デイにケアマネに優しい息子‥持てる幸せに気づかずお迎えを祈る79歳の余裕
テレフォン人生相談 2023年2月3日 金曜日
相談者: 女79歳 40年前に離婚 子どもは2人 孫4人 バツイチの長男48歳との二人暮らし
今日の一言: 苦しみは、人間が成長する機会です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
お願いします。
加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。
相談者:
79歳です。
加藤諦三:
79歳?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人は?
相談者:
離婚しました。
加藤諦三:
あ、そうですか、
相談者:
はい
加藤諦三:
何年前ですか?
相談者:
40代ぐらい&#△%
加藤諦三:
というと、もう、40年近く・・
相談者:
はい
加藤諦三:
お1人ですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
2人います。
加藤諦三:
それは今一緒に住んでんですか?
相談者:
長男と一緒に住んでます。
加藤諦三:
長男と一緒
相談者:
はい
加藤諦三:
長男は何歳ですか?
相談者:
48です。
加藤諦三:
48歳
相談者:
はい
加藤諦三:
お孫さんは?
相談者:
孫はあの・・4人います。
加藤諦三:
一緒に住んでんですか?今。
相談者:
いえ住んでないです。
息子は、離婚しました。
加藤諦三:
あー、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすっと今、お2人ですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
それで今日はどんな相談ですか?
相談者:
はい、どうやって生きて、い、いいのか分かりません。
加藤諦三:
・・どうやって生きていいか分からないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
もう79歳
相談者:
はい
加藤諦三:
長い人生でね、
相談者:
はい
加藤諦三:
も、死ぬのも辛いし、生きているのも辛いし、
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
もう、どうしようもないっていう・・
相談者:
はい、あの昔?・・
加藤諦三:
はい
相談者:
自殺未遂をしました。
加藤諦三:
・・何歳ぐらいのときですか?
相談者:
・・10年ぐらい前です。
加藤諦三:
10年前?
相談者:
はい
加藤諦三:
じゃあ、70歳前後ですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で・・今は、どんな感じ?
相談者:
死に、死にたい気持ちは変わらない。
加藤諦三:
はい?
相談者:
変わりないです。
加藤諦三:
ちょっとごめんなさい。
相談者:
ごめんなさい。脳梗塞で・・言葉がうまく喋れません。
加藤諦三:
脳梗塞ですか?
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
そうすると、なんて言ったらいいのか、この世に神様がいる、仏様がいるというけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
神も仏も冗談じゃないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
そういう気持ちですか?今。
相談者:
そうですね、毎日お願いしてんですけど、仏様へ。
「早く迎えに来てください」てお願いしてるんですけど。
加藤諦三:
迎えに来てください?
相談者:
はい
加藤諦三:
まだ、余裕があるんですね・・
相談者:
・・あー、そうですか。
加藤諦三:
ほんとに苦しいいい、人っていうのは・・神とか仏を恨んでる人が多いですから、
相談者:
はい
加藤諦三:
この世に悪魔しかいないと。
相談者:
ああ
加藤諦三:
そんなふうに、言う人が多いんですよね。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
まだ&#△%
相談者:
まだ生きたいんですかね?
加藤諦三:
うん、まだ・・「迎えに来てください」っていうのは・・神もいるし仏もいるんだということを信じている?・・
相談者:
(ため息)
加藤諦三:
ですね?
相談者:
そうですか。
加藤諦三:
僕が、あの、実際、自殺した人たちとの、話を伺うと・・みんな、大体、神とか仏がいるはず、ないと。
相談者:
あー
加藤諦三:
「いるっていう奴はみんな叩き殺してやる」つって、
相談者:
はい
加藤諦三:
物凄い、
相談者:
あー
加藤諦三:
憎しみを持ってる人がみんななんですよね。
相談者:
はい
加藤諦三:
でもあなたの場合にはまだ・・この世の中には、神もいるし仏もいるんだということですね?
相談者:
はい・・そうですね。
加藤諦三:
10年前に、自殺う、して未遂で・・
相談者:
え
加藤諦三:
それからずうっとそういうようなあれですか?、「仏様・・助けてください」という叫び?
相談者:
かもしれません。
加藤諦三:
そうかもしれない?
相談者:
はい。でも何もしてくれない。
加藤諦三:
・・それで今48歳のお、
相談者:
はい
加藤諦三:
息子さんとの話は・・どうなんですか?あの・・
相談者:
あ・・あまりしないです。
食事のときだけ、あとは全然まったく、別です。
そういう話はしないです。
加藤諦三:
話はしないですか?
相談者:
はい、「1日1日を、せい一杯生きなさい」言われます。
加藤諦三:
そうすっと、あなた、あのお、若い頃から、この世に神も仏もいないと・・
相談者:
はい
加藤諦三:
そういうような考え方であったわけではなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
最初は、ごく普通の若者だったんですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
いつの頃からですか?
相談者:
そうですね、もう40代ぐらいのときです。
加藤諦三:
40代ぐらいのときですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
すと、40代の後半ですね?離婚したのは。
相談者:
はい
加藤諦三:
すと離婚が非常に不幸だったということですか?
相談者:
いえ、もうそれはそれで良かったんです。
最近ね、お金借りて・・追い込まれて・・しまったことがあります。
加藤諦三:
分かりました、そいじゃあの、今日の相談ていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
とにかく今は・・48歳の息子さんと2人で住んでいるけれども、
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
もう、神様助けてくださいと。
相談者:
はい
加藤諦三:
わたしはもう死にたいですと。
・・どうかしてくださいという電話ですね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はスタジオにですね、弁護士の大迫恵美子先生がいらし、てるので、お話してみてください。
相談者:
はい
(回答者に交代)
正直、こういう相談に大迫先生はミスマッチかなと思っていましたが、杞憂でしたね。さすがです。
先生のことを冷たいの理屈っぽいのと仰る向きもありますが、優しさを持ち合わせているからこそ理不尽に対しては強くなれるんですね。今日の加藤先生の「いい話を聞きましたねぇ」は本当に感服した気持ちがこもっているように感じました。
本当にいい話を聞けたとは思いますが、あとはご相談者さんと長男の再婚でしょうか。両方うまくいくことと、終活の成功を願いたいと思います。
加藤先生仰る「神も仏もいやしねぇ!」と銃を乱射するような激しい怒りと絶望感を持っている人のタイプよりも、どちらかというと相談者さんのような「今すぐに自殺したいわけではないが決して長生きもしたくない…」というようなぼんやりとした失望感に苦しめられている人の方が圧倒的に多いのでは思います(相談者さんは自殺未遂もされてるようですが…)あなたはまだマシだというような励まし方はどうなのかなと思いました。
大原先生の仰る通り、その日その日何かしらの喜びや楽しみを見つけて…というように、適切な言葉が見つからないのですが、ある意味では自分を誤魔化しながらやがて命が尽きるのを待つことしかできないのかなと感じました。先生の回答は正解だと思いますが、相談者さんは救われたでしょうか、それともまた小さな失望になってしまったでしょうか。私にはわかりません。
幸せは出来事じゃなくてそれを感じる心だと思います。日々、相談者さんや同じように感じている方々に小さな喜びがありますように。
すみません、大原先生ではなく大迫先生でしたね。失礼しました。
幸せを感じる心。本当にそうですよね。
人生の晩期に、ああ大変だったけど生きてて楽しかった、と思えるようになりたいです。
穏やかにいい話でした。
とてもいい老後だと思うのですが。
たくさんの人と話すと自分が幸せな事が見えてきそうに思いました。
なら、死にたくなる必要はないじゃないですか、に笑った。
大迫先生は法律だけじゃなく他もいい回答をされるなぁと思った。冷笑モードの時だって基本的に優しさが滲み出てる。
まあ、相談者は「あなたはお幸せよ」って言って欲しいだけなんだろうな。
本当に絶望した人は神仏すら恨む、ってのは加藤先生らしい重い言葉でした。神頼みなんかができてるうちはまだ余裕がある、は確かにその通りですよ。