成長しない自閉の次男に家族みんながエネルギーを吸い取られイライラ
テレフォン人生相談 2024年8月17日 土曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女44 夫44 長男高校2年 次男中学3年
今日の一言: 愛着人物との関係が不安定だと生涯尾を引きます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あっ、もしもしぃ。
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、よろしくお願いいたしますぅ。
加藤諦三:
はい。最初に、年齢を教えてください。
相談者:
はい、私、44歳。
加藤諦三:
44歳。結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
はい、同じ44歳、です。
加藤諦三:
44歳。お子さんは?
相談者:
はい、長男、高校2年生。
加藤諦三:
はい
相談者:
次男、中学3年生です。
加藤諦三:
じゃあ今、4人で暮らしてんですね?
相談者:
はい、そうですぅ。
加藤諦三:
はい、わかりました。で、どんな相談ですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
フー、フー(鼻息)
相談者:
中学3年生の子がぁ、
加藤諦三:
んはい
相談者:
あのう、自閉症スペクトラムと、軽度の知的障害があるんですけれども。
加藤諦三:
・・はい
相談者:
この子と関わっていると、家族みんながこう、ため息ばかりで、鬱っぽくなってしまってぇ。
加藤諦三:
はい
相談者:
今までは、「まだ保育園だからあ」とか、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのう、「まだ、小学生だから」っていう風に、希望を持って育ててきたんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
今、中学3年生になって、
加藤諦三:
うん
相談者:
・・何一つ、こう、生活力が身についていなくてぇ。
加藤諦三:
う、ん・・
相談者:
今までこう、頑張ってきて、成長がゼロだと、こう・・なんかもう、嫌になってきてしまってぇ・・
加藤諦三:
はいはいはい・・
相談者:
はい
加藤諦三:
自、閉、症、というのは、具体的には、どういう、日常生活が、問題があるわけですか?
相談者:
そうですね、小さい頃はもう少し無邪気ぃー、だったと思うんですけどぉ。
加藤諦三:
はい
相談者:
今はなんかこう・・昔よりも、さらに、こう、自閉的な感じがひどくなってきてしまっているような感じでぇ。
加藤諦三:
はい
相談者:
部屋の中を、行ったり、来たりぃ。うろうろ、うろうろ・・ボーっとしたりとかあ。
加藤諦三:
はい
相談者:
日常のルーティンをこう、何度も何度も・・教えてきてるんですけど。
加藤諦三:
はい
相談者:
何一つ、こう・・身についていなくてぇ。
加藤諦三:
うん
相談者:
学校に手紙を忘れてきてしまったりだとかぁ、
加藤諦三:
はい
相談者:
歯磨きをしてもぉ、あの、うがいをしてる間に、歯ブラシを洗うの忘れてしまうとかぁ。
加藤諦三:
はい
相談者:
ご飯を・・よくこぼすんですねぇ、ボロボロ、ボロボロ・・
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。で、食事中に、あの、左手を使わないのでえ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「左手を、使うように」って言っても、右手だけでこう、食べて、お茶碗・・が、ズルズル、ズルズル、こう、ずれていっちゃったりとかぁ。
加藤諦三:
うん・・
相談者:
「奥の、お皿のものは、手前に持ってきてぇ」って言っても、手を伸ばして、袖を汚してしまうとかぁ。
加藤諦三:
うん・・
相談者:
朝の身支度も、1から10まで言わないと、できなくてぇ。
加藤諦三:
うん
相談者:
私も、ずうっと、つきっきりってわけにはいかないのでぇ。
加藤諦三:
んなあ、そうですよね?、お、
相談者:
はい、あのう、
加藤諦三:
お兄さんもいるもんね?
相談者:
そうですねえ。
加藤諦三:
はい
相談者:
何かこう、私が伝え忘れたことがあると、もちろん、自分から気づいてやることはないので。そのまま忘れぇ、た、状態で、きてしまう・・
加藤諦三:
うんん・・
相談者:
はい
加藤諦三:
お兄さんとの関係とか、
相談者:
はい
加藤諦三:
お父さんとの関係では、どうなんですか?
相談者:
そうですね、私が少し、疲れてきてしまったのでぇ。
加藤諦三:
ええ
相談者:
歯を磨いたら、歯ブラシを洗う、とか、学校から帰ってきたら、手紙を出すとか、そういう、のを、少し、主人が、やってくれるようになったんですけどもお。
加藤諦三:
うん、◆#$
相談者:
主人はすごく優しいんですけども、やっぱり、ずっと一緒に・・そういう風に関わってるとぉ、どうしてもイライラしてしま、う、ようで。
加藤諦三:
ええ
相談者:
本人がいないところで、やっぱり・・ 小言を言ってえ・・
加藤諦三:
ああ、ああ・・
相談者:
「ったく、あの、馬鹿が」とかって、やっぱりこう、言ってたりぃ、
加藤諦三:
うん
相談者:
するんですねえ。
加藤諦三:
うん、うん、うん。
相談者:
でえ、上の子もやっぱり、見てるとぉ・・「 昔ってこんなんだったっけ?」って言ってぇ・・
加藤諦三:
フーフー(鼻息)
相談者:
やっぱりイライラ、してたり。目に涙を浮かべてたりしてぇ・・みんな、同じ、思いっていうかあ・・
加藤諦三:
う、ん・・
で、今日のあなたの相談としては、その・・2人のお子さんがいて、
相談者:
はい
加藤諦三:
その、下の子が、 この知的障害っていうの・・誰が言ってることですか?
相談者:
3ヶ月、前ぐらいに、あのー・・検査をしましてぇ、そのような結果が・・に、なりました。
加藤諦三:
検査をして?
相談者:
はい。私の方が、児童相談所に、連れて行って検査をしてもらってえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういう結果あ、が、出たんですけども。
加藤諦三:
ああ、ああ・・児童相談所に行ってね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、わかりました。
それで、今日の相談っていうのは?
相談者:
はい
加藤諦三:
この・・中学校3年の子の、自閉症的な傾向を、
相談者:
はい
加藤諦三:
どうしたらいいか?っていうことですか?
相談者:
そうですね、あのう・・中学3年生なんですけど、赤ちゃん言葉を使ったりぃ、
加藤諦三:
はい
相談者:
「いい子いい子をしてくれ」っていう風に、頼・・んできたりとか。あのう・・
加藤諦三:
あああ、「いい子いい子してくれ」ってことは、いい子いい子、して・・欲しかった時に、
相談者:
うん・・
加藤諦三:
いい子いい子して、もらってなかったんじゃないのかなあ?
相談者:
赤ちゃん言葉を使ったり、そのお、
加藤諦三:
あい
相談者:
赤ちゃんのように、振る舞ってくるのでえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
すごく、こう・・はぁい・・ 「しっかり!男らしく!」とかって、
加藤諦三:
はい・・
相談者:
そういう風に言ってしまうんですけどもお。
加藤諦三:
はい。で、どうしたらいいか?ということですね?
相談者:
家族が、みんなこう・・それぞれ頑張ってるのにぃ、この子ー、と、関わると、こう、なんかこう、エネルギーを吸い取られ・・てしまっているような。なんか、みんな、イライラしたり、がっかりしたり、落ち込んだりっていう・・ 家の中が、そういう雰囲気になっているのでぇ、どんなふうに、こう、導いていってあげたらあ・・あのう、この子にも、家族にも、
加藤諦三:
いいか?ということですね?
相談者:
はい。
加藤諦三:
はい、わかりました。
今日はあのう、スタジオに・・まあ、幼児教育については、もう、この人、が、第一だと私は思ってますけど、幼児教育研究の、大原敬子先生に、伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)
今週はヘビーな相談ばかりだったけど、今回が一番いたたまれなかった
相談者の悩みはわかるけど、やってきたことは悪手だらけだ
相談者、今まで療育相談とかに行ってたんだろうか
児相で知的障害の判定を受けたのは3か月前でも、特性があるなら手帳がなくても療育は受けられるし、放デイとか児発も利用できたはず
そこでスタッフとか他の利用者の親御さんと話したりしたら、子どもへの接し方や将来のこともいろいろ知れたはずだけど、きっとそういうことは何もしてこなかったんだろうな
大原先生のアドバイスにも「私は大変だ、そんなこと聞きたくない」感が出てたし
次男もできないことが多すぎて、相当自尊心がすり減ってる
だからこそ母親にだけは認めてもらいたいから「いい子いい子して」なんだろうけど、そこで「しっかりしろ男だろ」ってのは本人にはさぞキツかろう
家族にも厄介者扱いされてることは本人にもしっかり伝わってるよ
相談者含めて、家族が誰も次男のハンディを受け入れられてない
障害認定を受けて療育手帳を取ったなら、家族がすり減らないためにも積極的に障害福祉サービスを利用した方がいい、手当制度もある
ただ、最後の加藤先生とのやり取りで「間に合いますでしょうか」って訊いてたけど、生活習慣を身に着けさせるタイミングとしてはかなり遅いし、今から療育開始だったとしたら相当厳しい
何より、相談者含めた家族が、次男に求めるレベルを修正しない限り、いつまでもイライラは続くし、誰も幸せにはなれまい
大原先生が以前、人は何歳になっても誰かにあやしてもらいたい生き物、と仰ってました。
このお母さんも誰かに褒めて貰えたら、もっと勇気が出て、
生まれてきてくれてありがとう、と次男に心から言えるのかも。
あるいは地獄のような人生の修羅場を経験したら
怖いもんなくなり、勇気が出るかも。
自分も人生の後半過ぎて、緩い地獄が色々あり、
やっと勇気らしいものが出てきた感あるので
頑張って戦って下さい。
大原先生、幼児教育には一家言あって相談者の子どもが小学生までなら非常に役立つアドバイスだと思うよ。
愛情たっぷりに、その子のペースに寄り添って生活を教える。
しかし相談者の次男はもう中3、進路や身辺自立を考えたら外部の福祉や支援の手段に言及できれば、より良い話になったろうと少し消化不良気味だ。
わたしの甥(31)が知的障害を伴う自閉症なのですが、2歳で自閉症の診断を受けてからずっと専門の医師、教師の指導を受けています。妹夫婦は、早い段階で診断が出たのは良かったと言っています。甥の能力、特性に沿った教育を受けることができたことは勿論、周りの家族がどう対処したらいいかなどの相談に専門家がのってくれるのは本当に心強いそうです。保護者同志の支えも大きいそうです。
相談者さんの息子さんも これからは適切な治療や指導を受けさせてあげて欲しいものです。これも妹から聞いた話ですが、自閉症と診断されても現実逃避して、何もしない保護者もいるそうですから。
自閉と軽度知的の息子を持つ親です。この相談を聞かれた方は酷い親だという感想を持たれるのかもしれませんが、同じ立場の者としてはその苛立ちや苦しみが痛いほど共感できました。
パッと見は普通なんだけどできそうでできない、言葉が浸透しない相手との生活は本当に「何回言ったら分かるの!?」と頭を掻きむしりたくなる瞬間があります。
その一方で、この相談の本質は障害受容と障害への理解がやや薄いことではと感じました。
成長するにつれて「治る」ようなイメージをしていたように聞こえましたが、治らないから障害なわけで。自閉特性が濃くなったり知的の診断も軽度→中度と変わることだってままあることです。
生活のルーティンが身につかないのも知的障害があるからです。そもそもの理解や長期の記憶能力に難があるので本人は頑張ってもできないことはできません。
ウロウロするのは自閉の常同行動かもしれません。そうやって本人なりに落ち着こうとしているのかもしれません。
全体的に無理な、過度な期待を抱いては勝手に裏切られたような気持ちになっている印象を受けたので、ありのままの姿を「この子はこういう子」だと前向きに諦めなければなりません(これは障害の有無関係ない気もします)。3ヶ月前に初めて診断されたのか、幼少期から分かっていたのかは分かりませんが、せっかくの先生方のアドバイスも今は相談者さんに響く段階ではなさそうだと思いました。
自助会、親の会、ペアトレ、カウンセリング等で障害について学び受容することでしかこのイライラは軽減しないと思います。親の葛藤もまた無くなりはしませんが、マシにはなります。
この息子さんの障がいのレベルはだいぶ重いのでは?「部屋をウロウロ…」で、ちょっとそう感じた。
今特別支援学校に通ってるなら、そちらの教員に相談した方がいいような…。
幼少期はまだかわいいけど、大きくなってくると正直怖い。家族もだいぶ煮詰まってるね。
リアルタイムで聴いていましたが、ご相談者さん、次男を精神科で診てもらったらいいのではないか?
異常なしなら見守りながらになるが、ありなら高校ではなく、高等養護学校検討もあるんだろうなあ。
障害者手帳申請→許可なら取得もあり得るだけに、出来るだけ早目に予約→通院してもらいたいです。
ところで、大原さんが回答者ということなので、夏休み子育て特集は週末版もやる珍しい企画かなあ?
自閉症の子供の親です。
言葉での指導は意味がありません。
言葉は、消えてしまうのです。
歯磨きのジグを作り、シャワートイレ着けて下さい。
健常者になることはありません。
出来ることコツコツするしかありません。
頑張って欲しいです。