立派さは期待されてない、合否にこだわるな。就職面接恐怖症の学生に即席講座
テレフォン人生相談 2021年11月22日 月曜日
相談者
「あなたはどういう人ですか?」って訊かれても自分考えても考えても分からない
普通じゃない?
おばさんも分かんない。
それなりに用意するけど。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 男21歳(大学4年) 一人暮らし
今日の一言: 自分自身になりえないなら、悪魔になったほうがマシだ。デヴィット・シーベリー
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもしい?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
はい
最初に、年齢教えてください。
相談者:
21歳です。
加藤諦三:
21歳、まだ、独身です、か?
相談者:
はい、独身です。
加藤諦三:
で、1人で住んでんの?
相談者:
はい、一人暮らしです。
加藤諦三:
はい分かりました。どんな相談ですか?
相談者:
今、就活で面接を控えてまして、
加藤諦三:
んはい
相談者:
あのお・・
加藤諦三:
すと、今、学生なわけですね?
相談者:
大学4年生になります。
加藤諦三:
4年生ですか、はい
相談者:
どうしても、こう、面接、恐怖症のような・・状態になってまして。
不安になって・・怖くなって、い、夜眠れなくなってという・・
加藤諦三:
不眠症とかそういうことではないのね?
相談者:
そういう症状・・とか、具体的には出てないんですが、
加藤諦三:
ええ
相談者:
不安、で、自分が、まあ、コントロールできなくなるような、状態に・・なってしまって。
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、原因を自分の中でいろいろ考える中で、いろんな心理学の本であったり、読ませていただいたりして。
加藤諦三:
はい
相談者:
自分のことが、分からないっていうのは、人の、価値観で生きて来たから自分のことが今分からずに、出せずに怖くなってると、思っています。
加藤諦三:
自分で自分のことが分からないっていうのは・・どういうこと?
相談者:
例えば面接で「あなたはどういう人ですか?」って訊かれても・・自分がどういう人かも、考えても考えても分からない、ていう・・
加藤諦三:
自分が、自分のことが分からないっていうことを、
相談者:
はい
加藤諦三:
意識し出したのは、いつ頃からですかあ?
相談者:
就、職活動、を、視野に入れた数年前ぐらいから・・
加藤諦三:
そうするとこういうことは考えられるの?
非常に小学校、中学校、高等学校と順調にやって来た。
相談者:
はい
加藤諦三:
さあ、これから大学4年・・今度は、社会に出ると。
これからは・・今までのやり方が・・通用しない世界に自分は行くんではないか?と・・そういうことからの恐怖症なのかな?
相談者:
そうだと思います。
加藤諦三:
で・・人の評価を得ようと思って・・努力をすると、
相談者:
うん
加藤諦三:
努力をするために、自分が自分を・・蔑視するようになる、ということを・・マズローという人が言ってるんですけども。
相談者:
うん
加藤諦三:
要するに、自分の、心に、聞いて、何かをするんじゃなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
今現在評価されていると。
相談者:
はい
加藤諦三:
この評価を、失わたい、ために・・何かをすると。
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすると、そのために・・自分に対する自信を失っていく、と。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
そういう意味で、
相談者:
うん
加藤諦三:
今、自信がなくなってるというふうに思っていい?
相談者:
自分の中でそれはもう中学高校のぐらい、からもう・・薄々気づいていて。
加藤諦三:
ふん
相談者:
人の価値観で生きることの違和感っていうのは、ちょっと感じていたので。
加藤諦三:
うん
相談者:
だからこそ、その学年何十番に入るための勉強じゃなくて、自分が好きで勉強するんだっていう・・
加藤諦三:
うん
相談者:
意思は、ずっと持つようには気をつけていて。
意思っていうのが、それでも失くなっていて結局自分は、何をしたいのか?っていうのが、失っ・・て、無気力になってしまった状態です。
加藤諦三:
うーん
で、今度は、さあ!、まったく、別の世界に今から入っていくと、いうときになって・・夜になるといろいろ心配で眠れないと・・
相談者:
はい
加藤諦三:
いうようなことも出て来ると。
相談者:
・・そうですね。
加藤諦三:
夜になると眠れないっていうのは、例えばどの程度の話?先ほど・・不眠症とかそういうことじゃないっていうこと言いましたけれども。
相談者:
面接が、近づいて来て1週間前とかになると、もう、考え込ん・・
加藤諦三:
あー
相談者:
でいたら朝の5時になってるとか。
加藤諦三:
うんうん
面接う、ていうのは、相手が自分を評価するわけですから、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分に自信のある人っていうのは・・他人が自分をどう思うか?ということよりもお、自分が、自分を、どう思うか?っていうことのほうが・・大切に、生きていかれる人なんですけど。
今日の相談というのは、さあ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
就職ということになった、
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、今言ったような、不安に、襲われていると。
相談者:
はい
加藤諦三:
じゃあ、僕は・・どうしたらいいんでしょう?と。
相談者:
そうですね。自分が自分に対して、自分はこれが好きなんだ、こうしたいんだっていう、意思を、どうやって自分の中で見つけ出すか?っていうのを、◆#$、考えています。
加藤諦三:
はい、分かりました。
今日はあのスタジオに、幼児教育研究の、大原敬子先生がいらしてるので、ご意見を伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)
就活の面接で落ちつづけた息子から相談された時、大学で何をしたかと聞かれたら、正直に、勉強以外特にはしてません、と答えるようにアドバイスしました。そしたら、受かりました。
部活もせず、バイトもたまにしかしなかったので、単位をとるための勉強以外に語れるものはなく、ありのままを話すと、意外にも受かったそうです。
自分を立派に見せないと受からないという訳ではないようです。むしろ、面接官は、自身のことを事実だけを客観的に伝える人に、誠実さを感じるのかなと思いました。
ご参考になれば幸いです。
相談者の話し方が今時の若い大学生らしくなくて堅苦しいけど、勉強ばっかり頑張ってきたという理由に納得。
部活や恋愛とか青春らしい経験が少なそうな印象を感じました。
私は北海道の地方出身・在住者ですが、勉強以外していないと言ったら、逆に不採用になってしまいました。これは地元企業での話になりますが。
大学も地元でしたが、就活当時はバブル崩壊直後で、受けることさえ「馬やれ!車やれ!舟やれ!」と罵られた挙句に断られるというありさまに。
意味が分からず聞いたら、「自分で考えなさい!体で覚えなさい!」と論破され、「分からないから聞いているんだ!」と逆ギレせざるを得ずに。
結局「競馬・競輪・競艇だ!」と怒鳴られて終わりましたが、電話での求人応募中で、大学名しか言っていなかったため、多少難は逃れましたが。
当時は競馬・競輪・競艇を学生がすることは法律で禁止されていたため、なぜ言われたのか、今でも分かりません。応募資格なしだったためかも。
今は20歳以下ダメとしかなっておらず、20歳以上学生が競馬・競輪・競艇が出来るだけに、さらにややこしいことになっていると思われます。
長々と私の就活経験を言って申し訳なかったのですが、結局それ以外の理由もあったのか、実は今もなお就職浪人という大変な状態にあるんです。
地方在住者の身としては、地元志向の場合は求人→採用が少ないため、運に加えて、スーパーマンでないと応募自体が難しいのが事実で真実です。
今回のご相談者さん、大都市圏在住者か地方在住者かは分かりませんが、前者だったら諦めずに、後者だったら茨の道を覚悟するしかないのかも。
ところで、今回の加藤さんの最後の格言は、50年以上の教鞭・研究から出た、外国人作者の書物引用の格言でしたが、たまにあるんですよねえ。
文章が、ところどころ部分的に意味が解り難く読み難い印象。