憎い母でも世話をするのは娘の自分しかいない袋小路。依存してるのはどっち?
テレフォン人生相談 2017年4月26日 水曜日
高齢の母が入院中。母から虐待を受けてきたため「早く死んで欲しい」とまで思ってしまう。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてもエッセイスト)
相談者: 女58歳離婚して18年一人暮らし 元夫との間に子ども2人 母84歳
今日の一言: 苦しみの中に意味を感じる。これが最高の価値です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、よろしくお願いしますう。
加藤諦三:
はい。最初に、年齢教えて下さい。
相談者:
58です。
加藤諦三:
58歳、結婚してます?
相談者:
・・離婚しています。
加藤諦三:
えっと何年前ですか?、離婚されたの。
相談者:
・・17年、18年くらいです。
加藤諦三:
ん・・じゅ、17、8年前ぐらいですね。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、それからずっとお一人ですか?
相談者:
・・そうです。
加藤諦三:
お子さんは?、その時にいらっしゃらなかったの?
相談者:
いました、二人。
加藤諦三:
二人。で、その二人は今あなたと別に住んでんですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
・・わたしのお、あの母の、ことなんですけど。
加藤諦三:
はい
相談者:
今、入院中でえ、
加藤諦三:
お母さん何歳ですか?
相談者:
84です。
加藤諦三:
84、はい
相談者:
・・あの、車椅子、生活、
加藤諦三:
はい
相談者:
なので、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう・・施設に行くか、今の病院で、あの、一生を添い遂げるかっていうことでえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、「家には帰れない」って医師から、言われたんですよね。
加藤諦三:
はい
相談者:
ええ、それでえ・・ま、自宅う・・は、あるんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
まあ・・そのままに今しているんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお・・わたしとお・・母の・・今までのいきさつというかあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょっと複雑なんですけどもお、
加藤諦三:
はい
相談者:
小さい時、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、物心ついた時、からなんですけどお、
加藤諦三:
はい
相談者:
母が怖くてどうしようもなくて、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、一言も、反論できなかった・・
加藤諦三:
うん
相談者:
っていう、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、虐待、今で言う、虐待だと思うんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
・・そういう感じで受けた、愛情というものも、全く、感じられないで、
加藤諦三:
はい
相談者:
生きて来ました。
加藤諦三:
はいはいはい
相談者:
で、その間も、やっぱりい・・父と母は、どうしたというかあ、先のことを考えないので、
加藤諦三:
はい
相談者:
お金は・・なかった状態っていうか・・亡くなった父もお、
「自分のお金を・・銀行に預けておく馬鹿がいるか」という・・人だったので、
加藤諦三:
はい
相談者:
通帳は・・あったんですが、
加藤諦三:
ええ
相談者:
・・ほとんどゼロに近い状況で、
加藤諦三:
はい
相談者:
自分の手元、に、引き出してはあ・・使ってたか置いてたかという状況だったんですよね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
・・だからあ・・あの、母もお、働いてはいたんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
全部使って、
加藤諦三:
はい
相談者:
ほとんど・・お金がなく、
加藤諦三:
はい
相談者:
っていう状況でえ・・わたしもお、自分で、こ、結婚前に働いてた時にい、
加藤諦三:
はい
相談者:
2回くらい「お金貸してちょうだい」って言われたことも、あるんです。
加藤諦三:
あ・・お母さんからね?
相談者:
父親からもです。
加藤諦三:
あ、父親も、はいはい
相談者:
はい。して、それでえ、
「これが最後だから・・先のこと考えて少しは蓄えといてちょうだい」って言ったんだけどお、
加藤諦三:
はい
相談者:
やっぱり「性格は直らないから」って開き直りで言い渡されてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
ずっと今日まで来た、状況お、なんですよね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
ま、そんなこんなで、今日まで来て、
加藤諦三:
はい
相談者:
今、母は入院してるんですけど。
加藤諦三:
はい
相談者:
・・わたしい、に言えば何でも・・叶うというか、やってくれると思っているん・・のか、
加藤諦三:
うんうん
相談者:
とにかくう、わがままいっぱいでやっぱり性格う、なのか・・
加藤諦三:
うーん
相談者:
「気ままな性格直らないから」って、本人言い切ってるもんですから。
加藤諦三:
うーん・・で・・
相談者:
わたしはもう、
加藤諦三:
はい
相談者:
病院にも行きたくないし。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
すぐ今死んでほしいっていう状況お、で、わたしの、ストレスがもう、相談する相手もいなくて。
加藤諦三:
はい
相談者:
このまま、どうやって・・あの親が、生きてる間付き合って行くというか、どういう思いでわたし暮らしてったらいいのか?分かんないんですよね。
加藤諦三:
あなた自身今あ・・結構辛い立場、なん、ですよね?
相談者:
そう・・辛いっていうか、も・・んー、頭から離れないっていうか・・「まだ生きてるのか」っていう思いしかないし。
加藤諦三:
うん
相談者:
病院に、こう・・看護師を通じてえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
電話を掛けて来るんですよね、看護師さんからわたしの方に。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
「お母さんが、『こういうものが欲しい』って言ってますよ」とかあ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
そういう・・だから仕方なくう、行くんですけどお。
加藤諦三:
ええ
相談者:
やっぱり、感謝する気持ちもないですし、わたしに対して、母は。
加藤諦三:
そりゃ、ないですね。
相談者:
ええ、便利屋っていうかあ・・他の病院に転院するよとかってなると、わたしが動かなきゃいけ、なくなるんですよね、手続きだとか。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
あの荷物を準備するとか。
加藤諦三:
はい。そりゃそうですね。
相談者:
それ、うん、それにもう疲れ切ったっていうか(ため息)
加藤諦三:
それで・・そういう中で、今あ・・も、そういう、う、言ってみれば、お母さんの感情の掃き溜めみたいにされて育って来て・・お母さんが84歳になって入院して・・あなたの気持ちとしては、もう、死んでほしいと思ってると。
相談者:
はい
加藤諦三:
わたしは今どうやっ・・どうしていいか分からないということね?
相談者:
そうですう。
加藤諦三:
はい。
あのお、大変・・追い詰められた・・立場だと・・思います。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、お、追い詰められた立場であれば追い詰められた立場であるほどですね、
相談者:
はい
加藤諦三:
それはあ、人間が、大きく飛躍する時でもあるんですよ。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
・・で、そこら辺のところを含めてですね、
相談者:
はい
加藤諦三:
幸い今日は、あの、スタジオに・・エッセイストとしてお馴染の、マドモアゼル愛先生がいらしてんので、伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、はい
(回答者に交代)
相談者に信田さよ子さんの著書を勧めたい。自己顕示欲と支配欲に憑りつかれて、どこまでも「女」を突き通す母親がゴマンと出てくるから。