2分の1づつ持分の実家の処分で対立する60代姉妹。言葉と裏腹な本心
テレフォン人生相談 2014年8月7日 木曜日
相談者: 女67歳 夫69歳 子供3人(みんな独立)
相談内容: 妹と共同名義の家を残したいと願う自分はおかしいのでしょうか?
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者:坂井眞(弁護士)
回答:
おかしくはありません。もちろん処分を希望する妹さんも。
今日の一言:なし
(今日の一言とは加藤氏が最後にいう言葉です。)
誰ですか、相続の相談は面白くない、なんて言ったのは。
お宝が詰まってるのに。
ドロドロの(笑)
相談者は3人兄妹で、長女(相談者)、次女、弟
で、父が亡くなったときの相続内容は次のとおり。
母は金銭。
弟は父との確執の蚊帳の外。
実家を相談者と妹で半々。共同名義。
で、現在は実家で母が一人暮らし。
実家の取り扱いで相談者と妹の意見が違う。
妹は、実家は価値の低いものだし、住む人がいなくなるんだから売って処分したい。
一方、相談者は思い出として手放したくないが、維持する方法も浮かばない。
そして、
「そんなにこの土地が欲しいの?
だったら半分売ってくれてやるわよ!」
妹のこの一言がショック。
「私はお金なんかじゃないんです。私の希望はおかしいのでしょうか?」と言う相談者。
機関銃のように話す相談者。
分かってほしいんですね、自分の気持ちを。
聞いていると、
「お金じゃない」
と言いながら、相談者はお金に執着してることばかりです。
そもそも、父が亡くなった相続のときに、妹の夫がすべて仕切ったようなのですが、収支が合わずにおかしいと思っているわけです。
もう済んだことのように相談者は話すのですが、だったら、今、この相談で話すのはおかしいわけで、おもいっきしこだわっているわけです。
あと、
「母が妹の家庭に経済的援助していて、もろもろ一千万にもなっているんだけども、妹夫婦はサラリーマン家庭で、相談者は自営で余裕があるのでそれは構わないですけど」
とか。
(この母から妹への援助は母自身が老後の世話を期待してのことらしい。)
これもホントに構わないんだったら、今、この相談で話す必要ないし。
さらに、相談者は、自分が両親に経済的援助をしてきたことを話します。
いやー、人間って心情は隠せないないもんですね。
相談者の心は、経済的負担をしてきたことと、様々なことが釣り合っていないことの不満の蓄積です。
父の相続もそうだし、母や妹の態度もそう。
今回の家の処分はそのうちの一つに過ぎないっていうか。
坂井先生曰く、
法律上の解決はシンプル。
妹の持分1/2を相談者が妹から買い取ればいいだけ。
妹も希望してるし、金額もそう高くないんだし。
実家の維持方法は、それからゆっくり考えればいいだけ。
思いましたが、元をたどれば姉と妹の確執なんでしょうね。
まぁ、これは、それこそ、子供時代までさかのぼらないと、相談者の不満は他人には理解できないかも。
長女の悲哀を知る大迫弁護士あたりが、慰めてもよかったかもしれませんね。
坂井さんもたしなめてましたけど。
「あなたの不満は妹さんに向けるものじゃなくて、お母さんに向けるものでしょ。」
まったく、そのとおりなんですが。理屈じゃなくてね。
板ばさみの年老いた母親の気苦労が想像できます。
相談者の話にも出てきますが、母親は、妹にも相談者にも、
「そうだねえ」
加藤さんだったら、相談者の怒りの原因を掘り起こしてくれたと思うんですが。
なんか加藤さんの無駄遣いの回でした。