DINKSナレの果て。ボケかけ夫の被害妄想と「これ醤油かけるの?」すらストレス

(回答者に交代)

森田豊:
もしもし、森田です。

相談者:
はい、よろしくお願いします。

森田豊:
よろしくお願いします。
認知症の旦那さんとの付き合い方、ということなんですけれど。

相談者:
はい

森田豊:
あなたと同じ辛い思いをされてる方って、非常に多いかと思うんですね。

相談者:
そうなんですか。

森田豊:
ええ。
私の母も、25年余り、認知症患って、

相談者:
あ・・

森田豊:
どうして接していっていいのか、私も最初の10数年分からず、苦労しました。

相談者:
あーあーあ、そうなんですか。ッ(苦笑)

森田豊:
いくつかお伺いしたいんですけれどお、

相談者:
はい

森田豊:
まあ、被害妄想みたいなものが強く症状として出てらっしゃるということですよね。
この認知症で、いろんなタイプがあるんですけど。典型的な症状というのは、

相談者:
はい

森田豊:
例えば・・ま、食事したことを忘れてしまうとか、

相談者:
ああ・・

森田豊:
電気製品の使い方がわからなくなるとか。

相談者:
ああ、そ、

森田豊:
薬を飲み忘れる・・

相談者:
それはあります。

森田豊:
どんな、具体的に、どんなことあります?

相談者:
食事出してもお、いつも食べてるもんです、が、これどうやって食べるのかあ・・聞く、こともありますしい。「これ、醤油かけるのか?」とか、そういうことも聞きます、しい・・

森田豊:
・・

相談者:
・・急に、怒りっぽくなるっていうか、すぐ怒るんですよねえ。

森田豊:
攻撃的になったり、暴言を吐いたり?

相談者:
暴言ですねえ。

森田豊:
暴力とか振るったりとか、それはないですか?

相談者:
ああ・・たまには、ありますよ。

森田豊:
旦那さんは、ご自身で、認知症だとか、物忘れがひどいな、とか、そんなふうなことは、自覚されてますか?

相談者:
あまりしてないんですねえ。

森田豊:
お話からすると、ほんと典型的な認知症なんでしょうが。ま、しかしながら・・かなり進行して、身の回りのことが全くできない・・とか、命に危険が生じるような、トラブルが生じてるっていう、ほどでは、ないような気がしますね?

相談者:
・・

森田豊:
1つ気になるのがですねえ、あの、「浮気をしたんじゃないか」という風に、あなたに、言ってこられるということなんですけど。ご自身のね?・・例えば、旦那さんが過去に浮気したことで、夫婦の間でトラブルが起きたとか、

相談者:
ああ、そういうことは全然ないです。

森田豊:
ああ、全くないんですか。

相談者:
ないんです。

森田豊:
ふうん・・ま、突然、この・・85歳になってそういう話が出てきたっていうことですね?

相談者:
そう、そうなんです。

森田豊:
うん・・だから、何も・・そこら辺は、原因もなく、急にこう、被害妄想みたいなものが、出てくると。
まあ、おそらく・・お2人とも、そういう、不倫とか浮気とかとは、無縁なのかもしれませんけれど。

相談者:
(含み笑い)そう◆#$、そういうこと。

森田豊:
ただ・・2人がすごく仲良かったんでえ、もう・・ありえないことだけれども、その、愛情の表現としてえ、「浮気してるん、じゃないか?」とか、色んな詮索してきて、あのう、表現してるっという風にも、考えられるかなと思うんですけど。

相談者:
あーあ・・

森田豊:
ま、いろんな形で、そういうふうにして、認知の異常というか、発想の異常っていうのは出てくるの、ですよね?

相談者:
あーあ。

森田豊:
ただ、あなたとしては受け入れられないんでしょうね、それをね。

相談者:
え、下手に・・言い訳すると、余計ダメなんで。・・エッ(苦笑)・・

森田豊:
うん・・病院とかあ、医師、に、かかってえ、アルツハイマー型認知症とか、レビー小体型認知症とか、何か、そういった具体的な話。あるいは、薬の投薬とか、あ、言われたこと、ありますか?

相談者:
いやあ、無いんですけどねえ。

森田豊:
うーん・・

相談者:
薬は、色々飲んでるみたいですけどお・・

森田豊:
ううん・・やはりまあ、とんでもない、く、進行したっていう、状況では、ないかと思うんですよね?

相談者:
はい

森田豊:
ただ・・そのう・・これ以上やっぱ、認知症を進行させると、あの、命にも、危険とかも、出てきますのでえ。

相談者:
ええ

森田豊:
やはり、医療機関との、橋渡しというか。あの、きちんと投薬を受ける。そして・・あの、薬を服用する、などの、管理などを、あなたがあ、しっかりしてあげるってことは、まあ・・とにかく、大事なことかなと思いますね?

相談者:
ああ・・

森田豊:
あと、あのう、お薬だけに頼らずですねえ。まあ、あのう、

相談者:
はい

森田豊:
認知症の多くが、アルツハイマー型認知症のことが多いんですが、

相談者:
はい

森田豊:
その場合には、人との会話、とかが、とても大事になるのでえ、

相談者:
あー・・◆#$

森田豊:
あなただけでなく・・他の方との会話っていうのは今、どうなってますか?

相談者:
2人とも、人付き合いが悪いっていうか、あのう・・お友達もないんですよ。

森田豊:
まあ、あのう、友達の数を増やすっていうのは、なかなか難しいかと思いますけれど、

相談者:
ええ

森田豊:
どっか、みんなで集まるところ、とかを、見つけるとか。あるいは、そのお・・介護、に関わる方々に、そういう集いがあるので、そというところに、まあ、最初は抵抗を示すかもしれませんし、

相談者:
あ・・

森田豊:
私の母もすごく抵抗を示しましたけれど、そういうとこに積極的に参加させる、橋渡しをされた方がいいかもしれませんね。
ま、人と接したり、まあ、お魚などのDHAEPAなどを食べたり、あとは趣味、など、少おし、ちょっと、興味のあるもの・・なんかゲームみたいなのでもいいですし、何か、あの、新しいものが見つかればと思いますけれど、

相談者:
ああ・・

森田豊:
そんな気持ちで、いてていただきたいですね。

相談者:
あーあ・・

森田豊:
で、問題はですね、今あなたが困ってるう、旦那さんとの付き合い方、なんですけれどね?

相談者:
・・

森田豊:
まずはですねえ、旦那さんの言うことを、イライラしたり、否定したり、叱ったりしても、これは、意味がないと思った方がいいんですよね?

相談者:
・・そうですね。

森田豊:
うん・・

相談者:
私もそう、思いだしました。フフ(苦笑)

森田豊:
うん・・あの、やはり、元気だった頃の、昔のあるべき姿っていうのを・・追い求めてるんじゃないんですかね?、あなたは。

相談者:
そういうこともありますけどお・・ま、色々、喧嘩したりい・・して、「ああ、これはダメだ」って、のが、わかっては来てるんですけどお。私も、おしゃべり、苦手だし・・喋らないし・・っていう、(含み笑い)生活をしてるもんですから。

森田豊:
まあ、以前・・仲良く過ごされてたんじゃないかなと思うんですね?
で、今、やはり、1つの老化として、認知症っていうものを発症して、あなた自身が、旦那さんの病に対して、まだ、こう、受け入れられてないっていうところが、ここの・・おお、本質にあるんじゃないかなと思うんですよね?

相談者:
あーあー・・そうですね。

森田豊:
で、どうしたらいいかなんですけれどね?

相談者:
はあい

森田豊:
うーん、まずはですねえ、これは老化現象で、どうすることもできないんだって、少し・・諦めるっていう方向に、向かったらいいんですよね。

相談者:
・・うーん・・あ、そうですね

森田豊:
あのう、やっぱり・・身内が認知症になるとですね、最初は戸惑いますし。

相談者:
はい

森田豊:
また、混、乱、しますよね。

相談者:
そうなんです。

森田豊:
今の、あなたの状態が、まさしく、戸惑いと混乱なんだと思いますね?

相談者:
・・

森田豊:
ただ・・ゆっくり、落ち着いて、時間経過を見ていくと、だんだん、少しずつ、諦めてきて、

相談者:
はい

森田豊:
割り切れるようになっていって、最終的には、旦那さんの今の状態を、受け入れられる・・ようになるんだと、私は思っています。

相談者:
はい

森田豊:
自分自身も、20数年間の間に、母の認知症を受け入れるのに・・そうですねえ、発症してから、5年か6年経ってようやく・・「あ、母、認知症なんだな、仕方ないんだな、これを受け入れよう、うまく母の言うことを聞こう」と、思ってきた実体験があります。

相談者:
んああ・・そうですか。

森田豊:
え、医師の私でも、数年かかったんで。一般の方だと、もっとかかっても仕方ないんです。

相談者:
アハッ(苦笑)・・そうですねえ。

森田豊:
それまでの間ですね、お勧めしたいのは・・真面目に返事をしない・・っていうことが大事なのかなと思うんですよね。

相談者:
そうですね。

森田豊:
うん・・だって、浮気したことあるって、あなたしてないんですよねえ。

相談者:
・・し、◆#、てありません(苦笑)

森田豊:
真面目に、「浮気してません」って、言い続けたところで、言い争いになるじゃないですか。

相談者:
そうですねえ。

森田豊:
あああー、また変なこと言ってんな、うちの旦那。でも、それを受け入れなきゃいけないんだな、もしかしたら、ずっと、今も、私のこと好きだったんだなあって・・そんなふうに、

相談者:
ウフフ(苦笑)

森田豊:
思えるような日が、来ればね?、これは・・旦那さんに、ちょっとうまく・・やりくりできるようになるんじゃないかなと思うんですよね。

相談者:
そうですねえ。

森田豊:
あと・・説得しないということと。イライラしないで・・なんか、イライラしたときは、数秒置いてから、返事をすると。
しかしながらですね、決して放置しないで、まあ、も、寄り添ってあげるっていうこと・・その距離感が、とても大事なんじゃないかなと思います。

相談者:
そうですねえ。はい・・

森田豊:
参考にしてください。

相談者:
はい

森田豊:
柴田理恵さんにお戻しします。

(再びパーソナリティ)

「DINKSナレの果て。ボケかけ夫の被害妄想と「これ醤油かけるの?」すらストレス」への13件のフィードバック

  1. 相談者は85才、夫も85才で軽い認知症と診断された。被害妄想が強く、女性のケアマネージャーからの電話も彼氏からではと嫉妬妄想も強い。夫婦で人付き合いが苦手でお友達も居ない。このままでは夫の認知症が悪化し、相談者か追い詰められてしまいそう。森田先生から、ご自分のお母様の認知症介護の経験からのアドバイスにより、夫への対処法は理解できたと思う。しかし、それだけでは家庭内で孤立してしまう。夫が聞いていない所でケアマネに連絡、相談して、認知症の家族の会等に参加する等、まずは一歩踏み出してほしい。

  2. 互いに愛情があって夫婦になった…というより、人付き合い苦手な男女が夫婦の形を取っていた、という印象。でなければ「早く離婚しとけば良かった」なんて台詞は出ないでしょうね。
    森田先生のアドバイスは一見現実味無いけど、人付き合いを避けまくって人生のロールモデルを学ばなかった相談者にはアドバイスの仕様も無かったのかも。
    相談者、自身の親とかはどう見送って来たのかも気になります。

  3. 老老介護に懸念あり。ということで、夫婦揃って施設入所も選択肢に入れた各所交渉、検討でしょう。

  4. 私の父も認知症になり色々苦労したので相談者の気持ちは痛いほどわかります。
    父に対する対応は勿論の事、同居している母の事も心配でした。
    嫌がっていたデイサービスやショートステイに通わせて何とか母がのんびりできる時間を作りました。父の認知症は進み徘徊を頻繁にするようになり(警察のお世話にもなりました)最終的には特養に入居しました。
    私はケアマネジャーさんに本当に助けて頂きました。
    相談者もどんどんケアマネジャーさんや行政に相談して最善の方法を見つけられればと思います。でないと相談者が先に倒れてしまいます。
    今回は柴田・森田コンビで良かった!

  5. あきれた。
    85なんだから認知症出たって普通でしょ?
    どう対応したらいいでしょうか?って何?
    あんたが相手する以外何がある?
    誰か助けてくれるとでも思ってる?
    本当に友達も話す仲間も親戚も誰もいなさそう。
    何もなく2人でうまく死ねると思ってたのかな。
    碌でもない年寄りと思った。

  6. 85歳でたったひとりで認知症の夫の介護。不安でしょうね。お気の毒です。

    介護度はどれくらいなのでしょう。うちの母親と似た症状なので、要介護2くらいでしょうか。
    我が家の場合は、かかりつけのお医者さんが色々アドバイスをくださったり、時には手続きまでしてくださったりして とても助かっています。今日は高齢者専門病院に登録してもらいました。

    相談者さんにも誰か頼りになる人がいるといいのですが。とりあえずはケアマネさんかな。最近はケアマネさんも忙しそうで、メンタル面までは見てもらえなさそうですけどね。

  7. 夫婦仲が悪いと介護は大変。うちの両親は夫婦仲最悪だったのを誤魔化し誤魔化し60年以上過ごしてきたのが、年取って表面化してしまい、たーいへん❗
    娘のわたしは知らん顔。そこまで面倒見切れません。

  8. タイトル作ってみた(〃▽〃)

    『認知症の被害妄想だと言っているのに柴田森田2人から重ねて不倫を疑われた女85歳』

  9. 婆さんは財布取られたー
    爺さんは浮気してるだろー
    これが標準認知パターンらしいぞ

    執着してるんだね

    85の爺さんが浮気を疑うって、悲しいようなせつないような

    老老介護は共倒れ
    さっさと爺さんをどっかに入れて、面会をマメにして差し上げて
    それが一番、夫婦愛

  10. 一般的に見ると、子供のいない夫婦は楽そうに見えますが、一人も子供いないと言う事は、子供に係るお金が夫の自由に使えるので、夫が、遊びまくっていた可能性が高い。散々浮気した夫はボケてくると、自分のした事は忘れて、妻が浮気したと騒ぎ出すのは結構多いのだ。相談者は結婚後かなり苦労させられた事、あったのではないだろうか。だから離婚すればよかったと、思わず口に出してしまったと思う。
    近年は浮気疑うボケ夫に、DVや刺された妻の事件もあるので、早急に病院やケアマネ、区役所福祉課等様々な相談出来るところに相談し、認知症グループホーム、特養に入る手続き取った方が良い。
    一刻も早く相談者の安全を確保して欲しいと思います。

  11. 85歳、お友達は居ない。
    などどいうが、この年になると友達が居たとしても亡くなっていっちやうんだよね。
    親戚もどんどん減るし。

    理恵さんの、「私、あなたのこと大好きなのに」
    という返しは良いかも??

    認知症の義母が同居していましたが、確かに連れ合いが認知症だと対応が辛いでしょうね。
    でも、何を言われても、もう、ボケてるせいだから・・・
    と受け入れて、理恵さんのような返しが出来るか。
    それを楽しめるか、なんだよね。

    あ〜自分もこうなるのかな?
    それとも妻が先にこうなるのかな?

  12. 暴力はないとおっしゃっていましたが、男性が認知症になった場合、暴れたりした時に制止するのが大変らしいです。意図せず介護人に怪我をさせたりもあるそうです。
    もし少しでも身に危険を感じたら、すぐにケアマネさんに相談されたほうがいいと思います。
    いっそ2人で施設に入るのもいいかもしれません。DINKSだったら結構貯えはあるのでは?

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