認知の親を巡る攻防。公正証書遺言を隠した妹 vs 上書きを企む兄&寝返った姉
テレフォン人生相談 2019年5月23日 木曜日
施設に入所中の父の相続について、相談者に実家を相続させる内容の遺言書を作っていたことが兄の知るところとなり、相談者が家業から手を引かされた上に、姉と兄が認知症の父を頻繁に見舞っていて、電話にも出ない。
どうつき合っていけばいいか?
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
相談者: 女50歳独身 父83歳 母82歳 姉56歳 兄54歳
柴田理恵:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
もしもし、はい
柴田理恵:
はい、こんにちはあ
相談者:
こんにちは
柴田理恵:
今日はどんなご相談ですか?
相談者:
はい、あの、相続に纏(まつ)わる、
柴田理恵:
はい
相談者:
あの、兄弟の付き合い方について、あの、ご相談させていただきたいと思い、電話しました。
柴田理恵:
はい。えっと、あなた今おいくつですか?
相談者:
はい、あの、50歳ちょうどです。
柴田理恵:
はい。お、あのご結婚なさってますか?
相談者:
・・いえ独身です。
柴田理恵:
はい。えと、じゃ、えっと、ご兄弟は?・・
相談者:
はい、あの、姉と兄がいます。はい
柴田理恵:
あ、お姉さんはおいくつですか?
相談者:
はい、あのお、56歳です。
柴田理恵:
はい、お兄さんは?
相談者:
54歳です。
柴田理恵:
54歳、3人兄妹なんですね?、ご両親は・・
相談者:
はい
柴田理恵:
おいくつですか?
相談者:
はい、あの、父は83歳です。
柴田理恵:
はい
相談者:
母は、82歳です。
柴田理恵:
82歳。
相談者:
はい
柴田理恵:
えっと、相続っていう事はどちらかが・・
相談者:
はい
柴田理恵:
お悪かったりするんですか?
相談者:
父が、11年前に、
柴田理恵:
はい
相談者:
あの、大腸ガンになりまして、
柴田理恵:
はい
相談者:
その、あの、すぐ後に、脳梗塞も、あのお、合併症として、なってしまいまして、
柴田理恵:
はい
相談者:
要介護3の状態で、
柴田理恵:
はい
相談者:
3年前に、認知症も患っております。
柴田理恵:
あー、はい、はい、うん
相談者:
わたしと母がずっと父親を、介護していたんですけれども、
柴田理恵:
はい
相談者:
母も5年前に、あの、心臓悪くしまして、
柴田理恵:
あーあ
相談者:
あの、心臓の手術をしまして、
柴田理恵:
はい
相談者:
10ヶ月後ぐらいにも、認知症になってしまいまして、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、母親は、あの、2年前から要介護4になっております。
柴田理恵:
あー、はい、うん
相談者:
はい、で、あの父が、一時は、あの、退院したんですけども、寝たきりの状態になってしまいまして、あの・・
柴田理恵:
うん
相談者:
またその後、肺炎になってまた入院・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
してしまいまして。
柴田理恵:
はい、はい
相談者:
で・・父が家に戻った時に、
柴田理恵:
はい
相談者:
その時も、よ、父親が要介護4の状態だ、でしたので、
柴田理恵:
はい
相談者:
あの、要介護4の・・老人2人を、
柴田理恵:
うん
相談者:
わたしが1人が・・ずっと介護をしているという状態で。
柴田理恵:
ああー
相談者:
で、ケアマネージャーさんに、
柴田理恵:
うん
相談者:
相談してみたところ、
柴田理恵:
うん
相談者:
「施設」、「申し込み」、「しに行って下さい」と言われましたので、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
あの、施設申し込みをしたら、比較的早めに、もう2ヶ月、ぐらいでもう・・入所が決まったんです。
柴田理恵:
うん、うん、うん
相談者:
で、わたくしの・・仕事なんですけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
父親が小さな会社を昔から経営をしておりまして、
柴田理恵:
あはい
相談者:
であの、父親が病気になってからは、兄が、主に仕事を取って来るというような、か、感じで、
柴田理恵:
うん
相談者:
そこの会社の、
柴田理恵:
ん
相談者:
経理を、監査役として経理を、わたしずっとしていたんですけれども、
柴田理恵:
はい、はい
相談者:
「父親を」い、「施設に入れる」という話を、兄にしたら、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、父親を役員から外して、
柴田理恵:
うん
相談者:
で、父親の持株を、ちょっと自分の物にして、
柴田理恵:
うん
相談者:
わたしを、解雇したんです。
柴田理恵:
え!?、解雇した?、はい
相談者:
されまして。
柴田理恵:
はい
相談者:
すいません、姉の話になるんですけれども、今度。
柴田理恵:
はい
相談者:
と、今から5年半前に、
柴田理恵:
はい
相談者:
公正遺言書を作成しておりまして、
柴田理恵:
ど、誰が?
相談者:
公正遺言・・
柴田理恵:
お父さんが?
相談者:
父、父親がです。
柴田理恵:
お父さんが。
相談者:
父親が。
柴田理恵:
はい、はい
相談者:
はい
柴田理恵:
はい
相談者:
で、公証人、
柴田理恵:
はい
相談者:
そして、司法書士の先生、そして行政書士の先生、3人の、法律家の方に、来ていただいて、
柴田理恵:
はい
相談者:
公正遺言書を作成したんですけれども、
柴田理恵:
はい
相談者:
兄には、父親の一つの土地を与えて、
柴田理恵:
うん
相談者:
そして姉には、あの、200万近く、父から借りていたお金があったので、
柴田理恵:
うん
相談者:
その返済を免除する・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
という、内容で、そして・・
柴田理恵:
はい
相談者:
残りは、い、今住んでいる土地と、
柴田理恵:
はい
相談者:
あの、現金などその他は、あの、次女のわたしに、受け、残すというふうな遺言書を書いてあったんです。
で・・
柴田理恵:
はあ
相談者:
父・・
柴田理恵:
はい
相談者:
父が、あの、こういう遺言書を書いてくれるって言ってるんですが、あの、わたしが、土地もらっていいですか?って姉に言ったら、
柴田理恵:
うん
相談者:
姉は、「住んでいる」、あの、「あなたが」、「受け取るベきだから」、あの、うん、そ、「そのままでいいです」って、その時は姉は言ってくれたんですけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
姉の夫が、兄から・・下請けとして仕事をもらっている状態でして、
柴田理恵:
うん
相談者:
わたしも働いてたんで、わたしに収入があったので、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、姉に、い、今まで何回も、あの、お金の援助をして来たんです。
柴田理恵:
うん・・うん
相談者:
今回わたしがもう・・解雇されてしまったので、
柴田理恵:
うん
相談者:
もう、わたしからの援助はもう、受けられないと思ったのか?・・分かりませんが、あの・・
柴田理恵:
うん
相談者:
兄側についた方が・・自分にとって・・都合がいいと思ったのかは・・は分かりませんが、兄、兄に、
柴田理恵:
うん
相談者:
ん、公正遺言書があるという事を・・話してしまったんです。最近。
柴田理恵:
はい
相談者:
ま、最近って・・で、3週間ぐらい前から、突然あの、今まで、父のお見舞いなど行った事なかった兄が・・
柴田理恵:
うん
相談者:
突然、あ、姉と、一緒に施設に行き始めて、
柴田理恵:
うん
相談者:
で、「お父さん、遺言書があるんだって?」とか、あの・・
柴田理恵:
うん
相談者:
なんかテープレコーダーで吹き込んでるらしくて、
それからも何回も施設に通って、なんかしてるみたいで・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
で、施設に、あの、主治医が・・も、いらっしゃるんですけど
柴田理恵:
はい
相談者:
で、あの、兄が・・「診断書を書いて欲しいんですけど」って兄が言い出して、
柴田理恵:
うん
相談者:
施設の所長が、あの「何に使うんですか?」と聞いたら、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、「父親が公正遺言書を作りたいと言ってるんです」と兄が言い出して、
柴田理恵:
うん
相談者:
で、施設の方が「そんなの本人が言ったなんて」、あの、「疑わしいので」、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの「診断書は」次女、「次女さんが必要と、しない限りわたし達は」、あの、「出せません」って、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
断って下さって(苦笑)、
柴田理恵:
うん
相談者:
で・・
柴田理恵:
その公正遺言書はどこにあるんですか?今。
相談者:
わた、しの手元にあります。
柴田理恵:
うんふんふん、5年前に作った・・
相談者:
そうです、はい
柴田理恵:
ちゃんとした物ですね?
相談者:
はい、そうです。
柴田理恵:
うん、ふん
相談者:
あの、兄と姉が、その駆けつけて行って、遺言書の事を父に問い、問いただして、
柴田理恵:
うん
相談者:
録音としようとしてる姿を思い浮かべるともう、ちょっと止めてくれないかなと思って・・
柴田理恵:
うーん、うん
相談者:
で、で、わたしがもう、電話しても、
柴田理恵:
うん
相談者:
兄と姉がまったく、出ないんです。出ない状態になって・・今後、兄と姉とどういう風に、もう、付き合って行けばいいのか?ちょっとそれが分からなくて。
危篤状態とかなった時とか、やっぱり会わせた方がいいのか?、父親と母親にとってはやっぱり子どもなので・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
で、今後、お葬式とかもお・・
柴田理恵:
ま、そりゃあね・・
相談者:
あの、わたしが&#・・
柴田理恵:
うん
相談者:
うーん、はい
柴田理恵:
世間に、あーだこーだ言われないためには・・
相談者:
わたしが・・&#△
父親の・・
柴田理恵:
うん
相談者:
積立とかもわたし、してえ、る部分もあるので・・
柴田理恵:
うん
相談者:
お葬式も、もし、わたしがなっても、兄と姉とは、も、縁を切って、いいのか?、
柴田理恵:
うん・・あの・・
相談者:
ちょっとそれが、ちょっとお・・お、はい
柴田理恵:
お父さんお母さんの、介護を・・
相談者:
はい、はい
柴田理恵:
お兄さんとか、お姉さんとかは・・
相談者:
はい
柴田理恵:
手伝ってくれたんですか?
相談者:
いえ、あのお、全く、手伝って、もらえませんでした。
柴田理恵:
まったくですね?
相談者:
病院の付き添いもすべてわたしで、
柴田理恵:
病院の付き添いも全部・・
相談者:
あの、そ・・
柴田理恵:
それは、
相談者:
はい
柴田理恵:
そうやって証言する人もたくさんいらっしゃいますよね?
相談者:
・・病院やケアマネージャー・・も、あの・・わたし以外の人間には会った事ありませんので・・
柴田理恵:
ああー・・
相談者:
はい
柴田理恵:
なるほど。はい、分かりました。
じゃ、ま、とにかくそのお・・お父さまの、財産の、
相談者:
はい
柴田理恵:
相続で、ご兄妹と・・揉めてると。
相談者:
はい
柴田理恵:
うん、この先どうやって、その兄妹たちと・・
相談者:
はい・・はい
柴田理恵:
えー、お付き合いしていいかって事ですね?
相談者:
はい、そうです。
柴田理恵:
分かりました。じゃ・・
相談者:
はい
柴田理恵:
えー、今日の回答者の先生に聞いてみましょうね。
相談者:
はい
柴田理恵:
はい、今日の先生は・・弁護士の大迫恵美子先生です。
先生よろしくお願いします。
相談者:
はい
(回答者に交代)
今日の大迫先生は残念でした。
確かに「相続をめぐるきょうだいとのつきあい方」については、答えていたし、内容も納得できたのですが、
相談者のこのケースの場合、どう対処していったらいいかについて、全く触れられてなかった。
相談者が公正遺言書を、兄に隠していたことについて、訊ねてほしかったし、兄が、遺言書を作り直そうとしていることに対して、どう行動したらいいかも、答えてくれなかった。
その為には、時間の枠が足りないから仕方ないが、相談者は、兄や姉の行動にどう対処したらいいかの方を聞きたかったのではないかな、と思う。
実際相談者は「相続をめぐるきょうだいとのつきあい方」について聞きたい、とはっきり言ってたから仕方ないけど。部外者の私が聞いてても、すっきりしない回でした。
↑書いたものです。
相談者も、兄に隠してた時点で、遺産を多く貰おうとしてたわけだし、相談者も含め、全員腹黒い。
兄と姉が、介護を全く手伝わないという相談者の話が事実なら、相談者の心情的には分からなくもないけど、会社のゴタゴタも絡んで、一筋縄ではいかなそう。弁護士に頼んだほうがよさそう。
これは、弁護士にお金払って相談したほうが良いんではと思いすた。
会社の規模や内容によるのでしょうけど、不当な解雇・株の名義を勝手に書き換えなど手遅れになる前にひとつづつつぶしていかないと後々めんどくさそう。経理してたならわかるだろうけど会社の収益と借入によっては連帯保証との関係で相続放棄することにもなるかも。
解雇はないですね訂正します。
株主総会の決議取消しの訴えを提起(手遅れだけどw)
会社法831条1項で手続きに問題があったと訴えてみては?
知り合いの資産家の1人娘が子沢山を目指して不妊治療をしています。どうしても血縁に相続させたい両親のためだと言っていました。半世紀経って同じような状況にならなければいいなと願います。
同居していた娘が 長い間 親がかりで、いいとこ取りしてて、最後に親が弱ってきたら介護を武器に相続を有利に持って行ったっていう感じ。
世の中には親の介護費用を手出しして介護している(せざるを得ない?)子供達も居るんだよ~ 見捨てるわけにいかんからね~
この相談者と兄姉達って、もし親の会社に借金があったら、親ごと放棄しそうな一家だね。
経営も相続も介護もごちゃまぜの、ちょっと儲かっている的な零細企業案件ですね。
待ってました(笑)管理人さんの解説!
今回もわかりやすかったです。
私がもしこの手の相談をするなら、管理人に相談したいです(笑)
前から思ってたが管理人さんは何者?
博識すぎやろー
ほんと管理人さん頭キレすぎ!いつもするどい解説にただただ唸るばかりです。管理人さんがどんな人なのか、何者なのか、知りたい気持ちがつのる一方です。
ラジオで生で聴いてました。相談内容から大迫弁護士がいいなと思っていました。
担当が大迫弁護士で期待しましたが、がっかりでした。
まるでウルヴェ同じ感じ。スカッとしない…
相談が今後のつきあい方だったから
仕方ないか。
同感です。今後のつきあい方なんて、きれい事ですよね。勝手に自分に有利な公正遺言書を作った相談者が、財産の行方がどうなるか聞きたかったんだと思います。
大迫先生って兄弟姉妹間の話題になると
必ず確執を話し出すよね。
特に姉妹での長女の立ち位置とか・・・。
自分の経験談を話すし自身の妹が嫌なのかしら?
大迫先生は好きだけど姉妹間、兄弟間の話は
私情と持論を出してきてスッキリしないケースが多いです。
意識してるのか無意識かは分からないけど、自分以外の人間が悪いと印象付けようとする話しで相談が始まりましたね。
「ケイリ」「カイシャ」「カイコ」
単語の語気が強くて、性格の怖さが出てます。
様々なことに怒りを持ちやすい人なんでしょう。
大迫先生のお話し、教科書ではなく、弁護士実務経験のうらうちのあるもので、とてもためになりました。
親が会社経営してて、その遺産のことで兄弟姉妹ともめてる50歳くらいの女性って、テレ人に度々登場しますよね。
怒りで言葉がつっかかって、いかに自分の兄弟姉妹がひどいかを分かって欲しくて、愚痴を話すんだけど、本人のエゴも相当なもので、聴いててイラつきます。
女性って、合理的だ自分のこどもや家庭の為に必死になるから、夫の兄弟は取り分をもってく邪魔な奴でしかなく、でも、それは普通のよくある心理では?
独身の相談者は真面目な人なんでしょうけど、家庭を守ろうとする女性の心理を理解して、自分が譲るくらいの気持ちでないと、生涯もめ続けるでしょうね。
年齢性別に関係なく健康や金銭面に不安な人、信じられる人がいない人は
余裕がなくなるのではないでしょうか。
相談者さんは独身で50代といえば体力や健康面でも
今までのようにはいかないと感じることが多くなる年頃。
子供もいなくて老後も心配。
怒りというより必死なのでしょう。
将来の不安を先回りして内緒の遺言書を作成してもらったのでしょうが
それが反対に兄弟からの不信感をかうことになってしまった。
こういうことがあるということが経験なくして学習できるところが
人生相談のいいとこですよね。
でも初読のときは「解雇」というワードで酷い冷血兄弟と思ってしまってました。
大変だな~と思いつっ
相続関係図の父83歳と母82歳の
のーてんき な(^o^)に救われたょ・・・。
入所しているのは父親だけ。
母親を入所とは語られていません。
また監査役は退任で、解雇されたのは経理としていた会社の従業員を辞めさせられています。
次女は収入無しの状態で父親の施設費用支払いをし、母親を介護している状態です。
また公正遺言書を新たに作成する時、印鑑および印鑑証明書が必要ですが、
医師が現在判断力が無いと証明している状態での上書き遺言作成なら不可能です。
公正遺言書の作成当時、父親に判断力があったかどうかは、その頃の介護認定調査票や主治医意見書など、証明できる物はあると思います。
また要介護者のリハビリ担当者など、老人との会話内容が辻褄が合っているかどうか、などケアマネに報告もあります。
何年頃から認知症の症状が出始めたか…など、記録に残っているもの、証言してくれる人はいると思います。
長男は両親を介護していた妹を解雇した。
父親は公正遺言書を作成するに至るまで、
長男の人間性を分かった上で行っていると思う。
監査役と従業員の兼務はないです。