亡き兄の企業保険。義姉親子を差し置いて私?ためらうワケは相続の規定
テレフォン人生相談 2014年12月31日 水曜日
相談者: 女73歳 7人きょうだいで残っているのは相談者と兄だけだったが、その兄が2年前に亡くなる。
その半年後に兄の奥さんが亡くなる。
兄夫婦に子どもはいないものの、奥さんには前夫との間の2人の子どもがいる。
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者:
相続の話なんですが。
今井通子:
はい。
相談者:
兄が、
今井通子:
はい。
相談者:
2年・・前に亡くなりまして、
今井通子:
はい。
相談者:
そして、義理の姉も、その半年後に亡くなったんです。
今井通子:
はい。
相談者:
兄・・は初婚なんですが、姉は、子供・・あの娘さん・・がいる・・おって、前の旦那さんに置いて、兄と一緒になってたんですが、
今井通子:
はい。
相談者:
兄の、企業保険が、有ったらしいんですが、
手続きしないまま、姉がすぐ死んだから、その残りが、ちょっと有るらしいんです。
今井通子:
はい。
相談者:
そいで、それ・・を、ずうっと、こう、下がってきたら、子供は、別に住んどったし、姓も違うし、兄弟に来るようになっとるみたいです。
今井通子:
お兄さんは、
相談者:
はい。
今井通子:
義理のお姉さんとの間には、お子さんがいらっしゃらないの?
相談者:
無いんです。
今井通子:
ああ、なるほどね。
相談者:
はい。
今井通子:
ちなみに、あなた、今、お幾つ?
相談者:
私は、73です。
今井通子:
73歳。
相談者:
はい。
今井通子:
お兄さんは、亡くなったときは、お幾つでした?
相談者:
74です。
今井通子:
74歳。
相談者:
はい。
今井通子:
えーと、2年前、3年前でしたっけ?
相談者:
2年前です。
今井通子:
2年前ですね。
お義姉さんが、亡くなったとき、おいくつでした?
相談者:
80・・1か、2やったと思います。
今井通子:
81か、2。
相談者:
はい。
今井通子:
で、このお2人が結婚生活・・何年くらいされていたの?
相談者:
30・・何年、約40年くらいですね。
今井通子:
40年くらい。
相談者:
はい。
今井通子:
それで、そのときに、
相談者:
はい。
今井通子:
お兄さんが亡くなったときには、
相談者:
はい。
今井通子:
ま、お義姉さん、一人しかいらっしゃらなくて、お子さんもなかったから、
相談者:
はい。
今井通子:
相続をしなかったのね?
相談者:
はい。
今井通子:
んで、お姉さんに行かないうちに、お姉さんもなくなっちゃったので、今度は、お姉さんの財産・・
相談者:
はい。
今井通子:
に、お兄さん(笑)の、えーと、保険?
相談者:
はい。
保険いうか、企業保険らしくて、
今井通子:
ええ。
お兄さんの会社の保険ね?
相談者:
はい、会社の。
今井通子:
ふん、ふん、ふん。
相談者:
だから・・あのお・・関係ないんですう。
貰ってくださいって、保険会社が言いなはるんですけどお、
今井通子:
あ、で、そう、そう。
それは、お兄さんのものだからね。
相談者:
はい、言われるけど、あの、娘さんが、何もかも持っておんなさるから。姉のものはね、娘やから。
それを貰って・・あれしたら・・どんなもんでしょう?、と思って悩みよるんですが。
今井通子:
それは、そのお、お姉さんのものはね。
相談者:
はい。
今井通子:
ただ、そのお、お兄さんのが、まだ相続してなかったわけなんですよねえ。
相談者:
はい。
今井通子:
お兄さんの企業保険に関しては、
相談者:
はい。
今井通子:
お兄さんの兄弟?
相談者:
私の兄弟ですか?
今井通子:
そう、そう。
だから、お兄さんの兄弟って、あなたとお兄さんの2人なの?
相談者:
7人だったんですけど、みんな亡くなって、
今井通子:
お兄さん亡くなって?
相談者:
はい。
今井通子:
結婚されてんでしょう?、皆さん。
で、お子さんとかいらっしゃるわけですよね?
相談者:
はあ、もう、全部、はい。
今井通子:
そうすると?
相談者:
甥や、姪っ子でしょ?、私の。
今井通子:
はい。
相談者:
はい。
今井通子:
で、だからあ、ご本人はあ、
相談者:
はい。
今井通子:
お子さんいらっしゃらないし、
相談者:
はい。
今井通子:
その兄弟の方に、
相談者:
はい。
今井通子:
遺産相続があるんですがあ、
相談者:
はい。
今井通子:
その、遺産相続っていうのが、企業保険・・だけ?
相談者:
いいえ、土地も有る・・ですけどお・・もう、娘さんが、全部・・あれしよんなさるから・・
今井通子:
いや、娘さんは、奥様の方に行ったものを、
相談者:
うん。
今井通子:
分配するときには、娘さんの方にいくわけですよね?
相談者:
そうですよね。
今井通子:
だけどお、えーと、その、企業保険って言ってきたのは、お兄さんが、勤めてた会社から?
相談者:
会社の、あれだから、あの、貰ってください、って保険会社は言われるんですけど。
今井通子:
なるほど。
あなたの意思としてはあ、
相談者:
はい。
今井通子:
その、義理のお姉さんの、お子さん?
相談者:
はい。
今井通子:
元、ご主人の子ですよね?
相談者:
そうですよね。
今井通子:
のお子さんにあげたらどうだろう?、ってこと?
そういうことでは、
相談者:
いや、あげたらあ・・っていうより、その、私が貰ってよいのだろうか?、って思う・・
今井通子:
あ、よいのか、どうかをお聞きになりたい?
相談者:
それでですね、もし、貰った場合・・むこうの財産、家、土地あるから、そこの、方のあれもとか、むこうのものが、からまってくると、またややこしいから、離れとるから、嫌やし、と思いよるんですけど、どんなもんでしょうね?
今井通子:
(笑)
相談者:
それ(企業保険)だけ貰ったら、(笑)全部関わってくるもんでしょうか?、と。
今井通子:
で、借金はないの?
相談者:
それが分からんのですけど、2年間・・あれやから(言ってこないから)、無いとは思うんですけど。
今井通子:
うん。
相談者:
でも、娘さんたちは、土地を・・売ってどうとかって、しよったみたいやけど、放棄しました、って来たから・・ちょっと向こうの様子が分からんのですよ。
今井通子:
なるほど。
相談者:
はい。
(回答者に交代)
不動産に関しては、売却や名義変更に関して複雑な問題がありそうだが、企業保険に関しては、相談者の兄が亡くなってから義姉が亡くなるまでの半年間に保険金が払われたら何の問題も無かったんじゃないかと思うんだが。
兄がなくなった時点で、義姉が大病で入院していたということでもなければ、その企業の福利厚生部門と担当していた保険会社の怠慢じゃないの?