目から鱗!男は仕事でウツになったんじゃなくウツで仕事が嫌になった
テレフォン人生相談 2016年3月16日 水曜日
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 義父が役員を務める会社で営業職の男33歳 妻 生まれたばっかりの娘
ドリアン助川:
もしもし?
テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
ドリアン助川:
よろしくお願いします。
今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
私のまあ、仕事のお、ことでなんですけれども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
今現在、してるう、仕事を、辞めえ、るというか、まあ、どうしていいか分からず、で、それで、ちょっと相談させてもらいました。
ドリアン助川:
えーと、どんな内容の仕事なんですか?
相談者:
外回りの、ま、営業、職、というか。
ドリアン助川:
外回りの営業?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、あなた様、今おいくつでしょう?
相談者:
私今、33です。
ドリアン助川:
33歳?
相談者:
はい
ドリアン助川:
ご家庭は?
相談者:
妻と、子供が1人、います。
ドリアン助川:
お子さんは、男の子?女の子?
相談者:
女の子です。
ドリアン助川:
女のお子さん。
おいくつの、お子さんですか?
相談者:
まだ生まれたあ、ばかりです。
ドリアン助川:
生まれたばかり?
相談者:
はい
ドリアン助川:
ああー。
生まれたばかり、じゃ、一生懸命働かなきゃいけない時なんですけども。
相談者:
そうなんです。
ドリアン助川:
この、外回りの営業というのはいつから始めてるんですか?
相談者:
3、4年前ですね、はい。
ドリアン助川:
それまではどういう職歴を経てきたんでしょう?
相談者:
その前は、他の営業職をしたり、あとお、ま、機械の、製造系の、仕事をしてました。
ドリアン助川:
それは正社員として、学校出た後に?就職をして?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
ん、最初はどういう仕事だったんですか?
相談者:
最初お、はあ、ま、大きい工場の中で、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
建設機械っていうんですかね、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
クレーン操作したり、
ドリアン助川:
うん
相談者:
あと、まあ、大型の機械の、稼働、の仕事をしてます。
ドリアン助川:
で、それから?
今度、営業の仕事に、変わった?
相談者:
ええ、そうです。
ドリアン助川:
それはいくつぐらいの時ですか?
相談者:
確か7年ほど前だったと思います。
ドリアン助川:
7年ほど前?
相談者:
はい
ドリアン助川:
何かその、心の転機というか、あったんでしょうか?
自分はその工場で働くとちょっと、あれかなあ?みたいなのが。
相談者:
工場勤務をしていた際に、
ドリアン助川:
はい
相談者:
通常あの、工場勤務だと、機械と、ばかり、ずっと仕事をする、ものだったんですが、私ちょっとあのお、そのお、会社の中でも特殊で、別の、企業の方とか、と、まあ、話、をする、ことがあり、その中であのお、人と会話して、ちょっと、まあ、感謝されると言いますか、
ドリアン助川:
はい
相談者:
そういうー、のお、に、ちょっと喜びを感じまして。
ドリアン助川:
なるほど。
相談者:
で、それであのお、7年ほど前に、別の、営業職を、やっておりました。
ドリアン助川:
で、現在の外回りの営業というのが、3、4年前ですよね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
これもその、前の会社辞められて、
相談者:
はい
ドリアン助川:
今の会社に、変わったってのは、
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
理由があるんですか?
相談者:
3年ほど前に、今の妻と、出会いまして、で、私の、義理の、ま、父が、妻の働いてる会社の、あの、役員をやっておりまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、私が、まあ、ちょっとまあ、あの、営業、してたということを聞いて、外回りの仕事やってみたらどうだい?と。
ドリアン助川:
なるほど。
奥さんの、お父さん、が、その現在の会社の、役員をやってると?
相談者:
はい、そうです。
ドリアン助川:
こう、人間関係も入ってくる話なんですね?
相談者:
ん、そうですね。
ドリアン助川:
はい。
で?
えー、今悩まれてるというのは、具体的にはどういうことでしょうか?
相談者:
今の、義理の父もそうですし、ま、会社関係、あの、人間関係事態も、あの、とても、良いんですけれども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ただ、まあ、私自身の、まあ仕事、が、ちょっと、まあ、合わないのか分からないんですが、最近ちょっとお、インターネットで調べてて、あの、鬱の症状みたいのが、該当するようなところが、ま、多々増えてきまして。
ドリアン助川:
あー
相談者:
でえ、ま、仕事中に、ストレスを感じてくると、凄くなんか急激に眠気がきたりとか、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あと仕事中にも全くあのお、集中できなかったり、あと、こういう、外回りの仕事なので、お客様ともまあ、接することが多いんですが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
お客様の話を全くあのお、頭に、入れられなかったりとか。
ドリアン助川:
話が理解できない?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、それ、が、まあ、あの、会社内でもそうで、社長の話、を聞いてても、なかなか全くあのお、頭に入ってこず、このままでは、マズいなというところで、はい。
ドリアン助川:
ということはその、現在の仕事がなんか特に、ブラック企業のようにキツイとか、
相談者:
あ・・
ドリアン助川:
そういう、ことではないわけですね?
相談者:
そういうことではないです。
ドリアン助川:
そういうことではなくて、何かあなたの、中に変化が起きてきてしまったと?
相談者:
はい
ドリアン助川:
うん
相談者:
昔、は、前の営業の仕事の時とかは、営業職なので、お客様のためっていう風な、形でまあ一生懸命やらせてもらってたんですが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
今、私自身がもう、ちょっと、参ってしまってるというか。
ドリアン助川:
これはあのおー、例えばね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
全然その、アポもないところに行って訪問販売をするような仕事なんでしょうか?
相談者:
大体まあ、ルート、営業的なものなんですけれども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
私のちょっと気持ち的に、ちょっと余裕がなくなり、今、現在、お客様のことを考えられる余裕が、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
この仕事をしてるのに、ない。
ドリアン助川:
あのお、1日をどんなスケジュールで動いてんですか?
相談者:
朝9時、に出社し、
ドリアン助川:
はい
相談者:
その日の予定、は、もう前日のうちに、大体、出来上がってるので、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あとはもうそのまま、会社を出て、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
えー、お客様のところ回り、
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、まあ、昼、1度戻ってきて、また、5時、6時ぐらいまでお客様のところ回り、
ドリアン助川:
はい
相談者:
帰ってきて、またあ、次の日のアポを、取ったり、てのが一連の流れです、はい。
ドリアン助川:
大体、1日どれぐらいの人に会うんでしょうか?
相談者:
多い時で、12、3件とか回りますね。
ドリアン助川:
12、3件回る?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、これは、
相談者:
それ・・はい。
ドリアン助川:
会社、なんか、ノルマのようなものもあるわけですね?
相談者:
一応、はい、あります。
ドリアン助川:
うんうん。
で、このノルマっていうのは、あなたにとって厳しい、数ですか?
相談者:
厳しいと言われれば厳しい、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
ですが、うちい、の会社、そんなにおっきい会社ではなくて、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あとお、私以外、外回りしてるのは役員さんが多いんですけれども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
役員さんの、と比べてみると、私のはもう全然ちっちゃい、ノルマというか。
ドリアン助川:
ああー。
ちょっと、これ、自分も普通じゃないなっていうのはいつぐらいからですかね?
相談者:
んー、大体3、4か月くらい前ですね。
ドリアン助川:
3、4か月くらい前?
相談者:
はい
ドリアン助川:
何か、あれがきっかけで、みたいのがあるんですか?
相談者:
毎年、まあちょっと、目標設定というものがありまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、それに向かって、仕事していくんですが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ま、掲げた目標、に対して今ちょっと追いついて、いっていないっていう、のと、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あとまあ、あのお、社長、なんですけれども、本来は、とても、いい方なんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
ただ、あのお、仕事になってくると、私がもうその、社長と話していくうちにもう、何故か、凄く委縮してしまって、
ドリアン助川:
うん
相談者:
以前はその、会社の中でも凄く話せたり、会話、できたんですが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
今はもうほとんどそれができない。
ドリアン助川:
会社の中で、喋れなくなってしまった?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
その、なんか例えばそのお、凄い叱られたとか、そういうことあったんでしょうか?
相談者:
私もそんな、まだ、そのお、歴、長くないので、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ま、そういうことはあるんですが、思いっきりその、ガッ!と言われ、ないんですよ。
ドリアン助川:
うん
相談者:
むしろその、優しく、凄く時間を掛けて教えてくださるんですね。
ドリアン助川:
ああー
相談者:
で、それが、返って私、にとっては苦痛、だったというか。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
あ・・
ドリアン助川:
で、お家に帰って例えばそのお、お子さんの、お顔、見た時とか、
相談者:
はい
ドリアン助川:
ハッとこう、我に返られるようなことあるんですか?
相談者:
は(わ)、あります。
ドリアン助川:
ああー
相談者:
ただ、子供と、の顔を見て、一瞬ホッとはするんですが、やはりそのお、仕事のことを、フッと、思った瞬間、その、体がざわつくというか。
ドリアン助川:
ちょっと追い詰められてる感みたいのがありますか?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
はい
ドリアン助川:
今、仕事そのものにも、意味を感じられなくなってるという状況でしょうか?
相談者:
「自分は何のために仕事をしてるか、分かるかい?」っていう風に、まあお話、された時に、私、以前だと、「お客さんのために、お客さんに『ありがとう』って言ってもらうために仕事をしたいです」っていう風に、答えれたんですが、答えられなくなったんですね。
ドリアン助川:
うん
相談者:
でもう、自分も、その仕事の目的というか、目標というのが、分からなくなりました。
ドリアン助川:
で、今、非常に迷ってるというところですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
これあの、大変、突っ込んだこと聞きますけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
なんか何もかも、もう嫌んなっちゃってもうー、自ら消え去りたいというような気持ちになるようなこともありますか?
相談者:
はい、あります。
ドリアン助川:
ありますか。
ということは今日は、この、す、仕事辞めるべきかどうか?ということよりは、
相談者:
はい
ドリアン助川:
今のそのお、精神状態というか、その辺りもおー、どうしたらいいんだろう?っていう、話ですよね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
今日はもう、ぴったりの先生です。
えー、精神科医の、高橋龍太郎先生です。
よろしくお願いします。
相談者:
はい
(回答者に交代)