【KBC限定】私のどこがナルシストですか?ナルシストの母に怒りがわく女53歳がソックリ
テレフォン人生相談 2016年4月7日木曜日
【KBC(九州朝日放送)ラジオ限定放送】
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 最上雄基(心理療法研究)
相談者: 女53歳 夫59歳 娘二人(22と19)と4人暮らし 実母 弟
今日の一言: 自己陶酔していながら心の底は孤独と恐怖。自分に囚われているけれども他人に無関心。ナルシストといいます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
はい。
最初に、年齢を教えてください。
相談者:
53歳です。
加藤諦三:
53歳。
結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
えー、ご主人何歳ですか?
相談者:
59。
加藤諦三:
59。
お子さんは?
相談者:
えっとお、女の子2人で22歳と19歳です。
加藤諦三:
今、4人で暮らしてんですか?
相談者:
はい、そうです、はい。
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
それでどんな相談ですか?
相談者:
えーとお、私の実母とのことなんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
もう大分前からなんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
まあ、会って話をすると、もう、凶暴な怒りが沸きだしてきて(笑)
加藤諦三:
あなたの方がお母さんに怒りを表現・・
相談者:
はい、そうです、はい、はい
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
子育て中そうでもなかったんですね。
子供のことを話したりとかして、
加藤諦三:
うん
相談者:
で、あのお、話題が結構、過去のことに及ぶ、とお、それが引き金になるって言いますか。
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
す、ちょっと悩んでおります。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、小さい頃、から、抱いてもらったり笑いかけてもらったり、した覚えがなくって、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、凄い寂しい、かったんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、不安の中で、育ってきまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、母がいつもその、怒ってるんですね、私から見ると、母がいつも。
加藤諦三:
あああ、はいはい
相談者:
で、あのお、私の、ことを話しかけても、見てもくれない。
それどころじゃないっていう感じで怒ってて、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、弟はもう、思いっきり母の膝の上に乗って甘えて、
加藤諦三:
はいはいはい
相談者:
もう、「今日はこんなことがあった、あんなことがあったり」って。
で、私は全然そんなことしてもらったことないし。
加藤諦三:
はいはいはい
相談者:
で、あの、大人になって、「あんたは大人しくて何にも言わなかった、大人しい子だった」って。
加藤諦三:
うん
相談者:
それを今言われると、すっごい腹が立ってくる。
加藤諦三:
腹立つよねえ?
相談者:
で、何度も言われたのがその、「あんたは恐ろしい子だ」っていう風に言われるんですね。
加藤諦三:
はいはいはい、はいはい
相談者:
で、そういう風にあの、怒鳴ったりとか。
で、まあ、あの、物心ついた時からあ、その、無視されてきたっていうのが寂しかったので、
加藤諦三:
はいはい
相談者:
あのお、感情が爆発する時があってえ、なんか、女の子が激しい感情を、表すの嫌う、人で、まあ、それは昔の、
加藤諦三:
うん
相談者:
人だったんですが。
加藤諦三:
うん
相談者:
私に対してそういう態度、それから弟に対しては手のひらを返したみたいに、その、親身になって。
加藤諦三:
ええ、そうなんですよねえ。
相談者:
ん、そういう二面性、みたいなのが、ありまして。
加藤諦三:
全く違った態度をとるわけでしょ?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
で、人に対してもそうで、
加藤諦三:
うん
相談者:
ものすっごく人当たりが良くって、
加藤諦三:
うん
相談者:
「人気者である」と、自分が。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、小さい頃から、聞かされた、事といえば、そんなことばっかりで、私の話を聞いてくれないのに、自分の話ばっかりするんです。
加藤諦三:
ああ、そうですね。
相談者:
で、私の人生とリンクするぐらい母の、エピソードは、耳にタコが出来るぐらい?
加藤諦三:
はい
相談者:
それこそ、異常だと思うんですが、聞かされてきたので、
加藤諦三:
はい
相談者:
なんか、一生のような感じになっ、てしまって、それもなんか・・
加藤諦三:
んで、まあ、あのお、お母さんは結構体裁を気にして?
相談者:
はい、あの、そうですねえ。
加藤諦三:
そうですよね?
相談者:
ええ
加藤諦三:
あのお、注目はされたいけど、また、人は自分のことをどう思ってるか?を物凄く気にするし。
相談者:
はい
加藤諦三:
うーん
相談者:
ていうか、そればっかりで、で、私も・・
加藤諦三:
うん、もう、そう、だから、要するに、人に褒められると凄く嬉しいわけですよ。
相談者:
あ、そうですね。
ですから今も、私が行って、
加藤諦三:
うん
相談者:
「ほんとにママはもう、苦労、した中でね」、
加藤諦三:
うん
相談者:
全然、私は母が苦労したとは思ってないんですが、なん、あの、苦労した中で・・
加藤諦三:
うん、や、いやいや、苦労してる、苦労したんですよ。
普通の感覚からすると全く苦労してないんだけど、本人は、苦労・・
相談者:
そうです!そうなんです!
それで私がそれを認めて、「偉かったわねえ」
加藤諦三:
ああ、そうそうそう、
相談者:
って、あのお・・
加藤諦三:
効くでしょ?その言葉(笑)
相談者:
そうなんです。
そう言ってくれえ、ると、凄く、喜ぶ。
加藤諦三:
喜ぶんですよねえ。
相談者:
そ、それも・・
加藤諦三:
も、手に取るように分かります。
相談者:
で、あのお、ん、何ていいますか、その・・で、変な時に家を買ったりしたんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、あのお、計画的ではなかったものですから、ずうっとその、経済的なことを、言い続けてまして、で、それはあ、ためにかどうか?分かんないんですけども、父がちょっと神経を病みました。
晩年なんですが。
加藤諦三:
はい
相談者:
ああ、それで、その、時、あのお、母は、「私はこんなに苦労して良いことしてるのに、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「病気になるなんて、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「なんって酷い、人なんだ」と、
加藤諦三:
うん
相談者:
「私に、これ以上苦労掛けてどうするつもりだ?」って、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、父に対してえ、ちょっとこういう言い方は変かもしれないんですけど、虐待めいた言葉とか、その、態度が、あったんですね。
加藤諦三:
だって、お父さんって、夫から、
相談者:
はい
加藤諦三:
もう無条件で、無制限に愛されたいと思ってる訳だから、
相談者:
ええ、ええ
加藤諦三:
だ、無条件に無制限に、自分を愛せない、夫お、に対する、それは憎しみは当然出ますよ。
相談者:
そうなんです。
◆#$%□&・・
加藤諦三:
うん、だ、あなたも、お母さんにそれほど、あの、関心がなかったからね?
怖かったけど。
相談者:
え、怖かったんです。
そうです。
加藤諦三:
こわか、あのね、お母さんから愛されたいと思ったけど、
相談者:
ええ
加藤諦三:
お母さん自身にあなたも関心がないんですよ。
相談者:
ああ、そうですかね?
加藤諦三:
うん。
お母さん自身に対する関心があったら、
相談者:
ええ
加藤諦三:
「あ、この人ナルシストで、」
相談者:
ええ
加藤諦三:
「誰も人のこと愛してない」、とかな・・
相談者:
あ、先生、でも、あの、最近それに気が付いたんです。
加藤諦三:
関心が出てきたからね。
相談者:
はい、はい、はい、そうです。
あの・・
加藤諦三:
で、お母さん自身は、
相談者:
ええ
加藤諦三:
他者に対する関心は、全くないです。
相談者:
あ、そうです、そう思います。
で、そういう、親に対して、
加藤諦三:
うん
相談者:
どうしたらいい?っていうか(笑)
加藤諦三:
どうしたらいい?って、あなた自身も、自分、は愛されなくて欲求不満だと。
相談者:
あはい
加藤諦三:
それ分かってるわけですよね?
相談者:
あはいはいはい
加藤諦三:
でえ、母親が自分に甘えていて、
相談者:
ええ、ええ
加藤諦三:
自分は母親に甘えられなかったと。
相談者:
あ、そうなんです。
加藤諦三:
弟は可愛がられて、
相談者:
ええ、ええ
加藤諦三:
私は無視されたと。
相談者:
はい
加藤諦三:
全部分かってるわけですよね?
相談者:
はい。
あのお、母は、私のことは、もう、「とても、とっても可愛がった」っていう、断言するんです。
加藤諦三:
あ、そうですよ。
もう、そうですよ。
相談者:
「こんなに可愛がってやったのに、」
加藤諦三:
そう、そ、こんなにかわい・・
相談者:
「何て恐ろしいことを言うの!」
加藤諦三:
そうそうそう、恐ろしいですよ。
もう、自己陶酔してるわけですから。
相談者:
ええ、ええ、ええ、ええ
加藤諦三:
こんな、立派な、母親っていうことに、もう、陶酔してるわけですから。
相談者:
ええ、そうなんです。
加藤諦三:
うん、それなのにあなたが、こんなことやったら、「何てこの子は酷い子供だ」と思いますよ。
相談者:
ええ、それで、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、段々・・
加藤諦三:
こ、こういうのは、あの、典型的な、もう、手に取るように分かるナルシストなんですよね。
相談者:
はい
加藤諦三:
でえー、こんなに素晴らしい母親、と本人は自己陶酔してますけども、
相談者:
はい
加藤諦三:
心の底は、ものすっごい孤独と、恐怖感です。
相談者:
ええ、ええ、ええ、ええ
加藤諦三:
だから褒められると猛烈に嬉しいの。
相談者:
はいはいはい
加藤諦三:
批判されるともう、ひっくり返っちゃうの。
相談者:
ええ、そうなんです。
加藤諦三:
うーん
相談者:
それで大喧嘩になるんです。
加藤諦三:
うん、そう、そりゃ大喧嘩になるでしょうね。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日は幸いですね。
相談者:
ええ
加藤諦三:
あのお、心理療法研究の、最上雄基先生がいらしてるので、
相談者:
はい
加藤諦三:
ご意見を伺ってください。
相談者:
ありがとうございます
(回答者に交代)
この相談者の家族って本来なら夫と娘2人のはずなのに、50過ぎても未だに「母・父・弟」という元の家族構成の中で生きてますよね?
それがなんだか見えない足枷か鳥籠のようで、ナルシストである事以前に気の毒に感じてしまいました。
自分の人生を自分軸で生きられないってナルシストあるあるではありますが、なかなかの地獄だと思えてなりません。
娘たちが結婚した途端にその家庭に土足で上がり込みそうな危うさがあるのも、他人事ながらに恐怖を感じました。
KBC限定相談を書いて下さった管理人さんに感謝します。
ナルシストの性質がよく解りました。自分だけスポットライトが当たっているから周りは真っ暗、だから相手の感情を見ない。自慢や愚痴の掃き溜めにしか相手を思っていない。近くにいると消耗するわけだ。