亡くなった姉の年金にこだわる男74歳の無理筋と年金機構のドタバタ
テレフォン人生相談 2017年11月9日 木曜日
姉が亡くなって年金の受取の手続きを行ったが、受け取れないとのこと。そのお金で姉の供養をする予定だったのに・・どうすれば?
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 男74歳 半年前に他界した姉80歳 姉には前夫の子どもが二人いる
ドリアン助川:
もしもし?、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、大変お世話になりますう。
ドリアン助川:
あ、よろしくお願いします。
相談者:
よろしく、お願い致します。
ドリアン助川:
今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
えーと、実はあのお・・わたしの実の、姉の・・年金の、事についてちょっと・・分からない事があるもんで・・教えて、いただきたいと思って、お電話、差し上げました。
ドリアン助川:
お姉さんの年金?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい、えーっと、あなた様おいくつですか?
相談者:
74です。
ドリアン助川:
74歳。
相談者:
はい
ドリアン助川:
お姉さんは?
相談者:
80です。
ドリアン助川:
80歳。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えーと、具体的にはどういう事で?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい
相談者:
実はあの、わたしの姉が・・半年前にちょっと亡くなりまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
えー、それであの・・うーんと、一人暮らしだったんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
それで、亡くな・・って、あのマンションに実は・・一人で住んでたんですけども、亡くなったもんで・・あの全部田舎の方へあの・・荷物を・・引き上げたんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そいでえ・・うーんと、しばらくしたらあの、日本年金機構さんの方から、
ドリアン助川:
はい
相談者:
未収年金(*)の手続きをして下さいね、という、お葉書を・・いただいたんです。
(*)話から未支給年金と思われ。以下同じ
ドリアン助川:
はい
相談者:
それであの、わたしは全く年金の事があんまり詳しくなくて、
ドリアン助川:
はい
相談者:
色々あの、社会保険事務所へ行ったりなんかして聞いて、
ドリアン助川:
はい
相談者:
書類を揃えて、社会保険事務所で未収年金の、手続きを、済ませたんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そしたらあの・・日本年金機構さんの方から・・実はあの、未収年金の・・あー支払の手続きしていただいたんだけど、なんかお支払い・・できませんていうことで、またお葉書が来たんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
・・なんで?ってこう、て、せっかくあんな思いして手続きしたのに・・なんで、来ないのかなあ?と思って、あのお・・社会保険事務所さんの方へまた、わたしが出向きまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
聞いたら・・その、わたしの姉の年金が・・なんかもう、その振り込まれているって事なんですよ。
ドリアン助川:
お姉さん宛にですね?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
はい
相談者:
だからわたしほら、姉の年金はどうなってるか、全く分からないんですけども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
社会保険事務所さんの方でそうやって言われました。
ドリアン助川:
はい
相談者:
「だからあなたが、み、み、あの未収年金の手続きしても・・下りないんですよ」
「もう振り込まれてるから下りないんですよ」って、そういう回答だったんです。
ドリアン助川:
はい、はい
相談者:
でもうちの姉が亡くなった後に・・日本年金機構さんの方から手続きして下さいねって手紙が来たのに、
ドリアン助川:
はい
相談者:
じゃあその前に・・うちの姉がもう亡くなってるんだから、なんでこういうのよこしたのかなあ?と思ってもう・・不思議でしょうがなかったんですけども・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
そいでわたし・・どこの、ほら、うちの姉がどこの銀行で・・年金を受け取ってるかっての、分かりませんので、
ドリアン助川:
はい
相談者:
電話して・・実は聞いたんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そしたら「それは個人情報だから・・教えられません」ていう・・
ドリアン助川:
教え・・
相談者:
電話なんですよ。
ドリアン助川:
はあ、はいはい
相談者:
「だけどきちっと入ってます」って、そういう事なんです。
ドリアン助川:
うーん。ちょっとあのお、わたしもお・・うん、この辺りの事はさっぱり分からない事ですので、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
話を・・シンプルに今から、あのお、整理しますとね、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー6歳上のお姉さんがいらっしゃった。で、お姉さんが亡くなったわけですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
半年前に。
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、お姉さんの、ま、受け取るべき年金。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えーこれは未収、うー・・
相談者:
未収年金です。
ドリアン助川:
未収年金ですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、これの手続きをして下さいと。
相談者:
はい
ドリアン助川:
それで、えー、でも大変な、この事務処理をしたのに・・え、受け取れませんよというのが来た。
相談者:
ええ
ドリアン助川:
で、その心はと言うと、
いや実は、えー、ん、何月何日にもうすでに振り込んでると。
相談者:
そういう事なんです。
ドリアン助川:
んじゃ、その振り込んでる口座はどこか?という事が・・えー、お姉さんどこの銀行のどの口座か?、それ、分からなかったって事ですね?◆#$%
相談者:
そうなんです、わたしは全く分かんないんです。
ドリアン助川:
分からない。
相談者:
ええ、それでね、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
電話したら、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、わたしの姉が、離婚してるんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、最初の結婚ですよね。
ドリアン助川:
はいはい
相談者:
その時あの、二人い・・子どもがいるんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そいで・・再婚してるんです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そんで、その再婚した夫との間には子どもはいないんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
そうすっと、その日本年金機構さんの・・その話だと、
ドリアン助川:
はい
相談者:
最初に・・ま、結婚した時に二人子どもさんがいるから、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
この、お姉さんの年金は、その子どもさんが受け取る権利があるんですって。
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、実のわたしが弟でも・・受け取る事はできないんですって。
ドリアン助川:
で、この、お子さん二人というのは・・えー、あなたは面識あるんですか?
相談者:
わたしあのい、一度だけ、あの、会ってるんですよ。
ドリアン助川:
今おいくつですかね?お子さん。
相談者:
もう50う、過ぎてると思います。で、それで、わたしも、どこに住んでるかも分からないです。
ドリアン助川:
全く分からない?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
連絡先も分からない?
相談者:
ええ、そんで姉が亡くなっても・・わたしは電話番号もなんも、全く分かりませんので、
ドリアン助川:
はい。あのお・・
相談者:
や、大変でした、ホントに。
ドリアン助川:
もしもし?
相談者:
はい
ドリアン助川:
失礼ですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
この・・ん、う、振り込まれた年金てのは、大体、額分かります?
相談者:
その額は分かんないんですよ。
ドリアン助川:
額も分かんない?
相談者:
あの、教えてくれないんです、いくら言っても。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
大体月が・・13万いくらぐらいでしょう。
ドリアン助川:
13万いくらぐらい?
相談者:
だから、2か月分が入りますよね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
だから、ま、ザーッと計算しても20、6万、ぐらいじゃないですか?
ドリアン助川:
あ、んまー、そのぐらいのお金だと。
相談者:
うん
ドリアン助川:
うーん。あの・・あなた様としてはどうしたいんですか?、今後。
相談者:
どうしたらいいってもう手続きすべてやっちゃって、もらえないんだもん、どういう風にしていいか分からないんで(苦笑)それで・・電話したんですよ。
ドリアン助川:
手続き、頑張ったのに、もらえないんで・・
相談者:
ええ
ドリアン助川:
憤懣(ふんまん)やる方ないと。
相談者:
あのお・・
ドリアン助川:
あの・・
相談者:
そ、その・・最初の、姉の子どもは、権利だって言ったって、どこいるんだかも分かんない、葬式も来ない。
ドリアン助川:
うんー
相談者:
マンションの、引き払いもぜーんぶわたしがやって大変な金額が実は掛かってるんです。
ドリアン助川:
うーん。
相談者:
でも、それはいいんです、あの・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
わたしの姉だから。
ドリアン助川:
はいはい
相談者:
ただ・・位牌を作ってやりたいんですよ。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
位牌と、あと、あの、戒名付けてくれた、お寺さんのご住職が・・わたしの、なんかこう、話を聞いて・・
「大変だったね」って言ってあの戒名代も、1円も取ってくれないんですよ。
ドリアン助川:
はいはい
相談者:
だからあ・・気持ちを、やっぱし・・やりたいもんで、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
うー、それに使いたいと思って・・
ドリアン助川:
なるほど。
相談者:
一生懸命こうやってるんです。
ドリアン助川:
ま、あのこれ、なんかそのお金の事も含めて打開策があるか?という事ですね?
相談者:
そうなんです。
ドリアン助川:
分かりました。えー、それでは、え、今日の先生、紹介いたします。
相談者:
はい
ドリアン助川:
弁護士の、坂井眞先生です。
相談者:
はい
ドリアン助川:
よろしくお願いします。
相談者:
よろしくお願いいたしますう。
(回答者に交代)
根本にあるおぞましさ
己の善意を振りかざし
他人の善意には気が付かない
哀か?はたして幸せともうつらん
気付かずは無の境地に似たり
これすなわち赤子なり