施設では評判良く息子の前では豹変する父親と男のジレンマ
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
今、森田先生に、いい話伺いましたね?
相談者:
・・はいっ。
加藤諦三:
あのねえ、
相談者:
ええ
加藤諦三:
あなたの、お父さんが97歳ということに囚われているけれども。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
・・人間一般に、成長に失敗した例としては、
相談者:
はい
加藤諦三:
幼児期の欲求が、満たされていないで・・そのまま残っている人は多いわけですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
(吸って) 、であなたの、お父さんが、幼、児、と思ってえ、
相談者:
・・はい
加藤諦三:
見た時には、どうですか?
相談者:
・・こっちが大人になんなければと、思いますけど。
加藤諦三:
うん、そう思うでしょ?
相談者:
ええ
加藤諦三:
幼児と思うから・・大人にならなきゃと思うけど。
あなたも大人になれてないんだよね?
相談者:
はい、はい・・
加藤諦三:
だから、幼児が集まってたら・・
相談者:
あはい(苦笑)
加藤諦三:
問題が起きるんは、当たり前ですよ。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
大人になった幼児・・という言葉がありますけど。
大人になった幼児の、典、型、的、な、例ですよね?
相談者:
・・うん、ふん・・
加藤諦三:
だから、97歳と、思ってることが、おかしいんじゃないの?
相談者:
・・ううーん・・
加藤諦三:
だからね?
相談者:
ええ
加藤諦三:
外の人に対しては、あなたが言うこと・・穏やかで、
相談者:
はい
加藤諦三:
・・考えられないというふうに言うわけですよね?
相談者:
ええ、ええ、ええ、ええ・・
加藤諦三:
だから、いつになってもこれは・・あなたのお父さんに対する、
相談者:
・・はい
加藤諦三:
あなたと・・周りの見方は、
相談者:
はい
加藤諦三:
埋めることは、できないですよ。
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
外に対しては、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたのお父さんは、迎合しているわけですよ。
相談者:
・・ええ、ええ。
加藤諦三:
で、迎合して・・いるんだけれども、その溜まった怒りを、あなたに対して、爆発させているわけですよ。
相談者:
ええ・・
加藤諦三:
・・つまり
相談者:
はい
加藤諦三:
お父さんは、これ、もうねえ、
相談者:
ええ
加藤諦三:
幼い頃から、欲求が、全く、満たされないんですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
だから、全、然、成長できない人間のまま
相談者:
・・はい
加藤諦三:
97までなってしまったの。
相談者:
・・うんん・・
加藤諦三:
まずとにかく。
相談者:
はい
加藤諦三:
・・97歳という、肉体的年齢を、あなたが、捨てない限り、
相談者:
はい
加藤諦三:
お父さんとはうまくいかないですよ。
相談者:
ううんんん・・
加藤諦三:
もう周りとあなたの・・意見とを・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
調整しようと思ったり、
相談者:
はい
加藤諦三:
周りと違った意見になることを、悩まないで。
相談者:
はい
加藤諦三:
97歳と思うのを、やめてくださいよ。
相談者:
はい・・わかりました。
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
人間の欲求は抑えることができるけれども消えることはありません。