デイにケアマネに優しい息子‥持てる幸せに気づかずお迎えを祈る79歳の余裕
(回答者に交代)
大迫恵美子:
こんにちは
相談者:
こんにちは
大迫恵美子:
脳梗塞で・・倒れられたのはいつ頃なんですか?
相談者:
2、3年前です。
大迫恵美子:
あー、そうですか。
それによって、前よりももっと辛くなりましたか?
相談者:
はい・・不自由になりました。
大迫恵美子:
うん、そうですね。
相談者:
あまり喋れません。
大迫恵美子:
はい
ご飯のときしかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ご長男と、顔を合わせないってことですけど。
相談者:
はい
大迫恵美子:
何かお話したりっていうことはあるんですか?
相談者:
いや、そんなに、話すことはないです。
大迫恵美子:
息子さん、前からそんなにずうっと無口な人なんですか?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ほかにね?、あなたはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
誰か、お話するような、例えばごきょうだいとか、
相談者:
あ、誰もいません。
大迫恵美子:
いないんですか?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうすると、ずうっとお1人?
相談者:
はい
大迫恵美子:
それはね、やっぱりちょっと辛いかもしれませんね。
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
今はね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
例えば介護だとかのことでね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ヘルパーさんがお家入るとか。
相談者:
はい。あ、ヘルパーさんは週2回?
大迫恵美子:
うん
相談者:
入ってもらってます。
大迫恵美子:
あ・・そういう方とはお話しますか?
相談者:
はい、します。
大迫恵美子:
うん。そういう方とお話すると少し気が晴れるでしょう?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
ありがたいです。
大迫恵美子:
あなたは、身の回りのことは、ご自身でおできになるんですか?
相談者:
はい。自分でします。
大迫恵美子:
ああ
ご飯を作ったりは誰がしてるんですか?
相談者:
あ、お弁当とってます。
大迫恵美子:
ああ、そうなんですか。
相談者:
ご飯だけ炊きます。
大迫恵美子:
あー、なるほどね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、なかなかね、お体も不自由で、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その上お話する人が周りにいないとね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
それはね、やっぱりちょっと辛いかもしれませんねえ。
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
例えばね?、介護の関係で、
相談者:
はい
大迫恵美子:
デイサービスとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういうところを利用できないんですか?
相談者:
あ、利用してます。
大迫恵美子:
そういうところに行くといろんな方に会うでしょ?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
ええ、そうでしょ?
相談者:
あまり話すことないです。
大迫恵美子:
でも、そこでは、体動かしたり、体操したりね?
相談者:
はい、します。
大迫恵美子:
それは少し楽しいんじゃないですか?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
はい
大迫恵美子:
周りの人とお話しないのはなんか理由があるんですか?
相談者:
苦手なんです。
話題がないから。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
わたし自身。
大迫恵美子:
でも、ほら、中にはね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
割と、お話するのが好きな人がいて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
話しかけて来たりっていうことないですか?
相談者:
はい、&#ます。
大迫恵美子:
あーあ・・そういうのをね?、別に自分のほうから話さなくても、
相談者:
はい
大迫恵美子:
「そうですね」「そうですね」って聞いてるだけでも楽しくないですか?
相談者:
楽しいです。
大迫恵美子:
うん。そういうところ行く機会を利用して、
相談者:
はい
大迫恵美子:
急にね、あなたのほうも性格が変わって明るく喋れるようになることはないと思うんですけど。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そんな無理なことは考えちゃダメですけど。
相談者:
はい
大迫恵美子:
人様のお話聞いてるだけでも楽しいならば・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういうところへ出掛ける機会が、もっと多いといいですね。
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
も、足が悪いから・・家から出ません、一歩も。
大迫恵美子:
ああ、でもデイサービスなんか行くときは迎えに来てもらえるんですか?
相談者:
はい、迎えに来て、もらってます。
大迫恵美子:
ああ・・まだね?、体が、動くのだし、ご自身でできることもあるのでね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
施設っていうか、そういう老人の方が集まるようなところへ入るっていうことはないかもしれませんけど。
相談者:
はい・・はい
考えてます、
大迫恵美子:
あ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
できるだけね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
人がいるところに、行く機会があったほうがいいみたいですけど。
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
デイサービスなんかの提供があるときにね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう、ことを、少し、お話になったりしてね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
「何かそういう機会がありませんかね?」とかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
「わたしがどこか行くところがありませんかね?」とかっていうようなね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ご相談事っていうのは、してみたことありますか?
相談者:
いえ、ないです。
大迫恵美子:
あー、ま、もちろん、すぐね?、そんなのは、はい右から左に「ありますよ」ってことはないと思うんですけど。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうやってその、あなたの悩みを誰かに聞いてもらうっていうことでもね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
だいぶ、気が晴れるんじゃありませんかね?
相談者:
はい、そうですね。
大迫恵美子:
誰とも喋らないで、ね?、お家に1人でいて。
相談者:
はい
大迫恵美子:
どこも出掛けられないで・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
いると、もう考えることが、もう、ね?、決まりきってきちゃうので。
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
そうすると、もう、つまんないし、嫌だし、死にたくなっちゃうってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
その辺りに原因があるんじゃないですかね?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
あとね?、ご長男がもうちょっと自分に優しくしてくれたらなあっていうような不満がありますか?
相談者:
え、優しいです。
大迫恵美子:
あ、優しいの?
相談者:
はい
大迫恵美子:
もし・・
相談者:
お買い物も一緒に連れてってもらいます。
大迫恵美子:
それなら死にたくなる必要ないじゃないですか。
優しい息子さんと一緒に暮らしてるんですから。
相談者:
はい、ありがたいです。
大迫恵美子:
ね?
相談者:
感謝しないといけないですね。
大迫恵美子:
うん。だって自分で産んで育てた子どもなんですから。
相談者:
はい
大迫恵美子:
なんにも喋ってくれなくったって、じわじわと、かわいいなと思うでしょう?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そう思うとそんなに、死にたいなんて考えなくてもいいんじゃないですか?
相談者:
はあ
大迫恵美子:
もっとね、楽しいことしたいなって毎日考えて。
相談者:
はい
大迫恵美子:
例えばさっき言ったように、今日はデイサービスに行けるとか。
相談者:
はい
大迫恵美子:
今日はヘルパーさんが来てくれるとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
今度デイサービスに行ったときに、そこの人に、自分のことちょっと聞いてみようかしらとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そんなことをいろいろ考えて。もう少し、自分にはちゃんと、今度することがあるっていうふうに考えてるとね?
相談者:
できればいいですけど。
なかなか自分からは。
大迫恵美子:
ま、自分からはできないって言ってると・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
何もすることがなくなっちゃうから、つまらないじゃないですか。
相談者:
はい・・はい
大迫恵美子:
難しいけど、できるかもしれない、やってみようかなって悩む、だけでもね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
それも1つのやることですから。
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを考えてみて。
あ、今日はやっと言えたみたいなことでも、すごく楽しいでしょ?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
だってできなかったことができるんだから。
相談者:
はい
大迫恵美子:
もう、そんなね?、すっごく毎日毎日笑いながら起きてね?、ニッコニコ、やりたいことできるなんていう人生は1回も、今までなかったし。
相談者:
はい
大迫恵美子:
これから先も1回もないのでね。
相談者:
まず、笑うことがない。
大迫恵美子:
ま、笑うってね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そんな朝から晩まで笑ってる必要はないんだけど。
相談者:
はい・・はい
大迫恵美子:
テレビの中で言ってることが面白くって笑うとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
人の言ったことが面白くてちょっと笑うとか。
相談者:
はい
大迫恵美子:
もう、それでも十分じゃないですかね?
相談者:
あ、そうですね。
大迫恵美子:
うん
相談者:
はい
大迫恵美子:
ツルッと笑ったり、ちょっと、あ、面白いと思ったらね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
こんな面白い話(はなし)してくれた、この人が、いて良かったなって思うと、
相談者:
はい
大迫恵美子:
少し楽しくなるじゃないですか。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ちょっとのことの積み重ねでしかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
毎日のことなんてないので。
ちょっと嬉しいことがあれば、「自分は得したな、自分は幸せだな」と思えますよ。
そう思えば、
相談者:
はい
大迫恵美子:
また、明日も何かいいことあるかもしれないなって思えるでしょ?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
うん
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから仏様にね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
手を合わせるときには・・「迎えに来てください」じゃなくて、
「今日もちょっと楽しいことがありました。明日もあるようにしてください」って、拝んだらどうですか?
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのね
相談者:
はい
大迫恵美子:
気の持ちようっていう言葉があってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
その言葉はちょっと、軽々しいと思うんですけど。
相談者:
はい
大迫恵美子:
結構ね、力を入れないと気の持ちようってモテないのでね?(苦笑)
相談者:
はい
大迫恵美子:
気の持ちよう良くしようって努力してるとね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ちょっとずつ、いいことがあるっていう感じだと思うんですよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからね、ぐっと力を入れてね?
今日はもう1つぐらい、何かいいことがあるかもしれない・・
「あ、あった!」ってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そんなふうに、考えてると、元気も出るんじゃないでしょうかね。
相談者:
あー、そうですね。
大迫恵美子:
うん
相談者:
はい
大迫恵美子:
加藤先生もちょっとおっしゃってたようにね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そんなにあなたはね、不幸せな人ではないんだと思うんですよ。
相談者:
そうですか。
大迫恵美子:
うん、だって、まだお迎えに来てくださいって言ってる間はね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
それはまだ余裕ですよ、ほんとに。
相談者:
・・
大迫恵美子:
余裕があるっていうことは、力を入れればね?、今日の1つ楽しいことがあったって、
相談者:
はい
大迫恵美子:
考えられるってことですから。
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを見つけて考えてるときのほうがずっと幸せなので。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そんな、死にたいなんて考えなくても、良くなると思いますよ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
頑張ってください。
相談者:
はい、ありがとうございました。
大迫恵美子:
はい
(再びパーソナリティ)
正直、こういう相談に大迫先生はミスマッチかなと思っていましたが、杞憂でしたね。さすがです。
先生のことを冷たいの理屈っぽいのと仰る向きもありますが、優しさを持ち合わせているからこそ理不尽に対しては強くなれるんですね。今日の加藤先生の「いい話を聞きましたねぇ」は本当に感服した気持ちがこもっているように感じました。
本当にいい話を聞けたとは思いますが、あとはご相談者さんと長男の再婚でしょうか。両方うまくいくことと、終活の成功を願いたいと思います。
加藤先生仰る「神も仏もいやしねぇ!」と銃を乱射するような激しい怒りと絶望感を持っている人のタイプよりも、どちらかというと相談者さんのような「今すぐに自殺したいわけではないが決して長生きもしたくない…」というようなぼんやりとした失望感に苦しめられている人の方が圧倒的に多いのでは思います(相談者さんは自殺未遂もされてるようですが…)あなたはまだマシだというような励まし方はどうなのかなと思いました。
大原先生の仰る通り、その日その日何かしらの喜びや楽しみを見つけて…というように、適切な言葉が見つからないのですが、ある意味では自分を誤魔化しながらやがて命が尽きるのを待つことしかできないのかなと感じました。先生の回答は正解だと思いますが、相談者さんは救われたでしょうか、それともまた小さな失望になってしまったでしょうか。私にはわかりません。
幸せは出来事じゃなくてそれを感じる心だと思います。日々、相談者さんや同じように感じている方々に小さな喜びがありますように。
すみません、大原先生ではなく大迫先生でしたね。失礼しました。
幸せを感じる心。本当にそうですよね。
人生の晩期に、ああ大変だったけど生きてて楽しかった、と思えるようになりたいです。
穏やかにいい話でした。
とてもいい老後だと思うのですが。
たくさんの人と話すと自分が幸せな事が見えてきそうに思いました。
なら、死にたくなる必要はないじゃないですか、に笑った。
大迫先生は法律だけじゃなく他もいい回答をされるなぁと思った。冷笑モードの時だって基本的に優しさが滲み出てる。
まあ、相談者は「あなたはお幸せよ」って言って欲しいだけなんだろうな。
本当に絶望した人は神仏すら恨む、ってのは加藤先生らしい重い言葉でした。神頼みなんかができてるうちはまだ余裕がある、は確かにその通りですよ。