虐待を憂う母90に喉まで出かかる「おまいう」アンビバレントな自分が腹立たしい
テレフォン人生相談 2022年2月1日 火曜日
おまいう: 「お前が言うな」の略。読みは「おま言う」
他人様のは虐待、貴方への体罰は躾。
こんな感じかしら。
相談者
「この年になって庇ってあげようとか思うから言えない自分がいたりもして、どうしてこんなに自分だけ気い使ってるのかな?みたいに自分に対して腹立たしいというか、私も兄みたいにできたら楽だなって思います」
体罰の鬼がお母さんの全てじゃないから。
育ててくれた、お弁当作ってくれた・・
感謝と憎しみ。
親に対する感情なんてそんなもんです。
相談者: 女60歳 夫70歳 娘27歳は独立し孫もいる 母90歳
今井通子:
もしもし?テレフォン人生相談です。
相談者:
こんにちは、よろしくお願いします。
今井通子:
はい。今日はどういったご相談ですか?
相談者:
あのお、わたしの、実の母との関係のことで、
今井通子:
はい
相談者:
悩んでおりまして。
今井通子:
はい・・あなたおいくつ?
相談者:
60です。
今井通子:
お母さまおいくつ?
相談者:
90です。
今井通子:
90歳?
相談者:
はい
今井通子:
はい
えー、ご主人あなたいらっしゃる?
相談者:
います。
今井通子:
はい
相談者:
70歳
今井通子:
お父さまはいらっしゃんの?
相談者:
いえ、あのもう、ん、ずいぶん前に亡くなりました。
今井通子:
はい
お子さんいらっしゃる?
相談者:
あたしは1人、娘がおります。
今井通子:
はい・・おいくつ?
相談者:
20う、7です。
今井通子:
もうご結婚されてる?
相談者:
はい、1人、1人であの、ど、独立しております。
結婚してます。
今井通子:
はい
で・・じゃあ、お孫さんもいらっしゃる?
相談者:
はい、います。
今井通子:
フフ・・で?
お母さまと?
相談者:
はい
今井通子:
何か・・
相談者:
ええ
今井通子:
仲違いでもされちゃった?
相談者:
あの・・あたしが小学校のときですけれども、
今井通子:
はい
相談者:
母親から虐待を受けておりまして。
今井通子:
はい
相談者:
で、それで・・まあ、そ、そのあと、わたしが自分の気持ちを封じてたと言いますか。ま、よく分からないんですけど、ずうっと、何十年、来まして、
今井通子:
はい
相談者:
でえ、ここ・・数年前から、
今井通子:
はい
相談者:
そのときの・・恐怖感っていうか・・
今井通子:
はい
相談者:
まざまざと、あの、ま、叩かれたりとかいろんなことしてたわけですけど。
今井通子:
うーん
相談者:
あの、おっきな指の太い手が、
今井通子:
うん
相談者:
自分の、顔とか頭に飛んで、来る・・恐怖心というか、そのときの思いがまざまざと蘇って来まして、
今井通子:
うんうん
相談者:
で、あたしの同級生、の、母親が、いたんですけど、当時。
今井通子:
はい
相談者:
なんか昔の話なんですけど、
今井通子:
ええ
相談者:
ま、その母親が、その、自分の子供?、もうわたしと同じ、子供・・年齢ですから、もう、何十年も前のことなんですけど、
今井通子:
はい
相談者:
その子供を・・ま、床から、突き落としたみたいな?、酷い母親で、みたいなこと言うんですけど、
今井通子:
ええ
相談者:
・・でも・・わたしは、母親に、包丁突き付けられたりとか、したん、ですね。
今井通子:
はい
相談者:
で、自分のことを棚に上げて、そういうことを言われるたんびに・・「え?そんなん、わたしにもしたやん」て言う、言いたいんですけど、
今井通子:
はい
相談者:
・・言えない自分がずっといたんですね。
今井通子:
あはい
相談者:
でも、それを何遍も何遍も繰り返すんですよ。
今井通子:
はい
相談者:
あんなことした母親がいるみたいなことを、昔に。
今井通子:
うん・・はい
相談者:
で「でもあなた自分でしたじゃない」ってわたし言いたいんですけど。なんかそんなこと言うと100倍になって返って来るんですよ、絶対に。
今井通子:
ふん
相談者:
常に、自分のことを、棚に上げて。
今井通子:
ん、うん
相談者:
で、今もよく、なんか、ニュースとかで・・子供さんが虐待に遭ってどうのこうのとか言って・・
で、そういう、なんかニュースを見るたんびに・・なんか、自分のことが思い出されて、
今井通子:
うん
相談者:
辛い思いになるん、ですよね。
今井通子:
ふうーん
相談者:
で、どうして、この気持ちを乗、乗、乗りかえる、乗り越えるでもないけど・・うーん、ど、どうしたらいい・・のかなあ?と思って・・
今井通子:
・・なるほど。
要するに、ここへ来てえ、急に・・フラッシュバックが起こってる、ていうことですよね?
相談者:
そうですね。
今井通子:
今までは大丈夫だったんですか?
相談者:
そうですね、なんか・・お、もちろん記憶の中にはありますけど、
今井通子:
うーん
相談者:
でもなんかその・・太い指の手が・・飛んで来た、みたいな・・
今井通子:
うん
相談者:
んん・・のを、バッと、急に思い出したんですね。
今井通子:
あのお、最近何かあ・・ご自身の・・こ、生活が変わったってことあります?
相談者:
・・うん、そ、特にはなかったと思うんですけどもお。
今井通子:
ご主人は、自営ですか?それとも会社お勤め?
相談者:
えーと、もう今は定年してますけど、
今井通子:
うん
相談者:
ん、あの会社員でした。
今井通子:
会社員でしたね?
相談者:
はい
今井通子:
で、現在は定年、で、
相談者:
そうですね。
今井通子:
お、じゃあ、あの、お家に、いつも一緒にいらっしゃる?
相談者:
まあ、ふらふら会話してますけど(苦笑)、はい
今井通子:
ンフフフ(笑)
えーと、やたら思い出すようになったのは、このところっておっしゃってたけど、何年前ぐらいから?
相談者:
あ、でも、それと、合致しますね。それぐらいですね。
今井通子:
・・ふうーん、なるほど。
ご主人はどういう方?
相談者:
うん、自分勝手な人間ですね。
今井通子:
フッ、フッ(苦笑)・・自分勝手?
相談者:
はい
今井通子:
・・でも、別にDVっていうか、暴力振るったりはしないんでしょ?
相談者:
え、そうですね。
今井通子:
うん。あなたには優しい?
相談者:
・・ま、優しくないですけど。
今井通子:
え?
相談者:
ま、うん、優しくはないですね。
今井通子:
人使いが荒いとか?
相談者:
そうですね。なにもしない。縦の物を横にしないっていうのはああいう人間だと思います(苦笑)
今井通子:
フフフフフ(苦笑)、ンフ、なる・・なるほど。
そうするとね?
相談者:
はい
今井通子:
お母さまは・・自分のことは棚に上げて人のことは目に付くと。
相談者:
・・そうですね。
今井通子:
うん
相談者:
うん、なんかそんなふうに言われてしまうし、すべて、が、そういう言い方なんですね。なんか、お掃除なんかもあたし時々行って、してやるんですけど、
今井通子:
うん
相談者:
そしたら、皮肉たっぷりに、
「あんたの家は綺麗やろね」みたいに(苦笑)、言われるんです。あたしは何もその、「ここは汚れてるね」とか言・・一つも言ったことはないんですけど。
今井通子:
うーん
相談者:
「あんたの家は綺麗やろねえ」みたいな。
今井通子:
うん
相談者:
そんな言い方をされるんですね(苦笑)。
今井通子:
うん
相談者:
すべてにそういう言い方をされるんで。も、わたしももう・・こんなに、まあ、わたしなりに?、一生懸命してるのに、どうしてこんな言い方されて・・うん、子供んときにい、酷い目に遭わされてえ、みたいな・・
今井通子:
ふうん
相談者:
ことしか思えなくなってしまうんですねえ。
今井通子:
なるほど・・で、結局何を、知りたい、ですか?
相談者:
・・どう対処いけば、な、な、とにかく辛いんですね、そういうことを言われる、たびに。
今井通子:
な・・
相談者:
なんか、あなたもわたしに言ってきたじゃないみたいな。
今井通子:
あの、ちょっと待って・・うん
フラッシュバックっていうか、思い出しちゃうのが辛いんじゃなくて、お母さんのとこ行ったときに、お母さんになんか言われることが辛いの?
相談者:
あ(ため息)・・そうです。
今井通子:
要するに、お母さん対応をどうするか?ですね?そうすっと。
相談者:
はい、はい
今井通子:
が、ご相談?
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
分かりました。
相談者:
はい
今井通子:
今日は弁護士の、大迫恵美子先生がいらしてますので伺ってみたいと思います。
相談者:
あはい、お願いします。
今井通子:
先生よろしくお願いします。
(回答者に交代)
本「毒親介護」のレビュー「毒親介護真っ最中の自分にとっては手遅れだと分かるだけだった」という悲痛な叫びを思い出す。相談者も同じだろう。気づいた時には周りに外堀堅められてる。解決不可の後味悪い相談。
敵対的依存心?…by加藤先生
いつお迎えがくるかわからない齢90の人間などに縛られず、
相談者様には旦那さんやお友達と楽しく幸せに暮らしていってほしいです。
相談者さんが、心地よくなることが一番
。今井先生のアドバイスで少しでも解消出来るようにと思いますが、、根が深い問題には
心の中で母を切る事がひとつ必要かもしれません。ホントに自分と一番みじかな旦那さんが元気なうちに楽しんで下さい。
恐怖心に打ち勝って、過去のひどい行いについて言ってあげるのが本人のため、と私は思いますけどねぇ。
年寄りと言えども、甘えさせちゃだめだと思います。自分の人生の責任はとらなきゃ。
おっしゃる通り、言わずに後悔するより勇気を持って言いましょう。ただ、昔あんなことされたとか言っても、絶対認めないと思うので、一言あんたを恨んでるとだけ言ってやりましょう!
人生いろいろ、略語もいろいろですが、最近はBREAKERSのDAIGOさんが言うDAI語もあり、ちょっと勉強になる感じもしています。
相談内容を聞いて、わたし自身が中学か高校くらいのころにキレやすいわたしの母がキレ散らかすのを見て、偉大で絶対的な母ではなく醜い感情も持ったただの人間なんだなと思ったことを思い出しました。
今井先生の言うように、イラっとしたことを冗談めかしてでも言い返すと、だんだんと母親に言い返すこと自体に関する心のハードルが低くなるような気がします。
話す中で「もう弱い母なんだ」と相手を理解するなのか、言い方悪いですが見下げるなのか距離を取るなのか、そういうなにかしらで支配や抑圧から少しでも逃げられたらいいなと思いました。