家探し中に妻の告白「一人になりたい」。執行猶予10余年のソフト・モラハラ男の改心
テレフォン人生相談 2016年12月8日 木曜日
タイトルの執行猶予とは、妻が離婚を猶予していること。
いわゆる刑事罰のそれではありません。
アドバイスに使われた喩えをそのまま引用しました。
結婚15年目、現在単身赴任中。2週間前に突然妻から「子供が成人したら離婚したい」と言われた。離婚は考えられない。回避する方法は?
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
相談者: 男41歳 1年2か月前から単身赴任 妻40歳 長女12歳 長男7歳
今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
こんにちはあ
今井通子:
こんにちは
相談者:
よろしくお願いします。
今井通子:
はい、こちらこそお。
今日はどういったご相談ですか?
相談者:
単身赴任をしているんですが、
今井通子:
はい
相談者:
妻が、「将来的に、離婚をしたい」と、「子どもが大きくなったら」
今井通子:
はい
相談者:
で、それに対して、ま、わたくしとしてはしたくないんですが、
今井通子:
はい
相談者:
あのお、どのように向き合って行ったらいいかという、相談です。
今井通子:
ああ、あなたおいくつ?
相談者:
41歳です。
今井通子:
41歳。奥様は?
相談者:
40歳です。
今井通子:
40歳。お子さんはあ、
相談者:
女12歳と、
今井通子:
はい
相談者:
男7歳です。
今井通子:
はい。それでえ、単身赴任は、
相談者:
はい
今井通子:
何年前っていうか、
相談者:
ま、ほんとに最近ん、ま・・
今井通子:
あ、最近
相談者:
ここ1年ん、2か月ぐらいですね。
今井通子:
2か月で、
相談者:
はい
今井通子:
それでえ・・ま、単身赴任されてて、帰れる距離なの?
相談者:
あ月に1回ぐらい飛行機ですけど、
今井通子:
うん
相談者:
帰ってます。
今井通子:
で、奥様は、その・・
「将来離婚したい」と、おっしゃったのはいつ頃?
相談者:
2週間、ぐらい前ですね。
今井通子:
で、その理由は?
相談者:
はい、元々、あのお、ま、「一人でいたい」と。
「あまり一緒に暮したくない、誰とも」と。
今井通子:
最初からそういう方だったの?
相談者:
えー、最初は違ったんですが、下の子どもが生まれた・・時ぐらいから、もうすでになんか、そういう感じで、
今井通子:
うーん
相談者:
ま、「子ども育てるのは義務だから、そこまではちょっと、頑張るけど」っていう(苦笑)
「子どものために」という・・
今井通子:
うーん
相談者:
感じで言ってますね。
今井通子:
なるほどお。
相談者:
はい
今井通子:
ご結婚何年目?
相談者:
結婚して10、5年ぐらいになるかと思います。
今井通子:
なるほど。
相談者:
はい
今井通子:
結婚は、これ恋愛結婚?お見合い結婚?
相談者:
そうです恋愛結婚です。
今井通子:
恋愛結婚?
相談者:
はい
今井通子:
で、そのお・・ん、2週間前ぐらいに、お帰りになった時に、
相談者:
はい
今井通子:
急に言われたの?
相談者:
1年前・・ぐらいにも、本人はちょっと、ま、「将来は別々にい、暮したい」ということを、言ったみたいなんですが、
今井通子:
はい
相談者:
ま、元々ちょっと一人で、「将来は家族バラバラで暮らした方がいいんじゃないか」とかいう、そうふに、ずっと何年も言ってたのでえ、
今井通子:
はい
相談者:
あのま、その一環かなと思って聞いてたんですが。ちょっとお、娘ももう、中学生にあがるんで、こう、ま、今、わたしの自宅の方も借家なんですが、
今井通子:
はい
相談者:
ちょっと、ま、家を・・買おうかと。
今井通子:
あーあ
相談者:
いう話になった時に、ちょっともうここだから言っておかなきゃいけないってことで、妻があ、そういう形で、
「もう、あの将来的には離婚したい」と。
今井通子:
うん
相談者:
で、家探しも、し、最近こう、何か月かしてたんですが、
今井通子:
うん
相談者:
え、「ちょっとイマイチ踏み切れないのはそういうのも、ある」というようなことを
今井通子:
ふーん
相談者:
言っておかないと・・はい
今井通子:
その将来っていうのは、いつ頃のこと?
相談者:
子どもが、もう、大学う、イメージとしては、卒業してからという感じの、
今井通子:
その将来を、おっしゃってる?
相談者:
はい
今井通子:
うーん・・奥様って、前に何かあ、
相談者:
はい
今井通子:
子どもの頃、とかに、イジメに遭ったりとかっていう、
相談者:
はい
今井通子:
えー、そういう歴史は聞いてらっしゃんない?
相談者:
えー、詳しくはそういうのがあったというのは、聞いたことなくてえ、
今井通子:
うん
相談者:
もう普通に、してたとイメージなんですがあ、ちょっと・・父親の方が、結構その・・ま、あの、ま暴力的ではないですけど、
今井通子:
あー
相談者:
あんまり家庭を顧みなかった方みたいなんで、
今井通子:
ええ
相談者:
ま、そういう面ではちょっと何か、あの影響があったのかなとも思ったんですが。
今井通子:
ていうことはあ、
相談者:
はい
今井通子:
えー、父親に対してあんまりあれですね?
相談者:
はい、いいイメージ持ってないです。
今井通子:
尊敬してないって、うん、うん、うん
相談者:
はい、まったくないです、はい
今井通子:
でえ、あなたとお・・あのち、あの奥様の、お父様と、被るとこある?
相談者:
まったくないと思います(苦笑)ね、はい
今井通子:
あなた自身はその、
相談者:
はい
今井通子:
暴力的じゃないっていうか、
相談者:
ええ、手は出さないですし、おちゃ・・
今井通子:
手は出さないし、
相談者:
ええ、はい
今井通子:
優しくしてる?
相談者:
はい、つもりではあったんですが、
今井通子:
うん
相談者:
ま振り返ってみるとちょっとあのお、ま、足りなかった部分というか、それもあるのかなと・・
今井通子:
何か、おっしゃってた?、奥様。
相談者:
まあ、具体的に、は、言ってないんですが、わたしが、勝手に思ってるのが、あのお、ま妻が、20代の頃ですね、色々こう、ま、相談したりすることに関して、
今井通子:
うん
相談者:
ま今ではそうじゃないんですけど、ま・・アドバイスというか、こう妻の意見に対して、まそういうこともあるけれども・・ま、実際こうしてみたら・・いいかもしれない、これが原因かもしれないって、そのお、具体的にアドバイスを・・言ってしまったりする性格だったんですけど、
今井通子:
うーん
相談者:
ま、あんまり、そう言うとこう・・ホントは共感してもらいたかっただけだったのに、こう、
今井通子:
分かってらっしゃいますねえ。
相談者:
ま、なんか・・うん、そうなんですね、自分が悪いという感じの(苦笑)・・はい
今井通子:
なるほどお。
相談者:
受け取られてしまって、それでちょっと寂しく感じたのかなと、この人も分かってもらえないなと。
今井通子:
うん
相談者:
というのは、わたし自身は心当たりはあるところでも、今はもう、30代・・中頃からそういうの、直してるつもりなんですけど、
今井通子:
うーん
相談者:
ま、ちょっと何かあるとお、共感した後にこう、言ってもちょっと(苦笑)こう・・
「どうせ、わたしが悪いんでしょう」みたいな感じで、その後もう、話が続かないという感じで、
今井通子:
なるほどね。
相談者:
なかなか・・上手く行かない状況ですねえ。
今井通子:
ということでえ、
相談者:
はい
今井通子:
今日のご相談は、もう一回、い、言っていただくと?
相談者:
はい。
ま今後・・将来的に、妻を、ま、幸せに、したいので、ま、あと10何年間か、猶予期間があるのかもしれないですけど、ま、上手くいく、行くために、どのように向き合ってったら、いいのかな、という・・
今井通子:
はい
相談者:
ところですね。
今井通子:
分かりました。
相談者:
はい
今井通子:
今日はですね、弁護士の、大迫恵美子先生がいらしてますので、伺ってみたいと思います。
先生よろしくお願いいたします。
相談者:
よろしくお願いします。
(回答者に交代)
「離婚しかない」
これで終わるなら、世の中の相談コーナーも、調停機関も必要が無くなる。
最も、人間、夫婦や親になったところで成長が進むわけないから。
いい大人が少なくなった今じゃあ、相談者がどうやってモラハラ傾向を軽減させるか手探りで導き出すしかない。
手本が無いまま、「成人」の名の元に自己責任にさらされ、黙っているだけでも有責カウンターがどんどん加算されていく。ある意味では相談者も孤独かも。
やはり、「離婚しかない」に帰着するのかな。