学名しか言っていなかったため、多少難は逃れましたが。
当時は競馬・競輪・競艇を学生がすることは法律で禁止されていたため、なぜ言われたのか、今でも分かりません。応募資格なしだったためかも。
今は20歳以下ダメとしかなっておらず、20歳以上学生が競馬・競輪・競艇が出来るだけに、さらにややこしいことになっていると思われます。
長々と私の就活経験を言って申し訳なかったのですが、結局それ以外の理由もあったのか、実は今もなお就職浪人という大変な状態にあるんです。
地方在住者の身としては、地元志向の場合は求人→採用が少ないため、運に加えて、スーパーマンでないと応募自体が難しいのが事実で真実です。
今回のご相談者さん、大都市圏在住者か地方在住者かは分かりませんが、前者だったら諦めずに、後者だったら茨の道を覚悟するしかないのかも。
ところで、今回の加藤さんの最後の格言は、50年以上の教鞭・研究から出た、外国人作者の書物引用の格言でしたが、たまにあるんですよねえ。
文章が、ところどころ部分的に意味が解り難く読み難い印象。