妻が勝手に離婚届を出し、5歳の息子を置いて家出した
テレフォン人生相談 2015年2月18日 水曜日
相談者: 男40歳 長男5歳
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究家)
今日の一言:
子どもに「出て行け!」と言う母よりも、
「お母さん、家出て行きます」という母の方が心の痛手になります。
(年齢のやりとりは省略)
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
して・・はいたんですけども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
2週間前に離婚する形になりまして、
加藤諦三:
あ、2週間前ですか?
相談者:
それも、ちょっと、あのお、離婚届けを勝手に相手から出されたっていう形なんで、
加藤諦三:
今は、そうすると、お一人で暮らしてるんですか?
相談者:
実家の方で、子どもと・・一緒に、暮らしてる形になってるんですけどお。
加藤諦三:
お子さんは何歳?
相談者:
5歳です。
加藤諦三:
5歳。
男の子、女の子?
相談者:
男の子です。
加藤諦三:
男の子。
相談者:
はい。
加藤諦三:
はい、分りました。
そいで、どんな相談ですか?
相談者:
あのお、ですね。
妻・・の、ちょっと突然に、ほんとに・・給料、全額持って家を出たんです。
加藤諦三:
給料ってのは、自分の給料じゃなくって、あなたの給料?
相談者:
はい、そうです。
でえ、あのお、
加藤諦三:
突然ていうことは、あなたに・・離婚したいとか、なんか言わないで、
相談者:
ええ、一切言わなかったです。
自分が仕事、帰って、家に入る寸前に、メールが来てえ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
手紙が置いてあるからあ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あの、ちょっと見て欲しい、っていうことを、言われたんです。
でえ、
加藤諦三:
ああ。
相談者:
うちの母と姉宛とお、
加藤諦三:
うん。
相談者:
あと自分宛に、その、紙が置いてありまして、自分との生活が嫌になってえ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
お給料のお金はあ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
少しずつ、返していきますんでえ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
どうか、すいません、ごめんなさい、みたいな、内容の、手紙でした。
加藤諦三:
息子のことについては、何も書いてなかった?
相談者:
子どもの方は、母と、姉の方の手紙にも書いてあってえ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
素直でいい子なんで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
すいません、お願いします、って。
もし、育てられないのであるのならば、
加藤諦三:
はい。
相談者:
こちらの方の、生活が落ち着いたら引き取りに来ます、っていう内容の・・ことは、書いてありました。
加藤諦三:
ああ、そうですか。
はい、はい。
相談者:
はい。
加藤諦三:
それで?
相談者:
でまあ、彼女の方も電話は出なかったんですけども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
何日かしてえ・・少し話せるようにはなってきたんで、その離婚を破棄してえ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
家に帰って来ないか?
加藤諦三:
はい、はい。
相談者:
っていうことを言ったんですね。
加藤諦三:
はい。
相談者:
ちょっと頑なに、彼女・・ちょっと拒否してたんで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
もしかして男でもいるんじゃないのか?って言ってたんですけどお、
加藤諦三:
はい。
相談者:
それは絶対あり得ない、とは言ってはいたんですけどもお、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あのお、ちょっと、あることで、あのお、調べてみたんです。
加藤諦三:
はい。
相談者:
カミさんがなんか、メールとかでも寄こしてたんですけども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
「すぐには、行けない、でも、近くにはいる」
とは言ってはいたんですけどもお、
加藤諦三:
はい。
相談者:
うちの姉とかにも、なんか、お金を借りてたんでえ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
それだけでも返してくれよ、みたいな感じで言ったらあ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
振込先のところを自分なりに、調べてみたらあ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
距離的にも全然、遠いんで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
どういうことだ?って問い詰めたらあ・・実は、男も今いるんだって。
そこで、ちょっと、もう、自分も、逆上しちゃってえ、
加藤諦三:
はい。
相談者:
彼女の、携帯電話も、全部消しちゃったんで、今はもう、ほんとに、ほとんど、音信不通になっちゃったんですけどもお。
加藤諦三:
はい。
そいで、あなたの、今日の相談ていうのは、そいで、どういう・・ことですか?
相談者:
あのですね、5歳の子どもがあ・・あのお、母親・・のことを、しきりに言うんですよねえ。
お母さんいつ帰ってくんの?、とか。
加藤諦三:
はい、はい、はい、はい。
相談者:
自分たち・・からは、母親のことは言わなかったんですけども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
子どもも、あのお、最近ちょっと、言い始めたんですけど、
古いママはどこに行ったんだろう?、って。
新しいお母さんいつ来るんだろう?、とか。
そんなこと言い始めてきたんで。
加藤諦三:
ああーん。
相談者:
父親として、どう、今の現実を、伝えたらいいのか、悩んでんるんです。
加藤諦三:
かなり、お子さんは、状態、深刻でしょう?
相談者:
はい。
加藤諦三:
なんか、こう、体の症状に、なんか、表れてるとか、
相談者:
そうですね、ちょっと最近、お腹が緩くなってるっていう体調とかも、
加藤諦三:
頭痛がするとか、変な行動を起こすとか、そういうことではないんですね?
相談者:
そうですね、今んところ、まだ出てないです。
加藤諦三:
んで、お爺ちゃん、お婆ちゃんっていうか、あなたの、お父さん、お母さんとは、うまくいってんですか?
相談者:
ちょっと父親の方は、もう、10何年前に他界してるんで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
母親の方だけなんですけどお、
加藤諦三:
はい。
相談者:
うちの、姉とお、母親とが、自分のいない間は、面倒看てくれてるんで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
すごく助けられてます。
加藤諦三:
うん。
助け・・られてるし、お母さんが非常に優しく接してるんでしょうねえ。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
あの、子どもからするとね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
そんな悪い子なら出て行きなさあい!、って怒鳴るよりもね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
お母さんが家出てちゃうっていう方が、遥かに、大きな、心理的な影響あるんですよね。
相談者:
はい。
加藤諦三:
どこにいるか分んないだから。
相談者:
そうですね、はい。
加藤諦三:
うーん。
出てけ、って言えば自分が追い出されたって、そこにお母さん、いるわけだからね。
相談者:
はい。
加藤諦三:
そいで、今は、お腹が少し緩いという程度だっていうことですね?
相談者:
そうですね、
加藤諦三:
はい、分りました。
(回答者に交代)