つい川へ‥教員の一番大切な適格性を持ちながら嫌になったワケ

テレフォン人生相談 2024年7月1日 月曜日

学校から見れば親がモンスター
親から見れば学校がモンスター
大人から見れば子がモンスター

それぞれの視点で楽しめます。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)

相談者: 女30独身ひとり暮らし

今日の一言: 教育とは共に希望を語ること。

加藤諦三:
もしもしい?

相談者:
もしもしい。

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしくお願いいたします。

加藤諦三:
はい、最初に、年齢を教えてください。

相談者:
30歳です。

加藤諦三:
30歳、結婚してます?

相談者:
結婚はしていません。

加藤諦三:
そうすと今、お一人で住んでんですか?

相談者:
はい、ひとり暮らしです。

加藤諦三:
はいわかりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、どんな相談ですか?

相談者:
あたしはあ、教員をしているんですがあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
3、度の、休職をしています。

加藤諦三:
はい

相談者:
でえ、今回、3度目の休職なんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
その3度目えー、が、自殺未遂、のような、形になってしまいまして・・

加藤諦三:
フースー(鼻息)

相談者:
川、から、飛び降りようとした、ところにい、

加藤諦三:
ええ

相談者:
通り過ぎた方が、警察に通報してくださってえ、

加藤諦三:
ハア、フ、ハア・・(息使い)

相談者:
・・

加藤諦三:
じゃあ、たまたま、知らせてくれた、から、助かったということですね?

相談者:
はい、そうです。
で、そこでえ、初めて、死というものを、自分の中に持ってるんだなって感じてえ、

加藤諦三:
うん

相談者:
3回目の休職に・・今、いるところです。

加藤諦三:
飛び込む時ですねえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
「もう生きるのヤダ」、「飛び込もう」っと思ってえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
飛び込んだんですか?、それとも、

相談者:
はい

加藤諦三:
自然、と、水に、ひかれるようにして、 スーッと・・ですか?

相談者:
後者ですね。
家の近くにい、川があるのは知っていて。

加藤諦三:
う、うん。

相談者:
すごく気持ちが、フワフワした状態、で、その日はいてえ。
「あ、川が、ある。歩いていける」と思って、ふらふらと行、ってえ・・

加藤諦三:
スースー(鼻息)

相談者:
橋、の上に、座ったんですね・・

加藤諦三:
・・あなた、小さい頃からあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
母の、愛とかあ、父性、

相談者:
はい

加藤諦三:
父なるものの。

相談者:
はい

加藤諦三:
そういう、その・・肌と肌とが触れ合うような、親子の関係というものは、

相談者:
はい・・

加藤諦三:
なか、ったん・・

相談者:
そうですね・・けが、らわ、しい、ものだと・・思って、いましたね・・

加藤諦三:
なかったですよね?

相談者:
はい・・

加藤諦三:
自然と、水に、引かれるようにして、

相談者:
うん・・

加藤諦三:
飛び込む場合っていうのは、

相談者:
はい・・はい

加藤諦三:
基本、的な、愛情要求が満たされてないことが多いんだよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
それで、今日のあなたの、相談っていうのはどういうことですか?

相談者:
初めてハッと・・自分の中に、そういう、願望というか・・そういうものがあることに気づいて、

加藤諦三:
ええ

相談者:
これからどういうふうに、自分を修正して生きていけばいいのか?

加藤諦三:
あああ・・

相談者:
なんかこう・・(涙声)道筋がわからなくな、ったというか、

加藤諦三:
なるほどね。
だけど、自然と、川の中に飛び込む・・水への憧れの中には、

相談者:
・・

加藤諦三:
母の愛は全く知らなくてえ、

相談者:
う・ん・・

加藤諦三:
皮膚感覚として、そういうものの欲求が・・

相談者:
うん

加藤諦三:
ない人が、自然な形で、

相談者:
うん

加藤諦三:
飛び込んでいくっていう。
だから・・愛情、というものを、知らないで、

相談者:
うん

加藤諦三:
成長した人には、そういう願望、は、あるんですよね。

相談者:
なるほど・・

加藤諦三:
小さい時に、だって・・

相談者:
はい

加藤諦三:
お風呂に入るのにい、

相談者:
はい

加藤諦三:
大根を洗うように洗われる、て、お風呂に入る人もいればあ、

相談者:
は、はい・・

加藤諦三:
本、当に、肌と肌とを、触れ合いながら、お風呂に入る、母と子供っていうのもいるわけですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
エモーショナルヘルスという言い方するんですけどね?

相談者:
はい

加藤諦三:
感情的健康な人と、

相談者:
はい

加藤諦三:
感情的健康でない人と、どうしても出てきちゃうわけです。

相談者:
はい

加藤諦三:
親が違いますから。

相談者:
はい

加藤諦三:
それで、そういう・・ 感情的な、健康に、欠けている場合には、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの、ような、ことっていうのは、起きてくるんですよね。

相談者:
はい・・

加藤諦三:
であなた、30歳ですけれども。生まれてから考えて、自分の人生っていうのは・・自分の中に、願望というものは、あって当然だなあという、ふう、に、今、思ってるの?

相談者:
本当に、この仕事を、してからあ、

加藤諦三:
うん

相談者:
ネガティブな、ものが・・増え始めたというか、芽生えたと感じてます。

加藤諦三:
教員になってから、自分の中に・・否定的な、いろんな感情が、

相談者:
うんうん

加藤諦三:
芽生えてきた、ということ?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
すと、教員である、ことが、嫌いなわけね?

相談者:
そう、です、ね。
正直に言うと、そう、思ってます(含み笑い)。

加藤諦三:
いや、正直に言うことによって、人間は救われるから、

相談者:
ア、ハ(苦笑)

加藤諦三:
大変いいことですよ?

相談者:
(吸って)

加藤諦三:
むしろ、あなた、「私は教員だ」っていうこと、今、ここで・・はっきり、言ったことでえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
少し、楽になんない?

相談者:
なってます・・はい。◆#$

加藤諦三:
で、

相談者:
はい

加藤諦三:
今日の相談というのはあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
30歳で、自分の中に、死への願望があるということに気がついたと。

相談者:
はい

加藤諦三:
それで、この私を、どうしたらいいか?ということね?

相談者:
はい、その通りです。

加藤諦三:
大変、む、ず、か、しい、相談だよね?

相談者:
はい・・◆#

加藤諦三:
今日は、スタジオに、

相談者:
はい

加藤諦三:
弁護士の、中川潤先生がいらしてるんですけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
中川潤先生は、職業は弁護士ですけれども、

相談者:
あ、存じ上げてます。

加藤諦三:
なんでも、かんでも、合理性・・論理性だけで、物事を解決、しよう、というような、

相談者:
はい

加藤諦三:
カチカチの弁護士では、ありませんので、ご意見を、伺ってみたいと、思います。

相談者:
はい

(回答者に交代)

「つい川へ‥教員の一番大切な適格性を持ちながら嫌になったワケ」への13件のフィードバック

  1. 自身の本質に気付けたのは良かった。聡明な方でしょうし、子どもへの愛情もある方なので、素晴らしい教師になれると思います。モンペはどこにでも一定数いますから、まともに対話できませんから 一人で抱え込まず相談できる善き先輩がいるといいですね。助かった命、大切にしてほしい。

    1. 教員免許は大学に通えば比較的簡単に取れるのでなんとなく教師を選び挫折する方も多いのでしょうね。辛いなら無理せず違う道を選択するのもいいと思います。

      1. 教員免許が簡単に取れる?それっていつの話?
        教育大学で専門に勉強するか、そうじゃなければ自分の専攻の講義が終わった夕方から夜までみっちり教職の授業とテスト受けないといけないし、教育実習以外にも何度も実習があって、その間バイトはできないし各種ワクチンも自己負担だしで経済的な負担も大きいですよ。

        それだけ努力した上に何年も臨時雇いで働いてようやく正規の教員になれても、子供に向き合うという本業以外の困難が多すぎるから、今回の相談者みたいに心を病んだり志半ばで離職する人が多いのに…

  2. 昔は日本中に話題の「熱血教師」がいたと思いますが、サラリーマン的思考で打たれ弱い教師が増えたんですかね?それほど人材が集まらないと…

  3. ラジオ放送を聴いた範囲での私見。
    未遂するくらい深刻な精神状態のようなので、急いで精神科受診するべき。

    1. 休職してますから、診断書提出しているでしょうから通院していると思いますよ。

  4. 学校業界も働き方改革が進んでいるとはいえ、やっぱり大変ですよねえ。今の親は昔に比べてある意味キツいですが、御自愛しながらでしょうか。

  5. 中川先生、最高ですね。
    相談って、解決だけが答えじゃなくて、理解して聞いてくれる人がいるって、とても大切なんだなって思いました。
    相談者さんの声が明るくなってよかった。
    テレフォン人生相談に相談してよかった、そんな風に思える回でした。

  6. 本当に教員は大変だと思います。
    私が子供だった30数年前よりもいわゆるモンペも増えていますし…
    本当に大変(2度目)なり手が減るのも納得です。
    相談者さん、無理そうだったら子供に関わるほかのお仕事もありますし
    無理なさらないで欲しいです。
    相談者さんみたいな方を失うと社会にとっても大きな損失です。
    何より相談者さん自身が幸せになって欲しいです。

  7. 中川先生、親身に答えてくださってますが、その「やり過ごす」ってのが、なかなかできないんですよね〜…。
    私は50代前半で退職しました。保護者より年上になり子育て経験もあるせいか、モンペに悩まされることはなかったのですが、私の場合は職場の人間関係で。
    この方は若いし優しいから保護者からも言われ放題だったのかな?周りの人に相談と言ってもその時の職場環境にもよりますよね。でも管理職には相談してみてもよいかも。
    子どもはかわいいから教室に行けば悩みは忘れますが、独特な閉塞感があるんですよね、学校って。自殺まで考えるぐらいなら退職して違う仕事に就いた方がいいですよ、まだ若いんだし。

    1. 50代より若いのは間違いないが女性が30からやり直すというのもそれはそれで大変。

  8. ひとえに教職と言っても伝説のダンベルおばさんみたいな鬼メンタル(それはそれで何かの精神疾患?)もいれば相談者のようなガラスメンタルもいるのですね。どっちにしてもふつうの精神状態ではやっていけない仕事なのでしょうね。

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