両親が嫌いで家族から孤立してしまった29歳の男。親孝行したいけど勇気がない
テレフォン人生相談 2016年5月11日水曜日
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 三石由起子(作家・翻訳家・三石メソッド主催)
相談者: 家族から孤立する派遣社員の男29歳 癌を患う父54歳 同い年の母 弟23歳 4人暮らし
柴田理恵:
もしもしい?
テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、よろしくお願い致します。
柴田理恵:
はい。
今日はどんなご相談ですか?
相談者:
自分の、
柴田理恵:
はい
相談者:
不安症だったり、
柴田理恵:
はい
相談者:
人を信用できない、
柴田理恵:
うん
相談者:
性格と、
柴田理恵:
はい
相談者:
あとは家族関係がちょっと、悪いので、
柴田理恵:
うん
相談者:
それの、修復の、仕方を教えていただきたいなあと思いまして。
柴田理恵:
はい、分かりました。
あの、まずじゃ、あなたは、何歳ですか?
相談者:
えー、29歳です。
柴田理恵:
29歳、はい。
えっと、ご結婚なさってますか?
相談者:
独身です。
柴田理恵:
はい。
えっとお、お1人暮らし?じゃなくて、ご家族と一緒に・・
相談者:
実家ですね、はい。
柴田理恵:
実家?はい。
お父さんおいくつですか?
相談者:
54歳です。
柴田理恵:
54歳。
お母さんは?
相談者:
54歳です。
柴田理恵:
あ、同い年の、
相談者:
はい
柴田理恵:
ご夫婦なんですね?
相談者:
そうですね。
柴田理恵:
はい。
あと、ご兄弟、とかも、いらっしゃいますか?
相談者:
えー、弟が、1人いますね。
柴田理恵:
あ、おいくつ?
相談者:
23歳です。
柴田理恵:
23歳。
はあ、そうですか。
相談者:
はい
柴田理恵:
え、えっと、今あなたお仕事は、どんなことなさってるんですか?
相談者:
えー、今、派遣社員で、働いてます。
柴田理恵:
ああ、そうですか。
相談者:
はい
柴田理恵:
不安症っていうのは、一体どういう、あれなんでしょうか?
相談者:
んー、やっぱり、仕事もそうですけど、やっぱり、派遣ていうだけで、
柴田理恵:
ええ
相談者:
ちょっと、仕事してても、
柴田理恵:
うん
相談者:
ちょっと、正社員ではないので、
柴田理恵:
はい
相談者:
常に不安ですし、やっぱり。
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
あとは、ちょっと、何をやるにしても、ちょっと無気力な、
柴田理恵:
ふうーん
相談者:
状態が、ちょっと最近続いちゃってるんで、
柴田理恵:
はあはあはあはあ。
もしね?ご病気だったらば、
相談者:
はい
柴田理恵:
お医者さんに、行かれた方が良いかな?と思うんですけども、
相談者:
はい
柴田理恵:
お医者さんには行ってらっしゃいますか?
相談者:
あ、過去に、行きました。
柴田理恵:
はい。
その時はどういう、治療というか病名というか?
相談者:
一種の鬱病で、
柴田理恵:
はい
相談者:
一応、薬で治療したんですけども、
柴田理恵:
ああ、はいはい
相談者:
その時は何となくこう、自分の中で治った感じがしたんで、
柴田理恵:
うんうん
相談者:
まあ、3か月ぐらい通院して、
柴田理恵:
うん
相談者:
それからは行ってないんですけども。
柴田理恵:
うん、あのお、あれですか?
それって、おいくつぐらいの時なんですか?
相談者:
えー、3年、ぐらい前ですかね?
柴田理恵:
ええ、そうか、それじゃ、その、時の鬱の症状と、ちょっと今、似てる感じですか?
相談者:
そうですね。
柴田理恵:
うーん
相談者:
はい
柴田理恵:
お医者さんには、かかられました?
相談者:
いえ、行ってません。
柴田理恵:
行ってない?はいはい。
んー・・
相談者:
あと、どうしても人を、
柴田理恵:
うん
相談者:
疑っちゃうんで、
柴田理恵:
はい
相談者:
なかなかこう、裏の裏を読んで、信用できないんですよね。
柴田理恵:
ああ・・
えと、先程あの、家族関係、が、ちょっと良くないって、
相談者:
はい
柴田理恵:
おっしゃってたのは、どういうことなんでしょうか?具体的に。
相談者:
ま、十数年、ちょっと、口を利いてなくて。
柴田理恵:
だ、誰と?
相談者:
僕とみんながです。
柴田理恵:
ああー!
十数年って長いですね?
相談者:
ええ
柴田理恵:
じゃ・・
相談者:
ま、他のみんなは、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、仲良くやってるんですけど、僕だけ、ちょっと・・
柴田理恵:
えっと、他のみんなってことは、弟さんもまだご実家にいらっしゃるってことなんですね?
相談者:
そうですね、はい。
柴田理恵:
ああ、はあ、はあ。
十数年って、つまり高校生ぐらいの時からですか?
相談者:
そうですね。
柴田理恵:
何があったんですか?
相談者:
ちょっと僕が、幼稚園ぐらいの時に、
柴田理恵:
うん
相談者:
ちょっと両親の、喧嘩が、酷くて、
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、父親がちょっと、お酒飲んで、
柴田理恵:
うん
相談者:
母親に手出したり、
柴田理恵:
うん
相談者:
まあ、家の、物を、壊したり暴れたり、
柴田理恵:
うん
相談者:
するのが結構、毎日のようにあって。
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
ま、それは、ちょっと、当時まだ、小さかったんで、
柴田理恵:
はい
相談者:
ん、ちょっと毎日のように、怯えていたんですけども。
柴田理恵:
はい、はい
相談者:
ま、それがちょっと、未だに、忘れられなくて。
柴田理恵:
はい
相談者:
ま、ちょっと正直、父親のことも、少しまだ、んー、ま、恨んでるというか、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
好きになれないん、
柴田理恵:
うん
相談者:
ですよね。
柴田理恵:
うんうんうん。
お母さんは?
だって、お母さんの、味方になるんじゃないんですか?
相談者:
最初はそうだったんですけども、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
まあ、自分も、大きくなるにつれ、
柴田理恵:
うん
相談者:
「母親もどうして、こんな人と、いつまでも一緒に、いるんだろう?」って。
母親も今度、嫌いになってきちゃったんですよ。
柴田理恵:
はあー。
弟さんとも喋らないんですか?
相談者:
はい
柴田理恵:
弟さんは何で?
だって、別にその、トラウマ、ではない、ですよね?
相談者:
はいはい
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、タイミングう、が、ちょっとなかなか、分からなくて。
どういう風に、家族の、間に、自分が、入っていく、か?とか。
柴田理恵:
うーん、うん・・
相談者:
ま、きっかけもちょっと・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
んー、まあ、2年前に、それに父親が、
柴田理恵:
うん
相談者:
病気で癌になったんですけども、
柴田理恵:
ああ、はい
相談者:
ま、「それがきっかけで、自分の中でも、」
柴田理恵:
うん
相談者:
「何か変わるかな?」と思ったんですけども、
柴田理恵:
うん
相談者:
やっぱりそれでもちょっと、変わらなかったんで。
柴田理恵:
ふうん。
あの、例えばね?
家族のひ、人、あなたが喋らなくても、
相談者:
はい
柴田理恵:
その、みんなから話しかけてくると思うんですよ。
相談者:
はい
柴田理恵:
そういう風にはして・・
相談者:
最初は、
柴田理恵:
うん
相談者:
はい、最初は話しかけて、きてくれました。
柴田理恵:
はい
相談者:
ただやっぱり自分が、そこで、嫌な顔をしちゃうんで。
柴田理恵:
はい
相談者:
ま、あとは家族は、気遣って多分、そっとしといてくれてると思うんですけど。
柴田理恵:
あー、あなたあ、は、全然喋らなくて平気なんですか?
相談者:
いや、やっぱり、もう親も歳なんで、
柴田理恵:
うん
相談者:
心の中では、もう、ま、父親も、
柴田理恵:
うん
相談者:
病気になっちゃっ、たんで、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
親孝行したいっていう気持ちはあるんですけども。
柴田理恵:
あ、あるんですか?
相談者:
はい
柴田理恵:
うんうん
相談者:
あの、多分、このままだとほんと、父親が亡くなった後に後悔しそうな感じなんで、
柴田理恵:
うんうんうん
相談者:
もう生きてる間に、
柴田理恵:
うん
相談者:
ちゃんと、修復して。
柴田理恵:
ふうーん
相談者:
ええ。
ただその勇気が、
柴田理恵:
うん
相談者:
なくてですね、僕に。
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
・・
柴田理恵:
うーん。
お食事とかは、どういう風に、してらっしゃるんですか?
相談者:
食事はま、
柴田理恵:
うん
相談者:
みんな仕事してるんで、
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、そろって食事することが、まあ、週にあっても、1、2回で、
柴田理恵:
うん
相談者:
あとはもう、みんな時間が違うんで、
柴田理恵:
うんうん
相談者:
ま、一人ひとり、食べてる感じですね。
柴田理恵:
ふうん、じゃ、その、週に、揃って、い、1、2回の時に、は、一緒にご飯は食べるんですか?
相談者:
いや、そこには僕は、参加してないです。
柴田理恵:
参加してないのか。
相談者:
はい
柴田理恵:
うーん、そこから始めれば、いいのに。
相談者:
はい
柴田理恵:
黙ってでも。
相談者:
はい
柴田理恵:
黙っててでも、一緒にご飯食べるっていうだけで、変わってくるんじゃないんですか?
相談者:
はい
柴田理恵:
うーん、勇気なかなか、最初っから急にね?
相談者:
はい
柴田理恵:
仲良く、できないけど、そんな気持ちがあれば、いけるんじゃないのかなあー?なんて思いますけれども。
相談者:
はい、はい、はい
柴田理恵:
うーん。
じゃあ、ちょっと回答の、先生に聞いてみますかね?
相談者:
はい、お願い致します。
柴田理恵:
はい。
えー、今日の先生は、三石メソッド主催、作家で翻訳家の、三石由起子先生です。
相談者:
はい
柴田理恵:
お願いします。
(回答者に交代)
ウルヴェさんに見習って欲しい。「先ずは、日記にその日あった楽しかったことや嬉しかったことを書きます…」ってなりそうだから。
解決の方向性をしっかり提示してからでなければ、それが素晴らしい方法論だったとしても納得しづらい。