ケチで早漏の夫と40年。「夫は5秒」と嘆く女65歳の今さら
テレフォン人生相談 2016年2月24日 水曜日
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 女65歳 夫69歳 2人暮らし 自立した子供3人(長女、長男、次男、全員30代)
ドリアン助川:
もしもし?
テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、もしもし?
ドリアン助川:
よろしくお願いします。
相談者:
よろしくお願い致します。
ドリアン助川:
今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
そもそもは夫とのことなんですけれど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、調停に入って不調に、終わって、それで、もう私も、どうしていいか分からない状態なんですけれど。
ドリアン助川:
ええと、旦那さんとの調停てのは、離婚調停ですか?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
えー、あなた様おいくつですか?
相談者:
65です。
ドリアン助川:
65歳。
相談者:
はい
ドリアン助川:
旦那さんは?
相談者:
69です。
ドリアン助川:
69歳。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、離婚調停ということですが、結婚されたの何年前でしょう?
相談者:
もう40年になります。
ドリアン助川:
結婚、40年、されてきた?
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、40年の結婚生活に、終止符を打つ理由というのは?
相談者:
はい。
あ、それはもう、最初から、もう結婚当初からずっとお、あの、離婚は、言ってたんですけれど、
ドリアン助川:
どちらからですか?
相談者:
あのお・・まあ、向こうが「お金を出さない」って言ったんですね?
ちょう、あの、「離婚はしてもいいけどお金は出さない」って言って、私も、子供が、すぐ出来たし、お、帰る家もなかったので、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あのお、そのまま、いろいろ言ったんですけれど、向こうに、お、言っても、あの、通じないんです。
もう、怒るか黙るかなんですね。
ドリアン助川:
あのお、結婚当初から離婚したいということですけれども、
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
じゃあ、なんで結婚されたんですか?
相談者:
なんでって、あの、お見合いだったので、結婚して初めて分かったんですけれど。
ドリアン助川:
あ、お見合いだった?
相談者:
はい
ドリアン助川:
お見合い、結婚で、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、結婚、までの間に、お付き合いの期間、なかったんですか?
相談者:
ああ・・ありました。
何ヵ月かあったんですけれど、
ドリアン助川:
何ヵ月か?
相談者:
ちょっと分からなかったんですね。
ドリアン助川:
ああ、あの、性格が?
相談者:
性格と、その、うーん、も、ちょっと、男として駄目だったんですね。
ドリアン助川:
どういうことでしょう?
具体的に。
相談者:
ぐたいて、うーん・・言ってもいいんですか?
早漏っていうのなんですけど。
ドリアン助川:
はあはあ
相談者:
それで・・
ドリアン助川:
でも、お子さんは、お生まれになったんですよね?
相談者:
(吹き出す)
ああ、そうです、そう、言われるんですけど、
ドリアン助川:
お・・お子さん何人いらしたんですか?
相談者:
3人です。
ドリアン助川:
3人?
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、男女比は?
お嬢さんですか?
相談者:
そうです。
1人と、男の子2人です。
ドリアン助川:
みなさん、おいくつになってらっしゃいます?
相談者:
もう、みんな自立してますので、30代です。
ドリアン助川:
30代の、
相談者:
はい
ドリアン助川:
お子さんが、3人いらっしゃる。
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、えー、旦那さんが、まあ早漏って言ってもいろんなレベルあると思うんですけどお、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
早いんですね?
相談者:
早いんです。
5秒です、フッ(笑)
ドリアン助川:
5秒?
相談者:
はい、はい
ドリアン助川:
この、離婚の、まず、当初から離婚したかったって理由は、その旦那さんが、すごく早いっていうことだけですか?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
あ・・
相談者:
はい、早いっていうか、もう、話にならないので、
ドリアン助川:
ああ・・
相談者:
もう、あたしも、なんか虚しくて。
ドリアン助川:
ええ。
で、それがまあ、直接の、離婚したいという理由だった?
相談者:
そうです。
それで、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
「あの、夜、頑張るから」って言うんですよね。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
でも、夜は高いびきで寝るんですよね。
ドリアン助川:
ああ
相談者:
それがずっとで、
ドリアン助川:
ずっと、す・・
相談者:
もう一度も、一回も、男としての責任を果たさないので。
ドリアン助川:
うーん。
えーと、ちょっと整理さしてくださいね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
40年前に、お見合いで結婚した。
相談者:
はい
ドリアン助川:
旦那さんは、もう、物凄い早漏だった。
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい。
で、あなたが、ま、全くもう、満足できない状況が続いてきた。
相談者:
そう、それで、あの、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
「外で遊んでほしい」って言ったんですよね。
ドリアン助川:
ん?
「外で遊んでほしい」というのは?
相談者:
あの、「慣れれば、少しは良いかな?」と思って。
ドリアン助川:
あ、あなたが、旦那さんに、
相談者:
あ、そうです。
ドリアン助川:
ちょっと、あの、「訓練しておいでよ」と?
相談者:
そう、そうです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そしたら、「お金がない」って言うんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
だから、「お金あげる」って言ったんですね?
ドリアン助川:
ええ
相談者:
そしたら黙るんです。
ドリアン助川:
うーん。
ということは、でも、旦那さんはあなたのことずっと愛してたんじゃないですか?
相談者:
どうしてですか?
ドリアン助川:
外で何もしないわけですよね?
相談者:
あ、だから、外で、恥ずかしくてできないですよね?そんな5秒じゃ。
ドリアン助川:
ああ・・そういう風に・・
相談者:
それは分かってたんです。
ドリアン助川:
うん、うーん・・
相談者:
それは分かります。
あれだけの、人は、恥ずかしくて外で遊べない、と思い、ほんで、変に、プライドがあるんですよね。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
プライドが・・
ドリアン助川:
しかしそのお、ま、このお、早漏のことはちょっと置いといてですねえ、
相談者:
はい
ドリアン助川:
40年間、えー、まあ、旦那さん、家族、を3人も育ててですね、
相談者:
ええ・・
ドリアン助川:
良いこともいっぱい、あったんじゃないんですか?
相談者:
いや、私ね、考えたんですね、ずうっと。
ドリアン助川:
はい
相談者:
ともっかく、ケチなんですよね。
ドリアン助川:
はああ
相談者:
だから私も、一生懸命、子供は向こうがケチで何もしてくれないから、子供、一切、今も可愛がらないんです。
子供も孫も、一切、興味ないんですね。
私に対して勿論ですけど。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
すぐ怒るんですよね。
ドリアン助川:
うーん。
じゃ、ケチで、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
えー、怒りんぼで、
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
で、早漏だと?
相談者:
そん・・で、尊敬できないんですね。
何しろ、買ったもののお金払うのが嫌なんです。
ドリアン助川:
ふん
相談者:
だからすんごく、こう、あの、請求が来ても、払わないんですよね。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
で、請求が来ても、「欲しけりゃ取りに来い」って言って、もう、黙ってるんです。
ドリアン助川:
うーん。
ご主人、仕事何、あの、普通に、サラリーマンされてたんですか?
相談者:
サラリーマンじゃないんです。
サラリーマンだったらいろんな、人の、あの、情報も入ると思うんですけど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
友達もいないし、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
親の仕事を受け継いで、一歩も外出たことないんですよね。
ドリアン助川:
ああ・・
相談者:
だから世間、全然知らないんです。
ドリアン助川:
自宅でやるような仕事だっていうことですね?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
うん・・
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
で、えーと、離婚調停ということですが、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、離婚をすることになったんですか?
相談者:
いえいえ、あの、不調に終わったんです。
ドリアン助川:
不調に終わった?
相談者:
はい
ドリアン助川:
ええ
相談者:
その前も、
ドリアン助川:
はい
相談者:
随分、何十年も前も、あの、言ったんですけど、そしたらちょっと、身内が倒れて、それでうやむやになってしまって。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
若い頃だったんで。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そいで、また今回、また、あ、調停、したんですけど、もう、あの、調停員の人も、あの、「ともかく、お金を出すのが嫌だから、何も口利かない」って言うんですよね。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
で、話が進まないんです。
ドリアン助川:
あなたとしては、とにかく、離婚したいと?
相談者:
したい、勿論。
ドリアン助川:
で、そ、その時に、お金はどうなんですか?
相談者:
だからお金が、ああ、それで、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、私、ずっと、援助してきたんですね、実家に。
ドリアン助川:
あなたの実家にあなたが、お金を払ってきた?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
そのおか・・
相談者:
で、あの、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
喧嘩すると、夫が、自分は、勝ち目がないので、お金のことで、「明細を出せ!」って言うんですよね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
でも、月々、あの、送ってたから、とっても私、そんなこと言えないですよね?
ドリアン助川:
うーん
相談者:
だからそれもあって、そこで私は黙っちゃうんですよね。
ドリアン助川:
うーん・・
まあ、それぞれそういう事情はあると思いますが、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、基本的にはもう、とにかく一刻も早く離婚したいと?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
どうやったら上手く離婚できるか?と?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい、分かりました。
えー、今日の回答者の先生、紹介致します。
精神科医の、高橋龍太郎先生です。
よろしくお願いします。
(回答者に交代)