浮気も暴力も忘れる女と財産を相続した妻のラブコールに応じない夫。
(回答者に交代)
大迫恵美子:
もしもし?
相談者:
もしもし
大迫恵美子:
こんにちは
相談者:
こんにちは、お世話になります。
大迫恵美子:
はい。まず、最初に結婚したときには、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたの、ん、苗字を名乗るということで結婚されたんだそうですよね?
相談者:
はい、そうです。
大迫恵美子:
はい。ご結婚何年前ですかね?
相談者:
えーとお・・
大迫恵美子:
あなたが、20代のときですか?
相談者:
はい、そうですね。
大迫恵美子:
じゃあ、もう、35年とか40年ぐらいにはなってるわけですね?
相談者:
あ・・はい、そうです。
大迫恵美子:
はい・・それで、この間(かん)ずっとね?、苗字変えることなく、ということは、ま、離婚なんかしないで、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ずっと、やってらしたわけですね?
相談者:
結婚して1年くらい経ちまして、
大迫恵美子:
はい
相談者:
わたしの親戚にちょっと、いじめられたということで、
大迫恵美子:
はい
相談者:
養子、を解いて、
大迫恵美子:
はい
相談者:
自分の姓に戻して、それからずっと来ています。
大迫恵美子:
養子縁組も本当にされたんですね?最初。
相談者:
はい
大迫恵美子:
あー、それで、縁組解消を1年後ぐらいにしてしまったってことなんですね?
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
あー・・ご親戚にっていうことなんですけど、あなたのご両親とも、折り合いが悪かったんですか?
相談者:
そうですね。多少、父親とも、折り合いが悪かった、ところがあります。
大迫恵美子:
はい
何かあなたのご実家の家業のような物があるんですか?
相談者:
はい、ありました。
大迫恵美子:
それを、一緒にやるということだったんですか?
相談者:
最初はそれは、やらなくって、という約束でしたが。
大迫恵美子:
うん、で、あなたは家業のほうをやってらした?
相談者:
そうですね。2年くらい、は、やっていましたけども。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
そのあとは、やめました。
大迫恵美子:
養子縁組も解消して、
相談者:
うん
大迫恵美子:
別のところでお住まいになるようになったんですか?
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
ああ、ですけど、ご両親が亡くなったので、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたが、ご実家に戻って、ご実家を継ぐっていうお話なんですか?
相談者:
そうです、はい
大迫恵美子:
うん。そうすると、家業も継いで・・あなたはそれに専念しなくちゃいけないというお立場ってことなんですね?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
はい
相談者:
あの、家業は、だいぶん前に、やめまして。
大迫恵美子:
ええ、ええ
相談者:
わたしは、勤めに、出て、いるんですが。
畑とか、田んぼとか土地ですね。
大迫恵美子:
はい、はい
相談者:
主に土地を、引き継いでる、感じ、なんですけども。
大迫恵美子:
うん
ま、すごくドライに考えればね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
単に相続しただけならば、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
それはま、売却してしまってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
金銭に変えてしまって。
相談者:
えはい
大迫恵美子:
それを持ってあなたがね?、どっか別のところで住むっていうことは、ま、できるわけじゃないですか。
相談者:
はい
大迫恵美子:
あ、そういうことは考えてないんですか?
相談者:
え多少、そういうことも考えることはあります。
大迫恵美子:
ん、ご主人とね?、あなたが先ほどからおっしゃってるように、同居できない原因がね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
単に財産の問題なんだとするとね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
もうそんなの、お金に変えてあなたが、家(うち)へ持ち帰るっていうこと、だとするとね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
お金いっぱい持ってる奥さんと暮らしたくないっていう男の人はあんまりいないと思うので。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そ、あなたとご主人との間が、
相談者:
はい
大迫恵美子:
上手く復旧できないのはね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたの家の財産の問題ではないんじゃないかな?と思うんですけど。
相談者:
うーん、ていうことは、あたし、自身?
大迫恵美子:
ま、わたし自身ということなのかね?
相談者:
うん、はい
大迫恵美子:
あなたとご主人との関係の問題なのであって。
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたはね、先ほどから、「財産の整理」とかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
「財産が」とか・・そのことをずいぶんと、口にされてるんですけど。
相談者:
うん
大迫恵美子:
あまりそこは問題になっていなくてね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
むしろ、あなたとの関係が・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
問題で復旧できないんじゃないのかな?っていう、思って、いるんですが。
相談者:
あーあ、あーそうですか。はい
大迫恵美子:
そこはどうですか?
相談者:
そう、ですね・・
大迫恵美子:
1つにはね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたの実家やご親戚との関係があって、婿養子としてお入りになったんだけれども。
相談者:
はい
大迫恵美子:
養子縁組も解消したっていうことがあったようですけど。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういうその経緯の中でね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ご主人のほうが、あなたの取った態度とかね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
或いは取らなかった態度とかに対して、
相談者:
うん
大迫恵美子:
いろいろ、不満とかが重なってね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
養子縁組の解消に止まらず、あなたに対する、信頼関係とかに、傷がついてしまって、今に至って、いるのかどうかという点が1つ気になります。
相談者:
うん・・はい、はい
大迫恵美子:
ま、そうは言っても、それから30年もね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
一緒に連れ添って来てるわけですから。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
それだけの問題じゃなくて、その後のね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
夫婦関係のあり方の中で、
相談者:
うん
大迫恵美子:
何か、あなたに対しての、不満とかね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
問題点があって、あなたが相続を機に、実家の整理を始まったときもね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
手を貸したくない、し。
相談者:
うん
大迫恵美子:
その財産を持ってあなたが戻って来ることに対して、
相談者:
ん
大迫恵美子:
歓迎するような気持ちを、見せたりすると、また、いろいろ言われるんじゃないかとか、いろいろそういう思惑もあってね?
相談者:
うーん
大迫恵美子:
それで、そのことに対して積極的になれないというようなことがあるのかな?ということも考えられますし。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ただ・・ほんとにそうなのかっていうのはね?
相談者:
うんふん
大迫恵美子:
要するに、夫婦の問題っていうのは、いろんなパターンが考えられますけど。
相談者:
うん
大迫恵美子:
意外に、もしかしたら、そんな、特殊なことでもなく・・
相談者:
うん
大迫恵美子:
ありがちなことですけど(苦笑)
相談者:
うん
大迫恵美子:
女性の弁護士の立場から、ご相談応じるときに、いつも考えることはね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
男の人のほうから、別居を続けたいって言ってるときに考えられることは、まず第1に・・女性がいるんじゃないかな(含み笑い)ってことなので。
相談者:
うーん
大迫恵美子:
そういうような観点からもね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
夫婦関係が元に戻らないと・・
相談者:
うん
大迫恵美子:
いうことの原因は探したほうがいいんじゃないですか?
相談者:
あー、そうですか。もう少し若い頃はちょっといろいろ、付き合ってる人も(苦笑)、いたことはありますね。
大迫恵美子:
うん
相談者:
うん
大迫恵美子:
今も付き合ってないかどうかね?
相談者:
その辺はちょっと、考えてなかったんですけども。
大迫恵美子:
それからね?、あなたは、おおらかな性格、なのか。
相談者:
はい
大迫恵美子:
これもまったく一般論ですけど。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
暴力を振るわれたということは・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
十分考えなきゃいけない問題ですよ。
相談者:
うん。時間が経つにつれてちょっと、薄れて来て、いるもんですから。
なんとなく、自分の中では、なんとか、一緒に暮らせるんじゃないかっていうような、ところも、あって。うん
大迫恵美子:
あのね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、いろいろ仲が悪いとかね?、気が合わないとか。不満だらけみたいな、ことはね?、ご夫婦の相談とかを聞いてるといくらでもあることだし。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
弁護士への相談なんていうほどに至らなくてもね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
配偶者の悪口言い合ってるみたいなことは、もう全然珍しくもなんともないですけど。
相談者:
ええ、ええ
大迫恵美子:
男性は、
相談者:
はい、え
大迫恵美子:
殴る人と殴らない人に分かれていて。
相談者:
はい
大迫恵美子:
殴らない人は、も、全然殴らないです。
相談者:
うーん、あ、そうなん&#△
大迫恵美子:
女性弁護士はね?そういう、DVの、相談いっぱい受けてるので、
相談者:
はい
大迫恵美子:
もう、男なんてみんな暴力沙汰の人間なんだって、ちょっと思ったりもしてるんですけど(苦笑)。
相談者:
ええ、ええ、ええ
大迫恵美子:
で、その男性弁護士たちに向かって、「あんた達はなんで女の人殴るのよ」なんて、言ったりしますけど(笑)。
相談者:
ええ、えええ
大迫恵美子:
殴ったことないっていう人は、殴ったことないんですよ。
相談者:
あ、そうなん&#△
大迫恵美子:
だけど、殴ったことのある人は、別の場面でも殴る、ことは、結構、あるみたいですね。要するに、
相談者:
あ
大迫恵美子:
気質?
相談者:
ええ、ええ、はい、はい
大迫恵美子:
だから、殴られたということは十分よく考えたほうがいいですよ。
相談者:
あ、そっか
大迫恵美子:
たまたまその人が手をあげてね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
だから、2度とこんなことはないっていう考え方は・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、我々女性弁護士は取らないです。
相談者:
あ、分かりました。
大迫恵美子:
1回殴られたら、また殴られるんで。
相談者:
ええ、え
大迫恵美子:
1回殴られたら走って逃げろっていうのが、
相談者:
うん、うん
大迫恵美子:
大体女性弁護士が考えてることで。
相談者:
そうですね、
大迫恵美子:
うん
相談者:
そう言われてみると、過去に、2回、くらい、ありまし、た。
大迫恵美子:
あたしは、自分の娘だったらね。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
「もう一発殴られたら、もう、取る物もとりあえず」、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
「財布も持たず、裸足で、走ってタクシーに飛び乗れ」って言ってますけどね?。
相談者:
あっ
大迫恵美子:
そして、家(うち)へ帰って来たらお母さんがタクシー代払ってやるから(苦笑)、とにかく、財布財布なんて探してたら、帰れなくなっちゃうので。
相談者:
はい(笑)
大迫恵美子:
もう、「取る物もとりあえず、とにかく裸足で走って逃げろ」って言ってますけどね。(苦笑)
相談者:
あ・・そうなんですね。ええ、&#△
大迫恵美子:
あなたはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからこの結婚生活に対して、わたしの、感想では・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
もうちょっとアンテナを張り巡らしてないと、
相談者:
はい、うん
大迫恵美子:
なんか間違った、原因を探して、
相談者:
うん・・はい
大迫恵美子:
間違った結論を出して。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
そして、無理に説得して、また結婚生活をスタートさせ、たりして。
相談者:
うん
大迫恵美子:
もっとすごい酷い結果を生むかもしれない、ことを
相談者:
うん
大迫恵美子:
始めてしまうんじゃないかな?っていう、
相談者:
うん
大迫恵美子:
心配はあります。
もちろん、あの、これはほんとに一般論の積み重ねなのでね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あなたの場合が絶対そうですって申し上げてるわけじゃないんですけど。
相談者:
ええ、分かり&#△%
大迫恵美子:
そういう可能性があるのでね、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
もうちょっとアンテナをしっかり立てて。
相談者:
はい、うん
大迫恵美子:
なんでそんなに、この場面で、この人が別居、解消したがらないのかとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
真の不満はなんなのかとか。
相談者:
うーん
大迫恵美子:
ほんとは何をしたがってるのかっていうことは、冷静にじっと見たほうがいいですよ。
相談者:
はい、分かりました。
大迫恵美子:
最初のご相談はあまりにも漠然としてるし。
相談者:
うん
大迫恵美子:
原因の捉え方が、違うんじゃないかな?っていう感じがしましたので。
相談者:
うん
大迫恵美子:
今日の回答としてはね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
とにかく、1回殴られたってことは決して忘れちゃいけないことだし。
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを前提にしたうえで、
相談者:
はい
大迫恵美子:
向こうは何を考えてるのかをもっと、丁寧に、考えたほうがいいと思います。
相談者:
うーん
大迫恵美子:
で・・
相談者:
例えばそれは、離婚とか、そういう
大迫恵美子:
そのことを恐れてると、
相談者:
うん
大迫恵美子:
間違った結論出しますよ?。
相談者:
うーん
大迫恵美子:
で、あなた幸いね?
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
ご実家のお金を、相続されて。
相談者:
うん
大迫恵美子:
お金を持って、出られる身の上じゃないですか。
相談者:
はい、うん、うん、うん
大迫恵美子:
そういう意味ではね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
勇気を持って離婚もできる立場なんですよ?。
相談者:
あー、はい。よく考えてみます。
(再びパーソナリティ)
思慮深く、ということを今までほとんどしたことない人なのではないか。
夫が親戚にいじめられた時も庇ったり味方になって親戚に反論もしてあげなかったのだろう。
このままずっと別居でいいと思うが。
選択肢の1つですが、旦那さんからDVに遭ったことがある発言が気になりますよ。息子さんにもDV、やらかした可能性もあるのでしょうねえ。
大迫さんの「殴ったことのある人は、別の場面でも殴る。」発言から推測した部分もありますが、別居も地獄、離婚も地獄という感じがしました。
昔『おもいッきりテレビ』の一コーナーだった「おもいッきり生電話」でDV夫と離婚するべきかの話をした女性相談者にみのさんとゲストが一致して言った一言、これが回答でしょう。つまり、「とにかく旦那さんと別れて、新しい彼氏を作ったら?」、これに尽きるのではないでしょうか。
DVがあったということなので、この答えしか思いつきませんでしたが、困ったものですよねえ。「よく考えてみます。」という問題ではないと思いますし、何とか離婚して、息子さんと生活できる生活基盤を築いていって欲しいのですが、旦那さん、息子さんにもDVをやらかしていたのか?
大迫先生の優しく強い母の一面を垣間見ることが出来たいい回でした。
仰る通りですよねえ。
何とか逃げてこれたようなので、離婚まで行ければ「御」の字だと思うが、どうか?
選択するということは捨てるということではありません。両方欲しがる人はすべて得ます。
オリジナル格言なのか何なのかよく分かりませんが、意味も分からないし加藤先生の足元にも及ばないので毎度書いてくれなくても結構です。